CV:森田順平
概要
神室町を拠点とする中国マフィア「祭汪会」の総帥。筆頭後継者であるジミー・ロウは息子。アジア系住人が群居する区画、通称“亜細亜街”で起きた大火事をきっかけに、神室町への本格的な進出を始める。つねに冷厳な雰囲気を漂わせ、圧倒的支配力で組織をまとめ上げる巨魁。
祭汪会は黒孩子(中国の一人っ子政策に反して生まれたために戸籍を持つことができない子供のこと)を日本に匿った上で戸籍を与えるという「ヒューマン・ロンダリング」と呼べる活動を陽銘連合会と結託の上で行っており、そうして日本に渡った黒孩子達を組織の様々な指示に従わせている。また、組織の幹部を血縁者で固めるという「血の掟」(幹部が従兄弟であるエドなのもそのためである)を重要視しており、背いた者や脅かした者は女子供や、例え総帥であろうとも残忍な手口で粛清される。
そのため組織の掟に従い、残忍かつ容赦の無い行動を取りながらも、一方では相手を殺せばまた自身の命を狙う者が増えてしまうと見なして不用意に手を出さない冷静な面や、曲がりなりにも我が子の事を気にかけようとする親としての情も持ち合わせている。
劇中では、巌見造船の社長巌見恒雄と東城会の菅井と結託し亜細亜街を火の海にするが、恒雄から用済みと見なされてしまい、息子のジミーを殺されてしまう。その後は恒雄に恨みを抱くようになり、ジミーの敵討ちのために神室町への進出を本格的に開始したが、後にもう一人の息子である宇佐美勇太と勇太の子供で自身の孫であるハルトを手に入れようと画策するが、勇太が己の出生の秘密(長男であるジミーを正統な後継者とし、次男の勇太は「血の掟」に従い、ジミーに何かあった際のスペアとして広瀬徹に預けられた)を知り、自身もろとも道連れにするために起こした火事に飲まれそうになるが、桐生に助け出される。
脱出した後は桐生と勇太に広瀬の正体が陽銘連合会会長巌見兵三お抱えの殺し屋であることを伝え、勇太とその血を引くハルトには手を出さない事を約束する。最後は祭汪会の掟を守れなかったことでまもなく始末される事を悟り「二度と姿を見せる事は無い」と言い残し、桐生に「尾道の秘密」に近づくヒントになる暗号の画像が納められたSDカードと勇太の事を託して神室町から去り、祭汪会も同様に撤退していった。
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劉家龍…同じ中国マフィア「蛇華」のボス。
趙天佑…同じ中国マフィア「横浜流氓」の(元)ボス。