概要・おおまかな歴史
ラジコンの送信機の俗称。
黎明期のラジコンではON/OFFのみの制御やメカニカルフィルタ装置を使用した複数チャンネルのON/OFFといったことしかできなかった。後に、技術の進歩で送信機の操作スティックやホイールを動かした分に比例して受信機側のサーボモーターが動く比例制御(プロポーショナルコントロール)が出来るようになり、比例制御が当たり前となっていった。その後いつしか送信機のことを「プロポ」と呼ぶようになった。
現在では更なる高度化によりミドルエンドモデルやハイエンドモデルでは受信機からのテレメトリーデータを送信器に表示したり、動作の詳細な設定やそれをmicroSDカードに記録出来るようになっている。また、車用では実車のシステムとは異なるが、トラクションコントロール機能やアンチロックブレーキ機能を備えたものもあり、空用モデルでは各種航空機モデル対応機能や練習用に教官が生徒の操縦に横入りできる機能、シミュレータソフト対応機能を備えるものもある。
周波数帯
ISM帯となる2.4GHz帯が採用される前は以下の周波数帯が割り当てられており、競技など複数台を一度に動かす際は各帯域内で他の操縦者と重複しない周波数の水晶発振子を送信機と受信機にペアになるよう取り付けて混信を防ぐか、または使用したい周波数が空くまで待機するする形をとっていた。現在ではほとんどの機種が2.4GHz帯だが、最近の空用では到達距離の長い920MHz帯を採用した送信機や、920MHz帯に対応するための後付けモジュールが登場している。
27MHz帯 | 地上・水上用 |
40MHz帯 | 地上・水上用・空中用 |
72MHz帯 | 空中用 |
73MHz帯 | 産業用 |
近年では通信がアナログ無線からデジタル無線に変わったため、混信防止の方法が水晶発振子交換から、送信機と受信機でペアリングを行う形に替わっている。また、昔のプロポでは特徴的だった長いロッドアンテナは姿を消し、短いアンテナや外からアンテナが見えない本体内蔵アンテナに変わっている。