曖昧さ回避
ポリスメン(policeman)→警察官
πόλις, 複数形 πόλεις
ポリスの成立
前1200年のカタストロフによるミケーネ文明の崩壊以降、
しばらく暗黒時代と呼ばれる文化的には不毛の時代が続いたが、
紀元前8世紀ころに古代ギリシア文明が急速に開花し ポリス(都市国家)が成立するようになった。
ポリスは大小さまざまあるが、1500から2500平方キロメートルの領土を持ち、
市民と呼ばれる自由民男子とその家族数万から10万人と、
奴隷など数万から10万人
の人口を抱えているものが一般的であった。
各都市国家は古代マケドニアによる覇権が確立する紀元前338年まで統一されることはなく分立した。
地域や風土によってポリスの政体は多様であり
王政、貴族を中心とする寡頭政、全市民参加の直接民主政を採用するポリスがあった。
寡頭政治
(貴族・王側から『代表者』を選び政治を行わせる、武力は貴族側が持つ)・・・固定層階級社会
民主政治
(『選挙』を行い、民衆から選ばれた者が『王職』や高官となり軍事と政治をおこなう。)・・流動層階級社会
貴族武官政
(実力により勝ち取った者が『貴族』となり、政治・武力を貴族が持つ)・・・実力層(武人)階級社会
また正統な王の家系以外から出た個人が権力を握って世襲する場合があり、
これは僭主政と呼ばれた。
有力なポリスであったアテナイ、コリントス、テーバイは、自分たちの政体を他に押しつけようともした。