概要
第5話「蘇る逆転」に登場。65歳。
CV:大塚明夫(CR逆転裁判)
モチーフはゼウス。
地方警察局の局長を勤める初老の男性。元は腕利きの捜査官だった。
局長という立場の割には、気さくで親しみやすい性格をしているが、非常に暑苦しい見た目や大きな体格の他、彼が度々作り出す独特の間や、不敵な笑みを浮かべた言動は、プレイヤー自身にも圧倒的な威圧感と存在感を植え付けている。
裁判長とは古い付き合いがあるからなのか「チョーさん」と呼んでいる。
相手の呼び方は「~ちゃん」が基本だが、怒りを向けた際は「キミ」、「カレ」または「カノジョ」と呼ぶ。
テーマ曲は「厳徒海慈〜みんな、泳いでる?」。
関連タグ
- ネタバレ
「蘇る逆転」において多田敷道夫を殺害した真犯人、及び、2年前に6人の被害者を出した『SL-9号事件』で罪門直斗を殺害した犯人である。
多田敷道夫を殺害したのは、殺害前に多田敷がIDカードを紛失した(実は盗まれた)ため、紛失届を巌徒に提出したが、証拠品の申し送りの日であり、再発行が待てないため、代わりのカードで証拠保管室に入室しようとしていた。巌徒は嫌な予感がしたため、証拠保管室まで付き添ったところ、予感は的中し多田敷がSL-9号事件の再捜査を申し出た。自身の犯行を暴かれるのを恐れたため、突発的に犯行に及んだものである(規定通り申し送りされれば再捜査不能になるところだった)。
殺害後は御剣の車のトランクに遺体を隠し(事実が判明した場合にはトランクの鍵を壊したことを詫びつつも、それなりに給料を得ているのだからそのくらいいいだろうと開き直っていた)、何も知らない警察局から直帰の予定だった御剣に予定を変更させ適当な証拠品を検事局で保管するよう指示。巴には、御剣が車を検事局駐車場に停めて執務室へ向かったのを見計らって、トランクを開け遺体を処理するよう指示。更に偶然、同時期に丁度、罪門恭介が起こした傷害事件を利用して原灰ススムを殺人犯に仕立て上げた。
また、SL-9号事件では宝月茜に罪を着せる工作を行い、それに対して、彼女の姉の宝月巴が彼女に疑いを向けないためにさらに工作を行ったことをネタにして、巴を脅迫していた。
その後、巴が首席検事になることで、警察局と検事局を支配することを企んでいた。
遺体を御剣の車へ遺棄し、トランクの中にあった御剣のナイフを刺した巴が、加えて殺人犯と名乗り出たのも、巌徒に脅迫されたからである。
ちなみに、罪門直斗を殺した直接的な動機については、作中では明言されていない。
証言台に立っても、局長の立場と法律の知識の強さを武器に、口調を乱しながらも最後まで抵抗した。
しかし、最終的には罪を認め、自身のやったことに反省と後悔をし、巨悪にも怯まず立ち向かう優秀な若者(成歩堂龍一と御剣怜侍)がいることを喜んだ。また御剣には「何のために法廷に立っているのか」と問いかけ、自分と同じニオイがする事から御剣が犯罪者を憎んでいると確信しており、最後に「いずれ、君にもわかるよ。たった1人で奴ら(犯罪者)と戦う為には何が必要なのか」とメッセージを残し、裁判長に約束を守れない事を詫びた。
なお、逮捕される前に「元々は犯罪者を物凄く憎んでいた事」と「1人で犯罪者と戦う為に必要な事」を匂わせており、この事から巌徒もまた、強い正義感故に悪に落ちていった事が示唆されているが、真相は不明である。
余談だが、先述のゼウスがモチーフの名残からなのか、彼のダメージモーションはまるで彼自身に雷が落ちたかのようなものになっている。
ただし、犯行が露わとなるブレイクシーンではこの場面は使われず、手拍子の連打となった。
ちなみにパチンコ機となる『CR逆転裁判』での「蘇る逆転」リーチは成歩堂勝利(大当たり)時、ブレイクシーンでこのダメージモーションが使われた。