概要
レオンがアシュリー救出のために最初に訪れた寒村の村長で、村編のボス。彼が他の人物から名前で呼ばれる事は一度もなく、一貫して「村長」と呼ばれている。
村の教会の神父も務めているようで、常に威厳のある表情を浮かべているスペイン人。
スキンヘッドに長い顎鬚の大男で、レオンを片手で持ち上げたり、鉄製のドアノブを瞬時に捻じ曲げられるほどの怪力を持つ。サドラーには実に忠実で、彼の命令には絶対服従といっても過言ではない。また、村では唯一支配種プラーガを宿した人物であり、英語も堪能である事から高い知能を持っている事が窺える。実際に彼の部屋には英語の学術書が数冊置かれていた。なお、この中には本作のエンディングで流れていた村が徐々に教団によって侵食されていく様子を描いた絵と文書(村の住人の一人が書いたものらしい)が掲載された書物が収められており、これはリメイク後に追加されたエイダ視点のシナリオで彼女が読んでいたものである。
ただ、村長のメンデスは村のあちこちにいくつかメモを残しており、そのメモはアメリカ人であるレオンが読めるものであるという事から、これらは英語で書かれているものだと思われる。
しかし、そのメモの内容的にはどう見ても英語が分からない村人達に宛てたものであり、到底レオンに読ませるものではなかったと考えられるが、何故かメンデスは英語でメモを書き続けている。英語で書く事に慣れてしまったのだろうか。
そのような指摘を気にしていたかは不明だが、リメイク版ではストーリー冒頭でレオンが村人にスペイン語で質問しており、スペイン語を理解出来る事が描写されている。
メモには村での警戒を怠らないようにするように喚起するものや、これからの作戦について書かれているが、内容はともかくとして何故それを敵であるレオンの目に届くようなところに放置してあるかは永遠の謎である。
サドラーからラモン共々「出来の悪い部下」と評価されている事もあり、少々抜けたところがあるのかもしれない。
作中では他に、最初にレオンと遭遇した時は彼を圧倒的な力でねじ伏せ、その場にいたルイス共々気絶させてしまう。その後、ルイスと共に脱出したレオンを自宅内にて今度は容赦なく絞殺しようとするが、レオンにプラーガの種が植えつけられていた事に気付き、彼を解放すると「邪魔をすれば容赦はしない」という警告を残してその場を去ってしまう。その後に彼の自室に戻るとレオンを再びねじ伏せるシーンが発生し、その際に自分に銃弾を数発浴びせたエイダを村人達と共に捕えに行った。エイダ視点のシナリオではその後に捕獲に成功するがすぐには殺さず、それが仇になり彼女の脱走を許してしまった。
また、レオンが村の中心部まで来る事にはさすがに予想の範囲外だったようで、教団に逆らった人間を始末する際に使われた屠殺小屋にてレオンと戦闘を繰り広げる事になる。
その際にプラーガの力を全解放して、指に鉤爪が生え、背中から生えた四本の強靭な触手、そして背骨がムカデの様に伸び異常発達した姿になり、レオンに襲いかかる。しかし、露出した背骨は弱点でもあるためレオンによって背骨を切断されると、今度は上半身のみで挑んでくる。だが所詮レオンには敵わず、断末魔をあげながら死亡した。その際に村からの脱出のための鍵となる義眼を落としていった。
余談であるが、ゲームキューブ版発売当時の駅貼り広告の企画において、レオン、アシュリー、エイダ、ルイスの四人に混じって、何故か村長もマスコミの記者会見に応じている広告が作られたりしている。「特殊メイク? そんなわけないだろう」
RE4
リメイク版でも名乗らないが、字幕の話者表記はメンデス。
衣装がリデザインされ、RE2版タイラントみたいな帽子トレンチコート大男になった。実際決戦直前には不死身かつダウンしないのメンデスに追われる部分があり(代わりにガナード達が弱い)、攻撃モーションはタイラント似のパンチで、行動不能のアシュリーが彼につかまれると即ゲームオーバー。
少なくとも教団と関わる前(村の記録第二巻以前)は学歴が低いながらまともな人物であったが、関わった後はプラーガの影響で寡黙な狂人と化し、さまざまな猟奇的な行動を淡々と実行する。
他の変異敵キャラと同様、戦闘中のメンデスも(加工ボイスで)普通に喋る。なお、今作の義眼は純粋な換金アイテムとなってる。
関連イラスト
関連タグ
オズムンド・サドラー ラモン・サラザール レオン・S・ケネディ
タイラント(バイオハザード):「RE4」版のビトレスの衣装デザインが、「RE2」版のタイラントT-103型を彷彿させる物となっている。
オルチーナ・ドミトレスク:序盤で主人公を窮地に追いやった程の圧倒的な力の持ち主であるデカブツボスという意味では後輩、しかも彼女の変身前形態もダウンしない。