ガンダムヴィダール
がんだむゔぃだーる
概要
ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊アリアンロッドの擁する謎のガンダム・フレーム。
他の同フレーム機とは異なりソロモン72柱の名は付けられておらず、パイロットである仮面の男、ヴィダールの名を冠する。
なお、ヴィダール(ヴィーザル)とは、北欧神話に登場する最高神・オーディンの息子の名。ファリド家の紋章であるフェンリルを討伐しラグナロクを生き延びた神である。
その正体はアリアンロッド艦隊に持ち込まれた、ボードウィン家に返送された筈のガンダム・キマリストルーパーの改修機。戦闘で欠損した装甲・装備を換装し、オーバーホールを行った事でこの姿となった。
機体の存在、特に後述のシステム周りに関してはアリアンロッド艦隊の中でも最重要機密として扱われており、その詳細を知るのはラスタル・エリオンら限られた人間のみ。
ギャラルホルン本部「ヴィーンゴールヴ」でマクギリスと再会を果たし、仮面を脱いだガエリオが正式に宣戦布告すると共に偽装機としての役目を終え、決戦に向けて新たな姿へと改修された。
アプリ「鉄血のオルフェンズG」では、試作段階の姿であるエックスケーが登場。「阿頼耶識システムtype-E」の試験運用及び調整を行うために、ヴィダールとなったガエリオが搭乗した。機体カラーリングはグレーで、バインダーの装備位置はガンダム・ヴィダールとは異なっている。
機体特性
機体の方向性としては高機動格闘戦重視の仕様。複数装備された可動範囲の広いスラスターが柔軟に連動することで、突進力と運動性の両方に於いて高い機動性を発揮可能。また、地上・宇宙など場所を選ばない汎用性も持ち合わせている。
バックパックにはガンダム・フレームのツイン・リアクター以外にもう一基エイハブ・リアクターが増設されているが、これは偽装の一環としてエイハブ・ウェーブの周波数特定を妨害する目的で装備されたダミーである。
コクピットはグレイズやレギンレイズ等と同系統の物を使用しているが、アイン・ダルトンの脳とグレイズ・アインの阿頼耶識をベースにした疑似阿頼耶識「type-E」を補助システムとして搭載。パイロットスーツ側コネクタとシート側ソケットで接続され、起動時にはシート付近の機械が一部変形する。
同システムは、ヴィダール本人がフレーミングした敵対象に対してシステム側が機体の挙動とそれを動かすパイロットの肉体を強制的に操作するもの。これによりフルスペックの阿頼耶識システム(グレイズアインやハシュマルと交戦した際に見せたバルバトスのそれ)と同等の戦闘能力を発揮する。
また、阿頼耶識による身体機能障害も機体とパイロットを挟んでアインの脳が操作することで克服可能。とはいえ脳の負担を肩代わりしている関係上、限界まで酷使すると搭載された脳が焼き切れてしまう危険もある。ヒューマンデブリという人身売買が常態化している鉄血世界でも、人体の脳をMSのパーツとして扱うのはやはり非人道的技術の極地と言えよう(アイン本人は望んでガエリオと共に闘っているにせよ)。
機体データ
型式番号 | ASW-G-XX |
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全高 | 18.5m |
本体重量 | 30.9t |
動力源 | エイハブ・リアクター×3(稼働用×2 偽装用×1) |
使用フレーム | ガンダム・フレーム |
武装 |
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パイロット | ヴィダール(ガエリオ・ボードウィン) |
武装
ライフル
遠・中距離戦を想定した射撃兵装。
元はギャラルホルン開発部門で試験運用されていた物で、ガンダム・ヴィダール用に調整した上で装備している。
非使用時はバインダーにマウント可能。
バーストサーベル
腰部大型バインダーに格納されている格闘兵装。
「突き」や「打ち」に向いた形状を持ち、ガンダム・ヴィダールは各部に備えられたスラスターの機動力を活かした一撃離脱戦法を得意とする。
また、「バースト(炸裂)」の名が示す通り刃の部分を相手に突き刺した後、切り離して爆発させる事も可能。その性質上、刃の取替えが容易な構造を採用しており、腰部バインダーに備えられた予備の刃を装着する事が出来る。
バインダーに六本の刃が収納でき、替え刃時にバインダーそのものが後方にスライドすることで交換時のタイムロスを抑えている。
ハンドガン
近距離戦を想定したハンドガン。主に牽制やミサイル迎撃、二挺同時使用による集中砲火といった目的で使用される。
非使用時はフロントスカートの裏側にマウント可能。
足部ハンターエッジ
脚部に備えられた蹴撃用ブレード。
踵と爪先に二種類、左右合計四基装備されている。
脚部そのものを質量兵器とし、蹴り上げや振り下ろしの際の勢いで敵の装甲を叩き割る(割断)事を目的とした武装であり、ブレード自体に切断能力は備わっていない。