産屋敷家
うぶやしきけ
概要
鬼殺隊を統括する一族。
代々当主を鬼殺隊最高責任者 (「お館様」と呼称されている) として鬼、そして鬼舞辻無惨を討伐することを一族の悲願としている。
無惨と産屋敷家は同じ血筋であり、無惨のような怪物を出してしまったせいで、一族の子供達は皆病弱で生まれてすぐ死んでしまう呪いを背負わされていた。
いよいよ一族の血が絶えようかという時、神主から「同じ血筋から鬼が出ている その者を倒すために心血を注ぎなさい そうすれば一族は絶えない」という助言を受け、代々神職の一族から妻を貰い子供も死ににくくなったが、それでも一族の誰も三十まで生きられない。
呪いについて無惨は自身には何の天罰も下されていないし、この1000年神も仏も見たことが無いとしてただの迷言と一蹴している。
1000年無惨を追いかける産屋敷一族と1000年生に執着する鬼舞辻無慘やはり同じ一族だけある。
元の子もないが、産屋敷家が鬼舞辻無慘を倒す目的は産屋敷家の呪いを解く為に鬼殺隊は作られた。
魔除けの風習として、男児は13歳まで女児の着物を着用している。
なお、長男相続制のため輝利哉の様に10歳に満たない長男が当主に就く場合があり、当主の座に就いてからの輝利哉は男装に戻っている。
また仮に複数の男子が誕生しても皆何らかの理由で亡くなり、結局男子が一名残る。
そして女子もまた13歳までに結婚して名字を変えなければどんなに気を付けても病気で亡くなる。
このことから、女子は婚姻によって呪いを回避できると考えられるが明治民法下での結婚は女子の場合15歳からなので超法的処置が無ければ死亡する。
無惨は平安時代における貴族階級の人間であった描写があり、このことから産屋敷家は少なくとも平安から存在していた公家の末裔であると思われる。
舞台である大正時代における日本では華族制度があるため、誤解から死罪になってしまった悲鳴嶼行冥を救った経緯から、政府や公安機関にも一定の権限を持っていることを見るに、産屋敷家もおそらくは華族の一員かと思われる。
系譜
当代以外の産屋敷家
戦国時代のお館様の息子
本名不明。
↑のお館様の息子で、父が急死したため六歳で急遽当主の座に就いた。
裏切りを疑われ、切腹を迫られていた始まりの剣士を庇った。しかし、父を亡くした心労やまだ幼く、当主となって間もない事もあり追放処分とする事が精一杯であった。
追放された始まりの剣士と一部の柱たちが手紙で引き続き交流を持っていたことは黙認していた。
先代お館様
耀哉の父。本名不明。
本編には登場しない。
繊細な人物で隊士達が傷付くこと、亡くなっていくことに耐えられずに自殺。享年19歳。
息子の耀哉は4歳で跡を継ぎ当主となった。
以下、ネタバレ注意
第136話で無惨が産屋敷家に現れる事を先見の明により察知していた耀哉は、逆にこの危機を無惨を討つ千載一遇の好機に変えるべく、無惨が現れた瞬間を狙ってあらかじめ家に仕掛けていた大量の爆薬を爆発させた。なお、これにより耀哉はもちろん、共に居たあまね、にちか、ひなきも爆死している。
罠に嵌めるためとはいえ、耀哉の妻と子ども諸共爆薬で消し飛ばすその行為は無惨をして、「あの男は完全に常軌を逸している」と評されている。
その後、無限城での最終決戦では父母と二人の姉を亡くしたばかりの輝利哉を当主とし、妹かなた、くいなと共に全鬼殺隊隊士の支援に回っている。
無惨討伐を成し遂げたことで呪いは祓われた様で、最終決戦の後に三十を大きく超えてなお存命の産屋敷輝利哉の姿が確認できる。
単行本21巻の「戦国コソコソ話」にて、400年前に起こった裏切りにより当時の産屋敷家当主殺害がきっかけでより厳重に秘匿されるようになり、この頃に隠が組織されたことが明かされている。