この記事は「UN-GO」本編の軽度のネタバレを含みます。
概要
第三話「覆面屋敷」から登場。「風守ホールディングス」の社長にして佐々家の現当主。しかし実子ではなく、先代に当たる佐々駒守(声:最上嗣生)の養子である。
佐々家の継承者の証として幼い頃から駒守と同じ(ともだちっぽい)覆面をしており、外出時もそのまま行動していた。
会社運営では駒守の弟・木々彦(風守にとっては叔父)にモニター越しで指示していたらしい。
7年前から精神失調で部屋に閉じこもっていたものの、駒守死去7回忌の命日に焼死する。当初は事件の被害者と見られていたが…。
ネタバレ
バレちゃった…(^^;;
実際には「佐々風守」という人物は存在しない。
周囲が風守と思い込んでいたものは人間ですらなく、駒守が作り出した新型人工知能「R.A.I.(Real A.I.)」だった。
佐々風守焼死事件の謎を新十郎たちが解き明かしていく過程でその正体が露見し、事件の謎を解き明かす鍵に。
事件の解明と共に佐々家からあっさり捨てられてしまうが、然程気にせず新十郎たちの元に転がり込み、本作のレギュラーキャラクターに昇格する。
アニメでの担当声優は松本まりか。
R.A.I.は様々な電子機器に入ることができるため、風守にも「本当の姿」は存在しない。しかし、新十郎たちと行動するようになってからは父・駒守の用意していた長い黒髪の少女の義体か、因果が拾ったパンダのぬいぐるみをボディとして使っている。
人間とは異なる知性体のため、人間にしか効果のない因果の能力は通用しない。
それ以外にも感情の起伏が少なく「人間らしさ」に疑問を抱くなど、AIらしいキャラクター。だが、焼死事件調査中に犯人と疑われた人間を庇ったり、自分を便利に使う新十郎に対して「私はカーナビじゃな~い!」と抗議したりと、徐々に人間味を帯びてきている。
しかし、非常にハイスペックなのは確かで、あらゆる電子機器への介入・指紋認証・ハッキングによる情報探索・ファイヤーウォールなども難なくこなす。
作中では警察のデータベースのプロテクトを簡単に破り、登録された指紋情報を引き出していた。
時には舐めることでその材料を特定しており、デトロイト市警の彼と同様にペロリストな一面も。
関連用語
- R.A.I.(ライ)
駒守が開発した新型人工知能。データ領域を全世界のネットワークに分散し偏在させており、統合するメインプログラムだけをボディに治めることができる。
佐々邸で必要な時には義体を使って「佐々風守」を演じ、それ以外は佐々邸の各種家電に入り込んでいた。ある場面では冷蔵庫に移った状態で警察に手錠をかけられるのだが、これがなかなかシュールである。
作中ではR.A.Iは過去に市販されるも、多くが過激な格闘ショーやセクサロイドなどの非人道的な娯楽に用いられているとして違法化。その後は現存していないことになっており、実質的に風守が最後の一体となる。
製作者である駒守はR.A.Iが軍事利用やセクサロイドとして扱われることを快く思っていなかったという。
だが、風守は恩人である新十郎に「助けてくれたお礼です」と性的奉仕を試みたり、露出の多いドレスで喜ばせようとしたりと際どい言動が多い(新十郎の反応はというと…)。
このことから、駒守の元にいた時からそういった意味での寵愛をされていた可能性が高い。
風守自身もセクサロイドとしての能力には自信があるらしく、パンダ人形の姿でも満足させられると豪語したり、扇情的なドレスを私物で持っていたり、過激なリョナにも対応できるようなところを見せていた。
まさにハイスペックだが、当の新十郎はカケラも興味を示していないのが悩みどころ。
その公式設定も関係してか、pixivにおける風守のイラストはR-18系が多めである。