概要
冷戦時代に、戦車兵や軍用の運転手等のために自衛用のサブマシンガンとしてVz61が開発された。フルオート射撃での安定性を確保するために、対人用としては最低限の威力を持つ32ACPに変更した上に、射撃サイクルの微調整ができる「レートレデューサー」と呼ばれる機構が組み込まれている。大型拳銃並の重量ながら、片手でバースト射撃ができるほどの命中精度がある。
別名の「スコーピオン」は、Vz61に付属しているストック(銃床)がまるで蠍の尻尾のように後ろから跳ね上げ、銃口部分を覆うような形で折りたたむことができるその姿からつけられたもの。
また、マガジンは頑丈に固定される作りになっており、フルオート射撃時にはフォアグリップみたいに握り込むことができる。
その使い勝手の良さからか、ソ連のKGBや特殊部隊の他に、テロリストや工作員にも幅広く使用されている。
基本データ
全長 | 270/517mm |
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銃身長 | 112mm |
重量 | 1300g |
口径 | 7.62mm×17 |
装弾数 | 10/20発 |
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