概要
旧華族出身の悪徳政治家。かつて行われた伊集院家断絶計画にて資金援助担当だった。彼もまた堂馬と同じく、今回の拷問は一家断絶計画に対する伊集院による復讐だと思い込んでおり、一般庶民をいくら犠牲にしようが罪悪感など一切ない下衆中の下衆であり「我々政治家は愚民のために働いているのだから何をしてもいい」という社会問題じみた理由で、人間としても政治家としても失格していた。この大鳥は伊集院家断絶計画の資金援助担当で堂馬利信と共犯だった。
経歴
伍代千隼からの情報でホームレスに扮した伊集院茂夫と流川隆雄が連行された場所は、依頼人が言っていた例の小屋だった。その小屋には二人の他に3人の犠牲者が居た。早速伊集院達5人は麻薬成分がたっぷり入った煙で燻されるが、事前に酸素ボンベを仕込んでいた伊集院と流川には通用せず、室内に煙が充満して視界がなくなった途端に、伊集院は縄抜けしてそのまま錠前をピッキングして脱出。流川も縄抜けして小屋を換気して他の被害者を救出。伊集院は護衛を始末して大鳥親子を叩き伏せ小屋の中に縛りつけ、例の如く悔恨の念は無いか問うた。しかし当然ながらそんな殊勝なものが下衆中の下衆である大鳥親子にある筈がなく、息子は「愚民がどうなろうが知ったこっちゃない」、大鳥は「たまには特等席で愚民を駒にしたゲームに興じて何が悪い」とほざく始末。これにブチギレた伊集院は即行で大鳥親子の歯をパンチで全てへし折り、拷問を開始。
贅沢三昧で物理的に辛い目に遭ったことなどない大鳥親子からすれば最早地獄をも超えた苦痛であり、息子は「俺が悪かった勘弁してくれ」、大鳥は「お前の家を潰すことに加担したのは謝る」と命乞いを始めた。しかし自分の一家と使用人の惨殺に加担したのみならず、罪の無い一般人を散々オモチャにしていた彼らを許すつもりなど、伊集院は毛頭なかった。伊集院はまだゲルセミウムの煙が充満する小屋の中に入り、彼らの口内に燃やしたゲルセミウムを怒りのままぶち込んだ。そして伊集院は「お前らの苦しむ顔を特等席で見てやるから苦しみ抜いて死んでくれ」と吐血しながら目を充血させ、悪魔の笑みを浮かべるという過去一とも言える狂気の表情を見せながら意趣返しをし、大鳥親子は血涙と吐瀉物をぶちまけて事切れた。伊集院は彼らごと呪われた小屋を燃やすことで、今回の依頼を完遂とした。