※注:この項目にはゲームアズールレーンの極めて重大なネタバレが含まれます
『……今日の議題は「META現象」についてだ』
『超越、高次、外側、観測されることによって影響されない副次的な情報──』
『META現象…METAというのは、性質にして、変化の過程とその結果を指す総称と定義する』
『そして、変質の過程は「META化」と呼称する』
概要
期間限定イベントや「セイレーン作戦」のストーリーで時折現れる未知の勢力、及びそこに含まれる謎の存在。
同じ名を持つKAN-SENとはよく似た容姿でありながら、どこか擦り切れたような暗い雰囲気を纏っており、レーダーに引っかからない性質を持つことから捕捉は困難。またアズールレーン、レッドアクシズのどちらにも属さない。それどころかKAN-SEN共通の敵であるセイレーンにも属していない第4勢力。
未来で何が起こるのかを知っているような口振りながら、その目的は今のところ明かされておらず、さらに一部の個体はセイレーンの実験場を完膚なきまでに破壊するなどの妨害行動も行っており、敵とも味方とも言い切れない不可解な言動が目立つ。
このような謎のKAN-SENは「META」という語句が作中に登場する以前から通称「コードG」をはじめ複数確認されており、各陣営には「余燼」と呼称されていること、その一人である飛龍がゲーム内で初めてプレイアブル実装された際に「META」と冠していたことなどから、当初は「META」=「余燼」であると考えられていた。
しかし、2021年5月に開催されたイベント「照らす螺旋の鏡海」にて、いわゆる「『余燼』に属さないMETA艦船」が現れたことにより、「META」と「余燼」がイコールの関係ではないという事実が判明した。
要するに「余燼」とは一部のMETA艦船が結成・参加している組織の通称であり、META艦船だからと言って全員が「余燼」というわけではない。
ヘレナ(META)曰く「余燼」とは過去の懺悔をし続ける存在であるという。
ヘレナ(META)はコードGにも深く関わってくる存在であることなどから、METAについてかなり詳しい立場にいるとも思われる。その言葉を信じるのであれば、余燼所属かどうかについて、おおよそ次のように判別できると思われる。
・余燼所属:言動に過去を引き摺っている様子が見られる
・余燼非所属:過去を引き摺っている様子が見られない
ただしこれはあくまでも「仮説」であり、余燼に所属しているかどうかを確実に判別する方法は、現在知られていない。
正体
META艦船とはすなわち「META現象を発現し、変異(=META化)したKAN-SEN」のことを指す。
META現象の詳細については現状不明だが「KAN-SENを構築するメンタルキューブに秘められた、禁断の力にして呪い」とされており、これが発現すると通常では考えられない程の強大な力を宿すことができる。
しかしながら「呪い」という言葉から推測できるように、META化には力の代償としてあまりにも致命的な弊害が存在する。
イベント「照らす螺旋の鏡海」で現れた蒼龍(META)は暴走を起こしており、自我は既になくもう会話すら不可能な状態だったが、彼女がこうなってしまった理由は「META化が進行しすぎた結果」だと語られたほか、META化の過程は不可逆であり、一度META化してしまうと元に戻すことができないとされている。
似たようなケースは過去にもあり、イベント「黒鉄の楽章、誓いの海」や「神穹を衝く聖歌」などいくつかのストーリー中でビスマルクやアルジェリー、赤城らが黒いキューブの力に飲み込まれかけて暴走を起こしたことが何度かあったが、メンタルキューブの持つ危険性がいよいよ明るみになり始めたと言える。
このような暴走状態に陥る前に踏み留まれたのがヘレナ(META)や「余燼」たちのような「喋る」META艦船であり、この場合は自我や理性を失わず会話も可能となっている(もちろんこの状態がいつまでもつかは不明である。今は自我があっても、そのうち正気を失い蒼龍(META)と同じ運命を辿るかもしれない)。
これらのMETA艦船の出自については現在はっきりしたことは不明だが、オリジナルよりも戦闘経験に長けていることや、未来予知とも取れる発言をしている艦船が複数いることから、未来、もしくは並行世界から来た存在である可能性がある(これは一部のセイレーンも同様である)。
また、ヘレナ(META)の回想によると北方連合地下で発見された秘密研究所及びここの研究者と何らかの関連があるらしく、赤城が発狂しかけた謎の黒いメンタルキューブがセイレーン側としての計画で出てくることも、何らかの関連性を匂わせている。
アートコレクション第5弾にてこの力の正体が考察されており、それはKAN-SENの「フネ」としての側面に、今までの記憶や経験、該当艦の兵器としての情報や経歴などのあらゆる概念が過剰に蓄積した末に、ある日突然発現可能になる「バグのような要素」であろうと記述されている。そして、この仮説が事実であれば、そもそも該当艦が一度も海水に触れたことがない、いや下手すると机上の計画だけで実際には部品すら作られたこともないような艦が含まれる「特別計画艦」がMETA化することはない、ということになり、セイレーン作戦のストーリー中何度も計画艦が重要視されていたのは、この仮説が理由となっている。(この仮説にはいくつか問題があり、例えば該当艦が一度も進水したことがない通常艦のソビエツキー・ソユーズ級はどうなるのか?や艦種は定まらなかったとはいえ一度は進水した伊吹はどうなるのか?など現状では説明がつかない不確定要素が残る)
「概念から新たに造り出された形態」というのも既に「μ兵装」という前例があり、また出自不明の変異例というのも「子ども化したKAN-SEN」というものがいるため、我々の知る既知の青いメンタルキューブにも、META化した黒いメンタルキューブのような潜在的な性能が秘められている可能性がある。さらに2022年12月以降、史実上で後年その名を継承した、同名の別艦級の力をも取り込んだIIもしくはZweiを名乗る、本人とも本人でないとも言える特異な形態まで現れて来ており、事態は更に複雑怪奇なものになっている(この特異な存在についてはこちらを参照)。
μ兵装やロリ化などとは異なり、META化は後天的に発症する可能性が示唆されていることなどから「現在プレイヤーが保有しているKAN-SENたちがある日突然何らかの形でMETA化したりはしないのか?」などの懸念事項についてはいまだ結論は出せないものの、これらの情報を元にすると、理論上新たなMETA艦船(もしくはそれに準ずる何か)が既知の勢力とは無関係に現れ得る可能性は否定できない。(*)(注)
なお「余燼」所属とそれ以外のMETA艦船との間では思想や方針が異なるためか、「開かれし紺碧の砂箱」に登場した「余燼」の高雄(META)は指揮官へ直接攻撃を加えてきたのに対し、「照らす螺旋の鏡海」で姿を見せたヘレナ(META)は「余燼」に属していないことを自ら明かしたほか、「指揮官の味方」を自称し彼らが鏡面海域から無事に脱出できるまで支援し続けるなど、終始穏健的な姿勢を取っていた。
ただし「余燼」所属であっても指揮官やKAN-SENたちに必ずしも敵対的な姿勢を見せているとは限らず、例えばアーク・ロイヤル(META)は鏡面海域に転送されて窮地に陥っていたユニオンのアトランタとブッシュを助けたとされており(居合わせたフォーミダブル曰く「本物のアーク・ロイヤルは現場の海域付近には配置されていないため『余燼』の可能性が高い」とのこと)、飛龍(META)も指揮官らとバミューダ海域で遭遇した際「邪魔をしなければ手は出さない」と前置きした上で対話にもある程度応じていたことから、実際のスタンスは各人でだいぶ異なるようである。極端な例が「黙示の遺構」に出現したラ・ガリソニエール(META)で、余燼所属なのに敵対心を見せることはついになく、むしろ通りすがりの助っ人のような言動を見せていた。最近は余燼の中でも方針が変化しつつあるのか、あるいは穏健派の活動の方が活発なのかは不明だが、このイベントでは終盤クイーン・エリザベス(META)、ハンター(META)、シェフィールド(META)が余燼所属として現れ、さらにレナウン(META)とレパルス(META)も余燼所属と判明したが、いずれも敵対心は見せなかった。また2023年5月現在、グナイゼナウ(META)が鉄血の客員として仮所属している様子が確認されており、「黙示の遺構」以来「黒い太陽とフリードリヒの幻影」という悪夢にうなされるウルリッヒ・フォン・フッテンを仕事仲間として気遣っている様子が確認できる。
ストーリーに出てこないMETAが余燼に属しているか否かも、「余燼に属しているから敵対的、属していないから友好的」と断言できないことから、正確には不明となっている(アリゾナ(META)など、明らかに過去を引き摺っている様子が見られる艦もいるが、ストーリーに出てきたことがないMETAが本当に余燼かどうかについての言及がないため今のところ不明である。しかし前述のレナウン(META)とレパルス(META)のように後日出てくる例もあるため、いずれ何らかの形で明らかになる可能性はある)。
後述のプレイアブル化のこともあり、ここまで来てしまうと余燼に所属していてもいなくてもほぼ関係ないような気すらしてしまうが、間違えてはいけないのは、「だからといってMETAの危険性が低下したわけではない」ということである。実際に敵意剥き出しなMETAもいること、ラ・ガリソニエール(META)やクイーン・エリザベス(META)などに遭遇したのが未知の鏡面海域内という特殊な環境だったこと、ハンター(META)曰くMETAにはセイレーン同様に何らかの目的があるらしいこと、そしてMETAにはいつか完全に自我を喪失して暴走するかもしれないといういわば「時限爆弾」のような側面があることを忘れてはならない。
プレイアブル化
2020年12月より「セイレーン作戦」がゲーム内の常設コンテンツとして追加されたことを受けて、連動要素「META戦」および強化施設「メタラボ」が実装された。前者はレイド要素を含む共闘コンテンツで、対象のキャラクターごとに期間限定開催(約90日間)となる点に注意が必要である。
META戦では自力で出現させたボスキャラクターを撃破したり、他プレイヤーの救援に入ることで「解析Pt」を獲得でき、これを集めることでMETA艦船を含むさまざまな報酬を入手することができる。
当初の名称は「余燼戦」となっていたが、第3期より名称のみ変更された(2023年2月の公式生放送のクイーン・エリザベス(META)戦告知で久しぶりに「余燼戦」という名称が復活したため、クイーン・エリザベス(META)は登場に先立ち余燼所属であることがほぼ確定している)。レアリティはSSRで、2022年以降一部が復刻され、飛龍(META)、蒼龍(META)、アーク・ロイヤル(META)、ヘレナ(META)の4体は時期を問わず入手が可能となっている(後にグナイゼナウ(META)がこのラインナップに追加された。2023年現在は5体)。
また2021年10月よりシーズン任務が導入され、この目玉報酬として入手できるMETA艦船も登場した。こちらはMETA戦よりも入手が容易であるためか、レアリティがSRとなっている。シーズン任務のMETA艦船は現在復刻の見通しが立っていない。
META艦船のレアリティは通常のKAN-SENと同じものが使用されており、元の艦船のレアリティから上昇したものが設定される(例:ヘレナ(アズールレーン)(SR)→ヘレナ(META)(SSR)、フォーチュン(アズールレーン)(N)→フォーチュン(META)(SR))…のだがついに例外が現れた(例外:ラ・ガリソニエール(アズールレーン)(SR)→ラ・ガリソニエール(META)(SR)。オリジナルからレアリティが変化しない)。さすがにレアリティが低下することはないと思われるが、今後の展開は不明である。
またキャラ枠・キャラ背景はMETA専用の独自仕様で、好感度表記やケッコン時の一部仕様が異なっていたりする(式場背景が廃墟である、誓約書が焼けている、指輪やチャットフレームの色が異なる、など)。
同レアリティ・同艦種の通常KAN-SENと比較すると消費燃料がやや多いが、限界突破をしなくてもレベル100、認識覚醒で120まで上げることが可能(特別計画艦やUR艦船とほぼ同様の仕様)。
また所持できるのは各1隻限定かつ退役不可。同一艦の2隻目以降を入手した場合、その場で即座に専用の限界突破アイテム(結晶)に変換される。
所属陣営はそのまま「META」となる。上述の通りアズールレーン、レッドアクシズのどちらにも属さず、詳細確認画面では接頭辞がないため「艦名.META」のように表記されている。
完全に独立した陣営として扱われており、この影響で元のKAN-SENが属していた陣営に対応するバフ効果は受け取れなくなっているが、艦種やキャラそのものを指定するスキルについては問題なく発動することが確認されている。
陣営を表す紋章は炎。
同名の通常KAN-SENとは完全に別人として扱われているため、もちろん同時編成も可能である。
バレンタインのチョコにもちゃんと対応しており、秘書艦に設定していると通常版とは異なるメッセージのものが貰える(2023年時点)。
ストーリー中でも余燼過激派、余燼穏健派、非余燼の三派閥の存在がうかがい知れるものの、加入したMETAとストーリー中の同名METAとの関係は不明で、当然余燼所属の有無も不明。しかしメインストーリー中ではしばしば敵対している「アズールレーン」と「レッドアクシズ」のリーダー同士(例:重桜の赤城とユニオンのエンタープライズ、ロイヤルのアーク・ロイヤルと鉄血のビスマルクなど)でも仲良く同じ艦隊で出撃させられるところを鑑みると、全員ストーリー中とは別人で、かつ余燼には所属していないものと思われるが現在それを確認する方法はない(ただしそれを推測できる要因として、ストーリー中では正気を失って人間の言葉を発さなくなっていた蒼龍(META)が、加入した場合では何一つ問題なく会話できるという明確な差違がある)。
所属艦艇
CVは基本的にオリジナルと同じである。
★はストーリー上では「余燼」にも所属していることが判明している。
☆はストーリー上では「余燼」に所属していないことが確定している。
●は現時点でストーリーに出てきておらず「余燼」に所属しているかどうか不明である。
○はストーリーに出てきたが「余燼」に所属しているかどうか不明である。
▲は現時点でストーリーに出てきていないが、公式配信などで「余燼」所属と明かされている。
△は現時点でストーリーに出てきていないが、公式配信などで「余燼」所属ではないと明かされている。
◆は現時点でストーリーに出てきておらず明言されていないが、「余燼」所属であることを示唆する描写がある。
◇は現時点でストーリーに出てきておらず明言されていないが、「余燼」所属ではないことを示唆する描写がある。
なお前述のとおりストーリー中のMETA艦船と、加入したMETA艦船の「余燼所属の有無」の状況が同一かどうかは不明である。
※順番は各艦級ごとにプレイアブル化順、ノンプレイアブルは登場順。
※新規のMETAが数ヶ月周期で定期的に追加されます。定期的な情報の追加と修正をお願いします。
駆逐艦
艦名・通名 | レアリティ | イラスト | CV | |
---|---|---|---|---|
ハンター(META)★ | SR | |||
フォーチュン(META)◆ | SR |
軽巡洋艦
艦名・通名 | レアリティ | イラスト | CV | |
---|---|---|---|---|
ヘレナ(META)☆ | SSR | 羽織イオ | 中条智世 | |
メンフィス(META)● | SR | 椎名へきる | ||
シェフィールド(META)★ | SR | Mkiiiiii | 小原好美 | |
ラ・ガリソニエール(META)★ | SR | 牧野由依 |
重巡洋艦
艦名・通名 | レアリティ | イラスト | CV | |
---|---|---|---|---|
トレント(META)● | SR | 中村桜 |
巡洋戦艦
艦名・通名 | レアリティ | イラスト | CV | |
---|---|---|---|---|
グナイゼナウ(META)★ | SSR | Mkiiiiii | 篠田みなみ | |
シャルンホルスト(META)★ | SSR | Mkiiiiii | 福原綾香 | |
レパルス(META)★ | SSR | Mkiiiiii | 野方こはる | |
レナウン(META)★ | SSR | 川澄綾子 |
戦艦
艦名・通名 | レアリティ | イラスト | CV | |
---|---|---|---|---|
扶桑(META)● | SR | Mkiiiiii | 小清水亜美 | |
山城(META)● | SR | Mkiiiiii | 小清水亜美 | |
アリゾナ(META)◆ | SSR | |||
クイーン・エリザベス(META)★ | SSR |
軽空母
空母
※…厳密には「過去」所属していたものと思われる
潜水艦、その他
艦名・通名 | レアリティ | イラスト | CV |
---|---|---|---|
U-556(META)● | SSR | ||
ヴェスタル(META)● |
NPC・未実装
以下は登場順に記載
艦名・通名 | 艦種 | |
---|---|---|
コードG/エンタープライズ(META)★ | 空母 | |
高雄(META)★ | 重巡洋艦 | |
ヨークタウン(META)☆ | 空母 | |
ボノム・リシャール(META)○※ | 空母 |
※…より正確には「METAですらない」らしいが詳細は不明
余談
META艦船の艦種に着目すると重桜所属主力艦の比率が圧倒的に高いことが分かるが、これが意図されたものなのか偶然なのかは不明。
当初は特に空母が多かったため、同レアリティ相当の特別計画艦に3期まで空母が1隻も存在しなかったことから意図的に多く配分しているのではないかという見方もあったが、そちらに関しては後日4期で追加されている。また重桜所属艦の特別計画艦も、後に白龍などが追加されている。
(*):実を言うと、我々は既にそれに限りなく近いものを知っているかもしれない。というのも、META化による仕様変更をゲーム中の要素をもってまとめると、
・艤装の形状を含め、見た目や装備が大きく変わる
・レアリティが上昇する。唯一の例外もレアリティが同一であり、低下することはなかった
・新規スキルが追加される場合がある
・一回しか変化させられず過程は不可逆
以上の要素に加え、META化による問題点や危険性の全てを一切排除したもの…それは「改装」である。
ということはつまり、改装の結果力の制御が不可能になり、化け物に近い存在になったのが「META」で、力の制御が効いているまま、全体的に大幅に強化されるのが「改」ということなのだろうか?
METAの変異過程は今のところ不明のため結論は出せないが、仮にこの通りなのだとすれば、扶桑(META)と山城(META)が航空戦艦ではないこと、そして多くのKAN-SENで「改」と「META」のレアリティが共通することも説明がつく。
(注):仮にここまでの話が事実なのだとして、では「META化」という「不治の病」を治す方法や、それでなくとも制御する方法はないのだろうか?という話になった時、そもそもMETA化がどういう性質の症状であるか?を定義する必要がある。ここで重要になってくるのが、「審判者」オースタという、「北方連合」の「研究者」の発言である。この人物の発言を要約すると、「META化」とは、「ヒト」と「フネ」の両面を持つKAN-SENが、「フネ」すなわち兵器として存在が偏り固定されていく症状のことだと考えられる。
では、逆に「ヒト」に偏ることはないのだろうか?そしてそもそも、「META現象」は何をきっかけに発症するのだろうか?
一つの可能性として、オースタはKAN-SENの「ヒト」の側面の維持と強化に、指揮官の存在を期待していた可能性が示されている。すなわち、破壊衝動だけで動く結末を迎え得る「META化」が起こる前に、あるいは起きたとしても、まだ人間の心が残っているうちに人間と親しくなり、共存することで、症状の緩和と進行の鈍化、あわよくば「ヒト」に偏らせて固定させようとしていた可能性がある。
つまり、「喋る」META KAN-SENたちは、仲間同士で交流し合うことで、本人たちも知らぬ間に意図せずこの条件を擬似的に維持できていた可能性がある。
「TB」とオブザーバー零の関係、重桜の「カミ」の存在などから、かねてよりアズールレーン、レッドアクシズ上層部はセイレーンとの癒着がほのめかされてきていたが、その理由がここにあった可能性がある。セイレーンを超越し、かつMETAのような狂気ではない解決法を模索すること…もしオースタの本当の目的がそれならば、「META化を食い止める方法」=「KAN-SENとの絆を育むこと」という図式が成り立つ。
果たしてオースタが求めていたものとは何だったのか?セイレーンやMETAは何のために戦っているのか?残念ながらオースタはボノム・リシャール(META)によって殺されてしまったため、もうその真意を知る術はないが、戦い続けていれば、いつかその答えがわかるかもしれない。
ゲーム外
アンソロジーコミックを初め数々のメディアミックスがされているアズールレーンにおいて、METAは2023年現在唯一ゲーム外で扱われたことがない陣営となっている。
唯一取り上げられたのは資料集に当たるアートコレクションだが、公式からの扱いとしては隠しキャラに近い存在と言えるかもしれない。
とはいえシリアス要素を求めていないアンソロジーなどにおいて、こうも闇を滲ませている存在が扱いにくいだけかもしれないが…
ただ、1コマだけとはいえオブザーバー零がアンソロジーに出てきたことがあるため、そう遠くない将来METAも誰かの作品で出てくる可能性がある。
関連タグ
白龍(アズールレーン)…謎の敵対勢力つながり。ちなみにこいつの正体は…?
ミザールの使徒、ヴェルサス…やはり危険極まりない特異な力を使い異常強化したが、やがて完全に正気を失い怪物と化してしまった存在つながり。前者はプレイアブル。
オブザーバー零…おそらくMETAと同じ世界から現れたと思われる存在
魔法少女…ある意味近い存在かもしれない。