飛龍(META)
ひりゅうめた
航空母艦飛龍です。…今はただの一兵にすぎない。
それだけ知っていただければ十分です
艦船擬人化ゲーム「アズールレーン」の登場キャラクター。
2020年12月にゲーム内で新規コンテンツ「セイレーン作戦」が常設されたことに伴い、プレイヤーキャラクターとして同日追加。
これまでに期間限定イベントなどでたびたび登場していた「余燼」と呼称される存在の一人であり、作中で10番目(コラボ枠を除く)に登場した「META(メタ)」陣営に所属する最初のKAN-SENである。
作中のシナリオではセイレーン作戦・第1章で初めて登場。
セイレーンの中層端末である「アビータ」の件で作戦海域を訪れており、その道中でセイレーンの実験場を破壊し回っている。
「余燼」の中では比較的話が通じるタイプなのか、エンタープライズらユニオンのKAN-SENと遭遇した際も戦闘にはならず、エンタープライズの質問にも軽く応じた上で「その身が惜しければアビータの連中のことに首を突っ込むな」と警告し、その場から離脱した。
このとき指揮官にも接触しており、その際「まだ認識できていないようだ」という意味深長な言葉を残している。
その後は第5章で再登場し、より積極的に指揮官と関わっていく。
通常のSSR空母と比較して最大消費燃料が1だけ多い。
SSR空母らしく全体的にバランスのとれたステータスであり、装填値が特に高く設定されている。耐久値のみ空母としては低めだが、後述するスキルで多少補うことが可能。
スキルで頻繁に特殊攻撃を行うため、空母でありながら手数が非常に多いのが特徴と言える。
なお普通の飛龍とは別人扱いされているので同時編成が可能となっているほか、彼女もまた「飛龍」であることには変わりがないため、蒼龍や蒼龍(META)の持つスキルを発動させることができる。
所持スキル一覧
- 「炬火の刃」
戦闘開始10秒後と、それ以降は20秒ごとに2+3発の斬撃攻撃(赤黒いブレード状の弾幕)を素早く撃ち出す。
追加効果として、この弾幕に触れた相手は「META飛龍から受けるダメージが最大15%増加する」デバフが15秒間付与される。
- 「赤青五光雨」
飛龍の「二航戦」と「式機花札」を合わせたようなスキルで、効果が2つある。
一つめの効果は自身の航空値を最大20%アップ。編成条件は特になく確定で発動する。
二つめの効果はまたしても弾幕攻撃で、戦闘開始から20秒ごとに発動。炸裂弾じみた「赤」と大量の札をばらまく「青」の二種からランダムで発動する。
- 「今ヨリ戦ノ指揮ヲ執ル」
防御スキルだが、装備スロットに重桜艦載機(彗星、流星など)を搭載しているかどうかで効果が切り替わる。
重桜艦載機を1機でも搭載している場合は防御効果が発動せず、代わりに戦闘開始から15秒ごとに特殊攻撃を展開。逆に搭載していない場合は最大4回まで自身の被ダメージを35%軽減し、以降は被ダメージ12%軽減と回避12%アップ。
弾幕を選べば手数に超特化するが、防御効果も捨てがたいため、状況に応じて使い分けたい。
- 「炬火の力-飛龍」
セイレーン作戦における特定条件下(敵中枢艦隊など)の戦闘で開幕発動し、自身が敵に与えるダメージが上昇する。
計画艦の「対セイレーン特化改修」スキルにやや似ているが、こちらはセイレーン以外の駒や量産型にも効果がある。
通常の飛龍が青色や紺色を基調とするデザインであったのに対し、META飛龍は艤装も含めて全体的に黒系統で統一されており、地面まで届くほどに長い白髪が映える。
特徴的なウサミミにはピアスのようなものが着けられており、左ミミの一部分には切れ込みがある。袖なしの分厚いコートのような上着を羽織っているが、その下は特に腹部の露出度が飛龍に比べて上がっており、指ぬきのグローブから覗く爪は灰色に染められている。
足元は左右で長さの違うソックスとショートブーツを着用。飛龍改とはソックスの丈が逆になっており、こちらは左足が長く右足が短い。
左肩付近から下がっている臙脂色の平紐には「HIRYU」と書かれており、外套や艦載機を呼び出す花札は至るところが灼けてボロボロになっている。自身の右側に携えている艤装は飛行甲板の裏側に長刀が2本差し込まれているのが特徴的。
元の飛龍との分かりやすい差異としては、あちらのように髪を結っておらず鉢金を着けていない点が挙げられる。また瞳は青いままだが、デティールが異なっている。
これまでのイベント等で判明している情報と照らし合わせると、彼女は破滅の未来からやってきた、数少ない生き残りであると考えられる。
このため、花札や指揮官宛のメールを投げ飛ばすなど活発だった通常の飛龍に比べて全体的に落ち着いた雰囲気であり、自分よりも他の子を気に掛けるように進言したり、花札に関する話題でも「娯楽に興じている場合じゃない」と悲しげな表情を見せるなど、台詞も冷静かつところどころ悲観的なものになっている。
ただし口調自体はそこまで変化しているわけではなく、母港では基本的に敬語で話しており、一人称も「ぼく」のままである。戦闘では相変わらず凛々しく勇敢であり、自身のスタイルや戦闘一辺倒な性格を気にしているような台詞もあるなど、真面目な彼女らしい部分も幾つか残っている。
「かの大戦」で対決したライバルであり、現在は仲間でもあるエンタープライズのことはこちらでも変わらず尊敬している様子。
その一方で、姉であり敬愛していたはずの蒼龍については全くと言っていいほど言及せず、敗北台詞で唯一「姉様」と呟くのみ。
イベントでは姉の蒼龍(META)も「照らす螺旋の鏡海」で登場しているが、その際の彼女はMETA化が進行しすぎた影響で既に正気を失っており、まともな会話すらも不可能な暴走状態に陥っていた。またイベント「遡望せし虹彩の塔」におけるグナイゼナウ(META)とシャルンホルスト(META)の事例もあり、飛龍と蒼龍が違う世界線から別々にやってきたという可能性もあるため、姉に関する詳細は今のところ不明なままとなっている。
※以下、「セイレーン作戦」第5章のネタバレ注意!
威力偵察のためにNA海域中心部を目指すユニオン艦隊の前に姿を現すと「追跡されるのもいい加減うんざりしている」という理由から「もしそちらが勝ったら見たいものを一つ教える」という破格の条件を提示し、立ちはだかる。
ただし「余燼」のシグナルは戦闘の痕跡をもとに受信するため、あくまでも追跡を撒きたいだけであればセイレーンと交戦しなければ気づかれることはない。彼女はそれを逆手に取って、わざわざ近くで戦闘を行うことで探知に引っかかり、指揮官らを「おびき寄せた」のである。
実際にユニオン側からも「こちらの力を試しているように思える」と言及されており、戦闘しつつ中心海域へ艦隊を誘導すると、突如セイレーン艦隊へわざと攻撃を仕掛けてセイレーン防御施設の一端を見せつけ、自らは撤退。
その後、NA海域の最深部に開かれた特異点でアーク・ロイヤル(META)と共に3体のアビータ(StrengthⅧ、HermitⅨ、TemperanceⅩⅣ)と交戦を開始。さらに途中で特異点に吸い込まれてきたアズールレーンと再び遭遇すると、交渉を持ちかけて一時的な協力関係を結び、指揮下に加わる。
アビータの脅威は「余燼」二人の助力をもってしても苦戦するほどであり、次第に苦境に立たされるが、それでも逃げずに共に戦うことを選択した指揮官に応えるかたちで自らの出力を限界まで上げてアビータに挑みかかり、撤退に追い込むことに成功(BADルートの描写やアーク・ロイヤルの反応を見る限り、飛龍の行動は相当無茶な行為であるらしく、どうにか自爆せずギリギリで止められたもののかなり消耗していた)。
アビータが撤退したことで共闘関係は解消となるが、アーク・ロイヤルが先に撤退した後もしばらくその場に留まり、特異点からの脱出方法を教えたのち、よろけるようにして指揮官に寄りかかる。
そのポケットに何かをこっそりと入れると、指揮官の連絡先は既に把握済みであることをこっそり明かし「また連絡します」と告げて立ち去っていった。
まとめると、彼女はアビータを相手取ることを想定し、その際指揮官の助力を得られるようにするべく状況を動かすなど影でひたすら策を講じていたのであり、このことはアーク・ロイヤルにも「回りくどくてあなたらしくもない」と評されていた(ただし非難する意図ではなく、彼女からは「いい夢を見せてくれてありがとう」と感謝されている)。
なお、同章ではアーク・ロイヤルが「余燼」に加わった際の描写もなされている。これによるとその「枝」では彼女を残して全滅したとされており、別の「枝」からやってきたエンタープライズに誘われて「余燼」に加わったのだと語られた。
また後日開催の「遡望せし虹彩の塔」でも、同じくエンタープライズに勧誘されて「余燼」に参加しているとシャルンホルストが言及。
したがって、飛龍も同じような経緯で「余燼」の一員となった可能性が考えられる。
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