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神はサイコロを振らない(小説)の編集履歴

2023-07-06 17:07:04 バージョン

神はサイコロを振らない(小説)

かみはさいころをふらない

作家大石英司が2004年に発表した小説。

ドラマ版は(2006年1月18日 - 3月15日)に日本テレビの水曜ドラマで放送された。⇒公式(外部リンク)


あらすじ

 1994年8月15日、宮崎空港発羽田行きの報和航空402便YS-11が消息を絶つ。墜落したかに思われた同機の生存を唯一主張していた東大教授がいた。その予想通り2004年8月12日、同機は出現した。

 しかし乗員乗客がこの時代に留まれる時間はたった3日、失われた10年を経て再会した遺族たちと絆の物語。

登場人物

報和航空402便乗客及び乗員

 甲斐 航星

  402便乗客。遺族会会長甲斐陽介の息子で、402便帰還に関する論文をトンデモ扱いされ東 大を追われた加藤教授の研究室に所属する物理学者。

 興梠 堅

  402便乗客。父親の汚職事件に関して自殺した後輩の父親の仇を討つべく、父親の殺害を 試みて上京。しかし事故が原因で検察の捜査が打ち切られ、地方出身の政治家から次期首相 候補まで上り詰めた父親の変貌に驚く。

 日向 啓太

  402便乗客。霧島藍と駆け落ちのために402便に搭乗していた自動車整備工の青年。

 霧島 藍

  402便乗客。日向啓太と駆け落ちした。

 黒木 亮

  402便乗客の5歳児。両親は事故が発端となり離婚していた。

 祝迫 守雄

  402便乗客。航空自衛隊のイーグルドライバー。物理的な理由で家族との再会が一番遅れ た。

 神降 竜三

  402便乗客。元エンジニアで夫婦で搭乗していたが残された子供たちは、兵庫県南部地震 と地下鉄サリン事件で離散していた。

 後藤 瑠璃子

  402便乗客。チェリスト。死後母親によって金儲けの道具にされていたが、母親には反発 して策を練る。

 早川 真澄

  402便機長。最期の瞬間までパイロットたろうとした。

 葛城 恵美

  402便チーフアテンダント。

報和航空402便遺族及び関係者

 甲斐 陽介

  甲斐航星の父親で遺族会会長。元朝日新聞記者。402便帰還後は黛と共に乗客と遺族再会 のために尽力する。

 黛 司郎

  日本航空勤務。報和航空の運航管理室にいた縁で、遺族のケアを担当。独身だが、402便 チーフアテンダントの葛城恵美を想い続けてきた。

 興梠 惣一郎

  興梠堅の父親。人望の厚い与党幹事長。かつては武闘派の政治家。

 黒木 誉

  黒木亮の父親。事故の後に妻と離婚。会社もリストラされ川崎市内でホームレスとして生 活していた。

 加藤 久彦

  元東大の物理学者だが、402便を巡る論文でトンデモ扱いされ東大を追放、現在は八王子 にある私大勤務。

 神降 清

  神降竜三の甥。技術者である叔父の考えをくみ取りある装置の開発に取り組む。

その他

 池田 賢

  海上自衛隊のUS-1A副パイロット。402便事故を最初に目撃した一人。

 財部

  海上自衛隊の佐官。神降清とは無線機開発にて仕事をしたことがある。

用語

報和航空402便事故

 犬吠埼沖の太平洋上において突如として消息を立った旅客機の消失事件。七日間、海上を延べ五百三十機の航空機と、海上自衛隊、海上保安庁の艦船二百隻、海岸線を警察消防の人員十二万人によって捜索されたが、ライフ・ジャケット一つ発見されなかった。

 二ヶ月後に運輸省(当時)によって乗客乗員全員の死亡が確定され、捜索は打ち切られた。

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