概要
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに登場するリト族の男性であり、コンサーティーナ(アコーディオンに近いモノ)に似た楽器を携え、世界各地を旅する吟遊詩人。
性格は非常に穏やかで、物腰も丁寧。
旅の傍ら、各地に伝わる古の勇者にまつわる歌や詩の研究をしており、それを現代に現れるとされる勇者に伝える役割も持っている。
馬宿でもBGMに合わせて演奏していて、そこでは一万年前の出来事をつづった詩を聞くことが出来る(カッシーワが村に帰ると聞けなくなるので注意)。
とある場所で彼の旅の日記を謁見できる。
詩を全て伝えるとリトの村に帰郷し、夜になると師匠の詩を聞かせてもらえるようになる。
なお、彼が所持しているコンサーティーナは、防水機能を持つ特注品とのこと。
師匠と呼び慕っている人物(故人)がいた。
既婚者であり子供もいる。リトの村に残した家族のことが気がかりではあるものの、自身の使命を果たすまでは村に帰らないと決心を固めている。
細身のリト族の中では唯一の逆三角形でマッシブな体格であるせいか、一部の方達から熱い視線を向けられている。(ただしコンサーティーナがデカいために体が大きく見えているだけで、実際は割と細めの体型だったりする)
名前の由来
関西や九州の方言で鶏肉のことを「かしわ」と言うので、これが由来ではないかと思われる。公式での発言は無いが、任天堂があるのは京都で関西なため、可能性は高い。
カッシーワの師匠
100年前、ハイラル城には若きシーカー族の宮廷詩人がいた。彼は年の近いゼルダ姫に恋心を抱いていたが、身分違いからその想いを告げられずにいた。しかもゼルダ姫の側には同じ年頃の近衛騎士の青年がおり、ゼルダ姫との仲睦まじい様子から身分を弁えていないと彼に嫉妬心を抱いていた。
災厄の時、宮廷詩人は真っ先にハイラル城を脱出し、カカリコ村に向かっていた。その道中でハテノ砦の前でゼルダ姫を守りながら勇敢にも大量のガーディアンと戦う近衛騎士の姿を見た。
後にカカリコ村でインパに姫と近衛騎士のその後を聞き出し、彼はいつか目覚める近衛騎士のために、残りの人生を古の勇者にまつわる詩の研究に費やした。やがて死期を迎えた彼はその研究成果と、自分が近衛騎士と姫のために作った詩を弟子に託した。その弟子こそがカッシーワである。
イベントでリンクが古の勇者の詩にまつわる場所に現れてきた事、リンクがシーカーストーンを所持していた事から、カッシーワはリンクこそが現代に蘇った近衛騎士だと確信し、師が彼のために作った詩を聞かせた。
そして役目を果たしたカッシーワは、蘇った勇者に自分もゼルダ姫と会って、彼女のために詩を作ってみたいと伝えるのだった。
ちなみに、彼の墓と思われる場所がカカリコ村の外れにある。
追加コンテンツでは、師匠が未完成のまま残していたゼルダ姫と四英傑に関する詩を完成させるために、各地を渡り歩いている。
余談
カッシーワが奏でるメロディを合わせると“今作のある曲“になるという任天堂の遊び心がある。
上述した師匠の詩は、おなじみのあのテーマのアレンジとなっている。
ちなみに、英語版での名前は「Kass」だったりする。読み方もまんまカス。(念のため書いておくが、侮蔑の意味は全くないので注意)
このようにブレワイでは様々な形でリンクの旅路に関わってくる印象深いキャラクターの一人なのだが、その続編『ティアーズオブザキングダム』では、故郷のリトの里どころかハイラルのどこにも姿がないという事実上のリストラを受けており、リトの里にいる家族からも彼の事は一切語られる事はなく、せいぜい彼の庵の跡地にいるペーンから「かつてここに有名な吟遊詩人がいた」くらいの話しか聞けない。
前作のメインストーリーには関わらなかったサブキャラはだいたい“今回がリンクとの初対面”という形でさらっと流される場合が多いのだが、その中でもキャラクター自体が完全に未登場という扱いはかなり珍しいケースである。