こんなのは違う。
こんなのは「アイ」じゃない。
概要
「45510」は推しの子の原作者である赤坂アカ氏による短編小説である。
アニメのオープニングテーマである「アイドル」はこれが原作になっている。
タイトルの45510は、B小町結成当時のメンバーである高峯、ニノ、アイ、渡辺の頭文字をフリックで入力した時の数字で、この初期メンバーで作ったブログのアカウントである。
またアイが使っていた3台の携帯のうち仕事用でもプライベート用でもない、アクアが犯人の手がかりを求めて4年の月日をかけて突破した、妊娠以前に使用していた古い型のスマホのパスワードでもある。
内容
B小町のメンバーであった「私」はファンが不正に保存したアイのライブ配信のアーカイブを発見する。
アイの死後、最初期メンバーで作った共有ブログのページに非公開で残されていたアイのブログを見て、自分が原因でメンバー内の仲が悪くなった事への謝罪、自分はみんなから嫌われているけれど、自分はみんなの事は嫌っていない事、もしこのブログを見ていたら遠慮なく自分を怒って欲しい事、そして仲直りしてもう一度昔のようにみんなで仲良くなりたいという、今まで一度も見せなかった彼女の内面に触れ、本当の彼女を何も理解していなかった事に気付く(最後まで読んでおらず、文脈的にライブでバズった乳児の正体を明かす気があったのでは?と受け取れそうな流れで切れている)。
結成当初はアイを含めた3人とも仲が良かったらしいが、アイドルとしての人気や待遇がアイに偏るにつれ、他のメンバー共々嫉妬と妬みを抱いていくようになった。しかし、本心では『誰にも縋らず、奔放で、孤高で、強くて、後悔なんて一度もせず、無敵で最強で唯一無二アイドル』であるアイに惹かれていたのもまた事実であったのだと知る。
もし、アイが殺される前にこのブログを見ていたら、アイと当時のB小町のメンバーの運命も変わっていたのかもしれない。
なお、結成時の事を知っているあたり、「私」は高峯、ニノ、渡辺の内の誰かと思われる。
関連タグ
ゆりかごの星…YOASOBIがアニメの主題歌を担当するにあたって、原作として書き下ろされた小説繋がり