概要
武田綾乃による青春部活小説シリーズ『響け!ユーフォニアム』の登場人物、加藤葉月と川島緑輝のコンビ(カップリング)タグ。
北宇治高校吹奏楽部の低音パートに属する二人はクラスメイト同士でもあり、とても仲がいい。葉月は本名の「サファイア」という名前で呼ばれることを嫌う緑輝のことを「緑(みどり)」と呼んでおり、対する緑輝は「葉月ちゃん」と呼んでいる。
二人のクラスメイトには黄前久美子らがおり、担任は吹奏楽部の副顧問でもある松本美知恵。
二人は久美子同様に、入学したその日の放課後に話をしたことをきっかけとして親しい仲になっており、互いに明るく前向きな性格であることも相まって普段からスキンシップを交えた愉快なやり取りを繰り広げている(原作1巻、49ページ、168~170ページ、原作2巻、20~21ページ、81ページ、304ページ)。
いつもは奔放な会話を繰り広げながら二人でわちゃわちゃと盛り上がったり、突拍子もないアイデアを思いつく緑輝の振る舞いに葉月が呆れたりツッコミを入れたりしているものの(原作1巻、168ページ、282ページ、原作2巻、20~21ページ、200~201ページ、短編集1巻、18ページ、32ページ、69ページ、最終楽章前編、31ページ)、吹奏楽部での活動に際しては豊富な知見を持つ緑輝の助言に葉月は感心や羨望(せんぼう)を覚えたり、いかなるプレッシャーも跳ねのける緑輝の強靭な精神力について葉月は「緑の心臓ってどうなってるんかね」と驚嘆(きょうたん)をあらわにするなどしている(原作3巻、115ページ、短編集1巻、89ページ、第二楽章後編、64ページ、最終楽章後編、348ページ)。また、葉月は学生生活の割と早期から将来の目標を定め、そこに向かって着実に学力を伸ばしている緑輝の努力についても「自分がやりたいことがわかっている人間は強い」として、ただ漫然と日々を過ごす自身と比べるようにしながら緑輝に憧れを抱いている(短編集2巻、27ページ、34ページ)。
さらに緑輝は、時に踏み出すことをためらう葉月の背中を力強く押したり、失恋に落ち込む葉月をなぐさめようとするなどといった優しく寄り添う姿も垣間見せている(原作1巻、207~209ページ、短編集1巻『好きな人の好きな人(前編・後編)』)。また、クラスや部活のみならずプライベートでも緑輝は葉月を自宅に招いて遊んだり一緒に買い物に出かけるなどといった親しい交流をしており、緑輝は葉月が緑輝宅にお邪魔した際には自身の妹である川島琥珀やペットのイグアナ「マカロン」などを紹介している(短編集1巻、156ページ、160ページ、第二楽章前編、232ページ、短編集2巻、23ページ)。
関連イラスト
別名・表記揺れ
緑葉 みどはづ