概要
日本のPC用エロゲーブランドの一つ、主に3Dアダルトゲームを出すメーカーとして有名。
会社設立当初は、一般的なアダルトゲームを作成していたが、1997年12月26日発売のDES BLOODより、キャラクターや背景などに3DCGを多用する様になり、2001年8月24日発売の『InteractPlay VR』以降の作品から、ユーザーのPC上でのリアルタイム描画の3DCGを主に扱う様になっている。
これらのことより3DCGブランドとして知られる様になった。
初期の3Dゲームの多くはDVDプレイヤーズゲーム化されている。
また、主人公になりきって直接操作・体感する仮想現実ゲームの製作も多い。
2017年7月に、VRコンテンツ中心の姉妹ブランド・IVRを新たに設立している。
以前はTEATIME、FULLTIME等数多くの姉妹ブランドを持っていたが、現在はIVR以外の姉妹ブランドは全て活動停止している。
突然の終了…?
2023年7月14日に、同年8月18日をもって開発・販売を終了することが告知される。
人気アダルトゲームブランドの突然の終了にネット上では驚き、終了を惜しむ声が多々あった。
だが、それも束の間、同年7月28日に新たに設立された「ILLGAMES」から同年8月4日にある発表が告知され、そして当日には9月1日に新ゲーム「ハニカム」の発売が告知される(現時点では「ILLUSION」と当ゲームブランドとの関係は明記されていない)。
ILLUSIONの主な作品一覧(有名な物や続編が出た物も含む)
※この他にも多数のソフトがリリースされています。
- DES BLOODシリーズ(特にDES BLOOD4 ~LOST ALONE~が有名)
- 尾行シリーズ(特に尾行3が有名 )
- BRUTISH MINE
- レクイエムハーツ ~監禁~
- DBVR
- A-GA ~激動の惑星~ (色んな意味で勿体無い作品)
- 人工少女シリーズ(といっても人工少女2から本格的に商品化されている)
- Battle Raper(格闘ゲームとエロゲーを融合させた作品。2も発売している。)
- おっぱいスライダー2(1は体験版作品)
- レイプレイ(これが後々大問題を引き起こす超問題作。詳しくは後述する)
- Sexyビーチシリーズ(SexyビーチシリーズはILLUSIONの代表作の一つとなる)
- すくぅ~るメイトシリーズ(今までの作品と一線を画す作品)
- 箱 -はこ-(正直失敗作)
- @ふぉーむメイト
- 勇者からは逃げられない!
- リアル彼女(リアル過ぎるところがある)
- でじたるメイト
- デジタル3Dフィギュア きゃらコレ! -ALICESOFT-
- デジタル3Dフィギュア きゃらコレ! -BaseSon-
- ジンコウガクエン
- ワケあり!
- プレミアムプレイ ~ダークネス~
- ハニーセレクト
- VRカノジョ
- コイカツ!
- エモーション・クリエイターズ
- ROOMガール
ちなみに、DES BLOOD4 ~LOST ALONE~の『イスカ』(イラスト左側の少女)と『バエル(バエル・アルタルス)』(イラスト右側の女性)は人気が高かったため、後にSexyビーチ3で競演している。(もっともバエルとエッチするには追加ディスクの発売を待たなければならなかったが……)
レイプレイ問題騒動
2006年に発売されたレイプレイに対し、2009年2月にAmazon.comでディーラーズ販売(Amazon.co.jpにおけるマーケットプレイス)されていた。しかしイギリスの輸入販売業者が無許可販売を行いを行っていた為、2009年2月にメディアにおける性暴力描写に対して厳しい法規制を敷いているイギリス国内で問題となった。
イギリス国会議員のキース・ヴァズがこの問題を取り上げ、Amazon.comでのレイプレイの販売が中止となった。
この段階では日本国内での報道は一部の海外ゲーム系ニュースサイトに限られていたが、同年5月にはアメリカのラディカル・フェミニズム団体「イクオリティ・ナウ」が日本での販売中止を求める抗議活動を起こし日本国内でも大々的に報道された。同団体は会員3万人に、日本政府の要人らに向けた「性暴力ゲーム」規制要求の抗議文を出すよう呼びかけている。
こうした動きを受けて、ILLUSIONのウェブサイトやゲーム通販業者のウェブサイトから本作に関する記述が抹消され、小売店では撤去が相次いだ。
6月2日にはコンピュータソフトウェア倫理機構が加盟会社を集めて緊急懇談会を行い、性暴力描写の自粛ならびに倫理規定の見直しが決定した。同月7日、ポップカルチャーに対する法的規制に反対している市民団体コンテンツ文化研究会が緊急集会を開催。インターネットを中心としてこの問題が議論される中、翌7月9日には自民党女性局が「性暴力ゲームの規制強化に向けた提言」を自民党マニフェスト策定プロジェクトチームに提出した。
発売されたものに関しては回収されていないので、現在でもネットで調べたり街へ行って探せば中古のレイプレイが見つかる可能性は無くはない。(ただ、既に絶版になっているため、高ければ十万円台で売られている場合もある)
平野耕太とILLUSION
ちなみにILLUSIONを理解している偉大な漫画家がいる。
そう、誰であろう『HELLSING』の著者こと平野耕太先生(以下ヒラコー)である。
ゲーム雑誌『ゲーマガ』で連載されていた『以下略』(著者はもちろんヒラコー)という作品で、ヒラコーと同じ苗字の『ヒラノ』という男性が、第一話「隠し砦の三悪人」のある一コマでこう発言した。
ヒラノ「なぁなぁ、テクモの技術でイリュージョンのゲーム作ったら無敵じゃね? 」
……誤解の無いように言っておくが、後に発売された単行本でも原文ままでこう述べている。
確かにテクモの技術でILUUSION作品が出たら、爆発的ヒットは間違いだろう。
だが、はっきり言ってそれがDOAXとSexyビーチの事を指すのだったら、その二つのコラボは止めておいた方が賢明だろう。(舞台が南の島で、出ているキャラが美女ばかりという時点で被ってるのでヤバイ。R-18な意味で)
……何はともあれ、もしそんな夢のようなコラボが実現したら、エロゲプレイヤーにとってはまさに最高の作品を期待するであろう。(もちろん可能性は確実に低いだろうが……)
時は流れて2016年
PSVR等を含めたVRゲームがリリースされる中、やはりというかこの流れに乗った。
その作品はVRカノジョ。遂に時代が追いついたと言うべき瞬間でもある。