概要
内容量が一斗(約18ℓ)の四角い缶。正式名称は「18リットル缶」であるが、昔から使われていた名称である「一斗缶」の名のほうが通っている。
胴体の形状・寸法は規定されているが、上部の形状のみ規定されていないので用途によって形状が異なり、海苔や煎餅など乾物を入れるものは蓋がかぶさるようになっており、液体を入れるものでは入れ口と密栓が取り付けられている。また、内容物によってはコーティングがされていることもある。容量が18ℓもあるため、内容物が液体の場合は消費の多い業務用途が多い。また、手ごろな大きさなので一斗缶の空き缶は何かに流用・代用される形で再利用されることがよくある。
ちなみに、昭和45年ころまでは家庭における灯油の保管に使われていたが、昭和55年代になるとポリタンクが普及したため家庭での灯油保管の用途では使われなくなった。が、一斗缶を使っていたころの名残として多くの灯油用ポリタンクの容量が18ℓになっている。
また、コントなどではアルミ灰皿やアルミ洗面器などと並んで相手や自分の頭を殴るアイテムでもある。
この際は打撃による衝撃を和らげるためと万一角が当たった時の危険性を下げると同時に、音を効果的に響かせるため、缶の上下をくりぬいて使う。