「先入観は 判断を鈍らせる。あまり入れ込むと 周りが見えなくなるぞ」
概要
警視庁捜査一課のベテラン警部。部下の襟尾純とペアで登場し、ゲーム中盤からは津詰徹生編の主人公としてプレイヤーが操作出来る。
プレイヤーからは、(約子曰く「漫才みたいで面白い」)エリオとの軽快なテンポでのやり取りや、渋い見た目にギャップのある茶目っ気のある一面が人気。
人物
現場たたき上げの警部で、20年前には凶悪犯根島史周を検挙するなど、数々の活躍を残している。襟尾が警察官を志す事になったのは津詰に憧れての事。
また強面ながら人情に厚く、頼まれると断れない仲間思いな一面を見せる。
20数年前に一度結婚し、娘も1人いたが、4年程前に離婚している。仕事一筋でなかなか家にも帰らないという生活故、家族との仲は冷え切っていた事が離婚の原因。
妻の名前は泰子。娘は現在大学生。しかし娘と会う事も殆どなく、口の周りを汚しながらオムライスで大喜びしていた様な頃まで戻らないとまともな思い出が無いという様な有様である。更に、1人暮らしをしている住所や連絡先も教えて貰っていないらしい。
好物は甘い物で、趣味は捜査の派遣先で土産菓子を買う事。キャラに合わないと言われるのを避けるため人前では隠している……が、周囲にはバレバレであり、実際、本編内でも襟尾に寒天みつ豆を勧められている。
また流行りものにも意外と詳しく、当時のオカルトブームについてもそれなりに踏み入った知識を有している。流行りものに詳しいのは1人娘との話題にするためなのだが、やはり周囲には捜査に必要な情報収集だとごまかしているらしい。
本編開始前は、警視庁の秘匿部《心霊対策室》(通称『シンタイ』)に所属していた時期もある。
霊感は殆ど無いものの、なぜか霊や呪いの影響への耐性が強く、それが重宝されていたとの事。
ストーリーでの活躍
興家彰吾編
緑町公園にて、襟尾と共に登場。興家に職質をかけてくる。
津詰徹生編ほか
旧安田庭園にて吉見肇の変死事件を捜査していたところ、突如として本所七不思議の呪いに巻き込まれる。
自身に嘘をついた者を縊死させるという『落葉なき椎』の呪主となるが、警察官という立場であるため、呪詛行使はせず、呪詛珠の反応で相手の発言の真偽を見極めるという使い方を確立する。
七不思議の呪いの件について古巣である心霊対策室に連絡をとったところ、主力チームが出払っているため、在籍経験のある津詰が対応せよとの指示を受け、襟尾と共に呪いの調査へと乗り出す。
まずは呪詛による殺人の発生を防ぐため、他の呪主から呪詛珠を回収することを目的にして行動を開始。並垣祐太郎及び新石英樹が持つ呪詛珠の回収に成功する。
そんな中、錦糸堀公園を訪れた津詰のもとに、20年前の因縁の相手である根島史周から電話がかかってくる。根島は自身が呪主である事を明かした上で大量殺人を予告し、更に津詰の娘の命まで狙っている事を告げる。
根島が大量殺人の実行を予告した日暮れまでに、根島の確保・娘の保護・他の呪主の特定とその呪詛珠の回収、さらに吉見の変死事件との関連から白石美智代についての情報収集・吉見の婚約者の捜索と、同時に多くの仕事を抱える事になる。他の警察関係者や顔見知りの霊感少女黒鈴ミヲの手も借りつつ、調査を進めていく。
娘について
※ここから先、物語終盤に関する重大なネタバレ注意!
津詰の娘というのは、灯野あやめの事である。
物語の終盤、彼女は①呪いの解除に必要なお守りを持っており、②轢き逃げ&呪詛行使の容疑がかかり、③一連の呪いの黒幕であるという可能性がある
…という状況になる。しかし娘にはとことん甘い津詰は、全てが思い過ごしである事を祈りながら彼女を捜索する事になる。
そして最終的に、父娘は隅田川の湖畔で対峙する。両者の呪詛玉の効果で、お互い「嘘をつけば死ぬ」という状況の中、父娘の奇妙な対話が始まるのだった。
前述のとおり親子関係は冷え切っており、あやめは相手の条件を踏んだ瞬間、何の躊躇いも無く即・呪詛を行使する。また別のバッドエンドでも、津詰があやめの呪詛によって殺害されたと語られるものがある。
一方の津詰は飽くまでも娘を信じており、あやめが黒幕かを確認する際にも、「黒幕ってのは……お前じゃねえだろ?」と問いかけている。
余談
- 津詰は、本作の主人公達で唯一、プレイヤーが「呪詛行使」ボタンを押しても呪詛を行使しない。
- 単純に相手が条件を満たしていなかった(嘘をついていない)のではないかという説と、前述の霊的存在への耐性によりプレイヤーという外部存在の影響を受けにくいのではないかという説がある。
- 夏セール記念イラストにて、まさかの水着姿を披露。したのだが……