「こっくりさん こっくりさん。 美智代ちゃんが 死んだ原因は ……事故死ですか?」
プロフィール
職業 | 高校生(駒形高校2年) |
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性別 | 女 |
年齢 | 17 |
血液型 | B |
誕生日 | 7月30日 |
星座 | 獅子 |
概要
墨田区内の都立駒形高校2年C組に通う女子高生。興家彰吾編を終了後、主人公の1人として操作出来る様になる。
人物
実家は地元で親しまれる駄菓子屋『せんのや』で、約子は三代目。時々店番をしながらもんじゃを焼いたり、子供達の相手をする姿が見かけられる。
竹を割った様に明朗快活な性格の、ちゃきちゃきの江戸娘。短気で喧嘩っ早い所もあるが、それは義理人情に厚く、身内に危害が及ぶ事を許せないため。
……という風な内容が人物リストには記載されているが、ゲーム内の約子は、どうもしおらしく物静かな感じであり、プレイヤーは困惑する事になる。何なら、人物リスト内に引用されている台詞では一人称が「あたし」なのに、シナリオ中では「わたし」だったり、まるで別人の如き変わり様である。
その原因となっているのは、幼なじみである白石美智代の自殺。親友であった美智代の自殺は、約子に大きく影響を与えた。美智代が親友である自分に何も相談せずに自殺するなどあり得ないと考え、美智代の死因は自殺ではないのではないかと疑っている。
美智代の死の真相を探るため、約子はオカルトに詳しそうな同級生の黒鈴ミヲに声をかけ、こっくりさんに美智代の死因を尋ねようと考える。ミヲと共に夜の高校に忍び込み、こっくりさんに挑戦する。
本編内での動向
興家彰吾編
駒形高校の正門を乗り越えて出てきた所で、運悪く興家と鉢合わせ。そのまま呪殺される事になる。プレイヤーの行動によっては呪主かどうかの確認すらされずに殺される事になるので、非常に不憫である。
もはや出オチとしか呼べない即死退場に、多くのプレイヤーが「彼女の背景も知りたい」と思った事だろう。その思いに応える様に、後のストーリーチャート解放と共に主人公の1人として約子を操作出来る様になる。
逆崎約子編
主人公として操作する事が出来る。
前半(夜)
ミヲと共に夜の高校に忍び込み、こっくりさんに美智代の死の真相を尋ねると、美智代は自殺ではなく事故死だった事が判明。続いて、美智代を生き返らせたいという思いの中、世間で噂になっている『蘇りの秘術』の在り処を尋ねる。
すると、突如本所七不思議の1つである『馬鹿囃子』の呪影に呪われ、呪影の発するお囃子の音を30秒間聞かせ続けた相手を転落死させるという呪詛を行使する事が出来る呪主となる。ただし、相手に自分の姿を見られると無効という制約付き。
美智代を蘇らせるためなら、と呪詛を使用する意思を見せる約子だったが、呪詛・超常の類に詳しいミヲに危険だと止められる事になる。
そんな2人を、蘇りの秘術を狙う他の呪主達が襲撃。高校からの脱出の最中、2人は暗い教室で担任教師の城之内と、A組の奥田瞳の姿を発見する。城之内の姿を見た約子は、無意識の内に激しい怒りを感じ、突き動かされる様に城之内に対して呪詛を行使しようとする。
ミヲの機転によって何とか呪詛発動前にその場を去るが、そこへまた呪影が襲来。ミヲを残し、約子は1人で自宅まで逃げ帰るのだった(選ぶ選択肢や他ルートの進行状況によっては、呪殺され『脱出失敗』ルートになってしまう事も)。
後半(昼)
昨夜の冒険のせいか寝不足気味らしい約子。無事に戻っていたミヲと一緒に学校に行くと、城之内の死体が発見されていて、学校は臨時休校となっていた。昨晩城之内と共にいた奥田瞳に話を聞くと、城之内が美智代に対して行っていた外道な行いについて教えられる。
その後、別件の捜査で駒形高校を訪れていた津詰と情報交換をして、七不思議の呪いや美智代について調査を進めていくのだった。
「またね」
※ストーリー後半の重大なネタバレ注意
実は、物語開始時点で逆崎約子は白石美智代の霊に取り憑かれている。
言動が普段よりも静かだったり、城之内に対して無意識に激しい殺意を覚えたりしていたのはこのためである。ミヲ曰く、2人の意識はお互いに混ざり合った状態にあり、本人にもあまり自覚はないという。
また、美智代は夜中に約子の身体を使って、自分の人生を壊した城之内と岩井に、馬鹿囃子の呪詛珠で復讐を果たしていた(選択肢によっては、直接の死因となる事故を起こした犯人にも恩讐する)。
ミヲと津詰の協力によってその事を自覚した約子は、「こっくりさん」として再び美智代を呼び出し、事件の手がかりを教えてもらった後、最後のお別れとなる。
なお、お別れをして美智代の魂が出て行ってからは、人物リストに載っているとおりのちゃきちゃきの江戸娘に戻る。
余談
- ポニーテールのキャラデザインは、もともと白石美智代として制作されていたもの。当時の「ポニーテールといえば清楚」というイメージに、ギャップを出したかったため変更されたとの事。
- 発売後初のGWセールに合わせて公式Twitterから公開された特別ムービーに登場している。ゲーム内では資料の文章で触れられただけだった、実家の駄菓子屋『せんのや』での店番姿が披露された。もんじゃを食べているミヲとセットで、小林元氏による描き下ろしイラスト付き。