「葛飾北斎先生を 現代に 蘇らせます!」
プロフィール
職業 | 大学生 |
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性別 | 女 |
年齢 | 20 |
血液型 | B |
誕生日 | 6月10日 |
星座 | 双子 |
概要
葛飾北斎の浮世絵をこよなく愛する、マイペースな美大生。大学では版画を専攻している。
1人暮らししている自宅も、葛飾北斎ゆかりの地である緑町公園付近である。
人物
自分の価値観を何より大切にし、自分の利のためならなんでもうまく利用して生きていこうという、強かな考えの持ち主である。悪い言い方をすれば、非常に自己中心的な性格。
この頃CMなどで女子大生タレントが人気を集めており、彼女自身も世間の女子大生人気に乗っかって、少し頭の悪そうな態度を取りながら金持ちそうな男に可愛がって貰っている(もちろん自身の利にならないと判断すれば、あっという間に見捨てる)。
現在の「お友達」は並垣祐太郎(あやめは交際関係を頑なに否定している)。実家が金持ちそうだったので興味はないながら誘いに応じたものの、人間的にそこまで尊敬出来なかったため飽き始めている……どころか、もはや見下している。
女子大生という肩書きにホイホイ寄って来る軽薄な男性を大勢見てきたためか、男性不信の気質がある。また、とある事情から警察関係者に対しても良い印象を抱いていない。
頼れる人間が少なかった彼女が救いを求めたのが浮世絵である。そんな彼女が『蘇りの秘術』を求める目的は記事冒頭の台詞にもある通り、葛飾北斎を現代に蘇らせる事で、そのためには自分の命も他人の命さえも惜しまない姿勢を見せている。
北斎が死に際に遺したという「天 我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得べし(天があと5年命を保たせてくれれば私は本当の絵描きになれる)」という言葉や、100回の転居を目指していたのに93回で亡くなってしまったという逸話を引用しつつ、北斎復活への思いを熱く語っている。
現代の進歩した画材で果たして北斎はどんな絵を描くのか、考えるだけでワクワクが止まらない様子。
本編内での動向
興家彰吾編
並垣と共に両国橋で登場。この時点では名前は分からず、「女」「女性」と表記されている。
話しかけると、並垣の話に注意を戻すよう促してくるのみで、特に何もしてこない。あやめには話しかけなくてもストーリーの進行は可能な上、視点を動かさないと見えない位置(興家の真後ろ)にいるため、初見では見逃してしまったプレイヤーも少なくないだろう。
ちなみに並垣を呪殺した直後の興家のカットで、背景に小さく映りこんでいる。役に立たなかった並垣の事は完全に見捨てて、さっさと退散した様だ。
駒形橋にて、春恵と利飛太に接触してくる。実は並垣と行動していたのは、秘術を使う寸前に呪詛珠を奪い取って自分が秘術を使おうとしていたためであったのだが、少し目を離した隙に並垣が呪詛珠を手放してしまった。そのため、近くにいた呪主らしき人物であった春恵達に接触し、呪詛珠を奪う標的を春恵に切り替えたのだ。
春恵も同じく秘術を行使できる呪詛珠を奪う事を目的にしているため、2人は互いの秘術を狙い合う関係となる。
次に出会うのは、翌日の緑町公園。この時、利飛太に志岐間邸の住所を教わったため、少し後になって警察に追われるあやめは志岐間邸を訪れる。
志岐間邸では、「自身も『津軽の太鼓』の呪主である」と明かし、あやめと春恵による壮絶な秘術の奪い合いが勃発。
ここでは、プレイヤー(春恵視点)の選択によって、3つのルート/エンディングに分岐していく。
そのうちの1つには、あやめが勝利して秘術を獲得するルートもあり、エンディング『灯野あやめの本懐』が発生する。
津詰徹生編
白石美智代轢き逃げ事件の捜査を受けていた並垣の口から、轢き逃げの時、助手席にいたのが灯野あやめだという証言がなされる。
その証言を聞いた瞬間、津詰は突然態度を変え、焦り始める。その理由とは……
家族と出生について
※この先、大きなネタバレを含みます!
実はあやめは津詰の娘であり、本名は“津詰あやめ”。しかし父との関係は冷え切っていて、何とかして娘を構おうとしている津詰とは対照的に、あやめは完全に津詰の事を他人として扱っており、連絡先や住所も教えていない。上述の様に警察に不信感を抱いているのは、父との関係のせいである。
緑町公園で言っていた「警察に追われている」というのは、津詰の娘として根島史周に命を狙われていたため、警察があやめの保護に動いていたのだが、この警察への不信感のせいで逃げ出してきたというのが実情である。
父との関係が冷え切った原因は、自分が津詰の実の娘ではないという事実を知ったため。
津詰は、死産となった1人目の子どもに代わって、妻の傷心を癒すため独断であやめを引き取ったのだが、それは当人達の事は何も考えていない自分勝手な判断だったと批判している。
津詰なりに不器用ながら愛を注いでいたのではあるが、あやめには全く伝わっておらず、あやめの心は父から離れていったのだった。
呪主として津詰と相対した際には、自分に対する隠し事が発覚した者を殴打死させるという効果の呪詛珠『津軽の太鼓』を利用して、自分が実子ではない事を認めさせようとしていた。
しかし津詰にも、あやめが養子である事をなるべく隠し通したい理由があったのだ。
※この先、更にネタバレ注意!
津詰が『根島事件』の捜査をしていた際、根島の隠れ家で保護された瀕死の赤ん坊、その赤ん坊が、あやめである。
根島に言わせれば黒魔術で転生した根島の恋人・篠なのだが、出自の子細は不明。しかし真偽はどうあれ、殺人犯の子である可能性がある以上、その事実を告げるのは憚られただろう。
血縁関係にないと知られていると分かってからも、津詰は生まれに関係なく、「何があろうとあやめは自分たちのかけがえのない子供だ」と、そう告げるのだった。
瀕死の津詰に、あやめもまた呼びかける。「おとうさん」と。