作品解説
本編で時折言及されていた、嘗て羽生蛇村を襲った27年前の災厄(+α)の詳細について語られた外伝的作品にあたり、一部のアーカイブ(作品内の謎を解明するためのヒントアイテム群)や、本編では全くの謎だった事柄についても、これを読む事で真相が分かるようになる物もある。
登場人物
吉川菜美子
第1話の主人公。羽生蛇村に暮らす小学五年生の少女。幼い頃に母親が行方不明になっており、合石岳で謎の光芒を見たことで、母の失踪の秘密が分かるかも知れないと考え、一人山の中に足を踏み入れる。読書が好きなのか、学校の図書室で借りた本を持ち歩いていた。
神代美耶子(先代)
第2話の主人公。村の旧家・神代家の次女にして、村で十数年に一度行われる秘祭の人身御供『神の花嫁』の少女。生まれてこの方外に出た事が無い、文字通りの箱入り娘で、世話係の澄子以外の家人との接触も絶たれ、孤独な日々を送っていた。闇に消えゆくだけの自身の運命を諦めていたが、澄子に村から逃げるように説得され、事態は急転していく。14歳。