プロフィール
概要
羽生蛇村の医者。27歳の若さで宮田医院の院長を勤める男性。水色のワイシャツに白衣を羽織っており、いかにも病院の先生といった出で立ち。
蛇ノ首谷で穴掘りをしていたところで今回の怪異に巻き込まれた。しかし他のキャラが混乱や恐怖に陥る中で一人冷静に立ち回り、屍人相手にも物怖じせず果敢に立ち向かう。基本的に落ち着いた性格で怪異の中にあってもクールな反応が多い。
得物も、プレイヤーサイドが手にする近接武器の中でも威力の高いラチェットスパナやネイルハンマーを使い、腕力のある男性ということもあって屍人に大ダメージを与える事が出来る（特にハンマーは強攻撃を不意打ちで当てれば大抵の屍人を即死させるほどの破壊力）。
プレイヤーには得物共々有り難がられる存在。求導師様とは大違いである。
同じ宮田医院の看護師・恩田美奈は恋人。ゲーム内では彼女の妹である恩田理沙と出会い、行動を共にするようになる。
戦闘能力
初登場時からまず武器を調達して躊躇なく屍人化した村人を攻撃するなど、作中でも非常に高い戦闘能力（と容赦のなさ）の持ち主。
その屍人も真っ青な撲殺っぷりから、ファンの間で「撲殺天使宮田」「歩く武器庫」という通り名を持つほどである。
今日も羽生蛇村では、罪なき村人（屍人）がネイルハンマーの犠牲となっていることだろう。
拳銃を使用する時のリロードの仕方もずいぶん手慣れている。本当にただの村医者なのか…？
牧野慶との関係
以下、ネタバレ
作中でも触れられるが、もう一人のメインキャラクター・牧野慶とは双子の兄弟である。本名は「吉村克昭（よしむらかつあき）」。
牧野慶との違いは、明るい髪色で右頬に黒子があるところ。
ちなみにリブート版『SIREN ReBIRTH』（以下『ReBIRTH』）では、彼自身が「完全に牧野慶とは対照的な人物」かつ「加害者にして被害者にあたる人物」として描かれるため、悲惨な生い立ちがより克明に描写されている。
27年前に異界に取り込まれたが、因果律によって兄の孝昭（後の牧野慶）と共に現世に送り返され、その後に実の兄妹である宮田涼子と牧野怜治に発見される。彼らはこの双子を自分たちの跡継ぎにしようと考え、克昭は宮田家、孝昭は牧野家の養子として育てられることに。
彼自身の養母となった宮田涼子は儀式の失敗で実の息子を亡くしたことと、今までの（『ReBIRTH』では旦那であった宮田真一郎からの仕打ちを含む）精神的重圧から精神を病んでおり（『ReBIRTH』では後に若年性アルツハイマー病を患い入院生活を送った影響もあって）、義理の息子である司郎（克昭）に歪んだ愛情を注ぐ（『ReBIRTH』では躾の度を越えた身体的虐待をも行っており、義理の息子が人間らしい感情表現を失うと同時に痛覚が鈍くなる原因を作った張本人となっている）。
「宮田医院の跡取り」というと恵まれた環境に思えるが、それは表向きの姿でしかない。実際には村の暗部を担う人間である。儀式の弊害となる人間を秘密裏に始末するなど、羽生蛇村での汚れ役を担う家系だった。
このような養母からの愛憎が入り混じった執着や宮田家の内情が、彼自身の人格形成にも大きな影響を与えると同時に、異常性のある人格を持つ起因になっている。
対して自身の兄であった慶（孝昭）は「求導師」として村からの期待を受けながらも恵まれた環境で育った。血が繋がっていながらも家庭環境に格差があり、そのことで強い劣等感を抱いている。
そして、蛇ノ首谷で穴を掘っていたのは恋人・恩田美奈の遺体を埋めるため。
彼女との口論の中で兄に対するコンプレックスに触れられ、衝動的に首を絞めて殺害し、美奈の遺体を隠匿した。
後に妹の恩田理沙も同じ方法で彼自身の手にかかり殺されてしまう。
「やっぱり双子だな、死に顔までよく似ているよ」という彼の罪を仄めかした台詞は、重厚なドラマが売りのSIRENでも白眉の名言である。
なお、原作ゲームでは「サディスト・エゴイストの側面を持ったサイコパス気質の人物」として登場しているが、『ReBIRTH』では「宮田涼子・恩田美奈・恩田理沙に思うところがある節を見せるなど、良くも悪くも人間味のある（人間臭さを持つ）ダークヒーロー」、および「『ReBIRTH』における（須田恭也と立場が入れ替わった）事実上のメイン主人公」として描写されている。
その後はコチラを参照。（当然ながらネタバレ注意。）
中の人について
2013年に行われたSIREN10周年イベントでは生放送に双子役の満田伸明が登場した。大阪府出身。
宮田と牧野の役柄からは想像できない明るくお茶目な性格。さらにバリバリの関西弁で喋っている様子から、当時のファンを驚かせていた。
2018年には15周年を記念してSIREN展が開催。様々な記念グッズが売り出される中、宮田の代名詞であるネイルハンマーのレプリカが販売（『宮田司郎』の名前入りで￥4,000+税）。売り切れが続出したという。
満田氏にとっても『SIREN』は代表作の一つらしい。2021年のドラマ「レッドアイズ」では、「宮崎次郎」というまんま宮田司郎モチーフの役を演じて話題になっていた。
余談
- 名前の由来
名前の由来はドラマ「白い巨塔」で初代財前五郎を演じた俳優の田宮二郎。
- 犀賀省悟（イラスト右）
『SIREN:NT』に登場する男性。犀賀医院の院長で看護師の河辺幸江と恋人関係など、宮田との共通点が多い。その他にも牧野慶や神代淳、志村晃といった第一作の要素を統合したキャラクターである。
毎年8月4日早朝に行われる奇祭。主人公・須田恭也が宮田の所有する高級車ジャガーに放火する必要行動に由来したもの。元々は犬屍人をおびき寄せるための行為だが、あまりにも印象深いシーンであるためか、このような盛り上がりを見せ始めた。
Twitterでも必ずと言っていいほどトレンド入りし、SIRENファンにとって恒例行事の一つ。
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