概要
※ネタバレ注意
牧野慶(本名・吉村孝昭)と宮田司郎(本名・吉村克昭)の双子の兄弟のこと。
それぞれ左と右の頬にほくろがある。こちらも同じ村に住む双子の姉妹同様、茶の短髪に醒めた無表情の宮田と五分分け黒髪の困り眉な牧野では印象が全く違うので、見分けるのは難しくない。
性格に至っては最早似ている所を探すのが困難な程。
来歴
羽生蛇村に根付く因縁によって人生と運命を狂わされ、実の兄弟でありながら引き裂かれて育ち、互いに下手な他人よりも遠い存在になってしまう。
村で延々と行われる生贄の儀式の影響で、乳児の頃に二親を亡くす。加えて儀式失敗の代償として村の財物共々異界に連れ去られてしまうが、儀式を行うために必要な人員の補充として二人だけは生きて帰された。
しかしそれぞれが村の維持と繁栄のために生きる役割を与えられ、兄・孝昭は村の求導師(儀式の主宰を務める聖職者)として祭り上げられ、弟・克昭は村医を営みつつ村の異分子を排除する汚れ仕事を課され、孝昭は克昭の怨嗟の眼差しに怯えながら暮らし、克昭は兄に対する羨望と嫉妬を募らせる。
そうして長い年月に嵩んでいった負の感情を、互いにどうする事も出来ないまま、物語は本編に突入していく。
吉村兄弟は村に巣食う因習の最たる犠牲者として、『SIREN』という絶望の物語に華を添えると共に、アクが強すぎる各々のパーソナリティもファンに大いに受け、シリアス的な意味でもネタ的な意味でもファンに愛されているキャラクターである。
恋愛要素がある場合は「腐向け」との併用を推奨。