概要
演:小南千明
『SIREN』(およびリブート版のコミック『SIREN ReBIRTH』)の隠れヒロインにあたる人物。
羽生蛇村の小学4年生。
車両への落雷事故で両親を亡くし、現在は叔母の元で暮らしているが、両親の死のショックで心を閉ざしている。わずかだが幻視能力も持っており、自分が他の子どもと違うことに疎外感を覚えているのも、彼女の孤独に拍車を掛けていた。
そんな春海を元気付けようと、担任の高遠玲子が企画した学校行事、「星を見る会」の準備を手伝っていた際に、高遠共々異変に巻き込まれる。訳もわからず怯える春海だったが、唯一頼れる高遠と二人、異界からの脱出を試みて行動を起こす。
実は異変の数日前に神代美耶子と遭遇している。同じ幻視能力を持ち、孤独な者同士意気投合した二人は、周囲には秘密の友達になる。年上の美耶子は春海を妹のように可愛がり、春海もそんな彼女を『みやちゃん』と呼んで慕っていたようだ。この事が後に春海の命運を左右することになったのは間違いない。
異変後は高遠と逃げ回っていたが、屍人に襲われそうになった春海を助ける為に高遠が屍人を巻き込み自爆。一人で行動する事になる。
その後廃屋の押し入れに隠れていたが、半屍人化した前田一家が廃屋に住み着いてしまったため脱出を余儀なくされる。やがて高遠と再会するが、高遠もすでに半屍人と化しており、守ってくれていた高遠からも逃げる事になる。
堕辰子の首が落とされた後、崩壊する屍人ノ巣で名越栄治に襲われ絶体絶命の危機を迎えるが、頭脳屍人化した高遠に助けられる。異界では屋内で過ごした時間が長く、傷を負う事も赤い水を摂取する事も一切無かったため、美耶子に導かれた須田恭也の助力もあって、「どうあがいても絶望」的な状況から唯一人、現実世界への生還を遂げている。
リブート版のコミック『SIREN ReBIRTH』では、恭也と美耶子に助けられる描写が明確になっており、異界の出口を美耶子から教えられ、恭也は出口へ向かう春海を見送っていた。そして異界から脱出し、自衛隊員に発見された直後、高遠達と見る予定であった流れ星を見ていた。
『SIREN2』ではアーカイブと三沢岳明の回想シーンで姿と名前のみ登場。三沢を始めとする自衛隊の災害派遣部隊に救出されたことが明かされている。また上記のReBIRTHでは、海上自衛隊のSH-60Kも派遣されている。
余談
後に歌手デビューを果たした小南氏によって春海のイメージソングである『starry』が発表されている。SIRENファン必聴の良曲である。
https://recochoku.jp/song/S1009604861/