聖騎士団
せいきしだん
概要
人類の存亡をかけGEARに対抗すべく結成された戦闘集団。
国連により2076年に結成されてから2175年の解散まで運用された。
解散までに最低でも3人の団長が組織を指揮していたとされている。(前団長が6歳の時に既に組織が存在したため)
最後の団長はカイ=キスク、その前はクリフ=アンダーソン。
役職
役職 | 通称 | 概要 |
---|---|---|
団長 | 団長 | 絶対的な戦闘能力が必要な最高役職 |
大隊長 | 守護神 | 各5小隊を治める7人が在籍。小隊級の力を個人で持つ |
小隊長 | 守護天使 | 一分野で特出した能力を持つ35人が在籍 |
志願兵 | 志願兵 | 隊員以外の兵。属性により隊に割り振られた |
小隊構成
物理攻撃 | 剣や矢によって物理攻撃を行う。遠・中・近で分かれている |
---|---|
法術 | 法力攻撃を行う。火・雷・水・風・気の法力属性で分かれている |
略 | 全面衝突のGEAR戦で各隊に支持を送る統率部隊。非戦闘 |
法支援 | 法力による物理部隊へ援護を行う。空中戦の浮遊陣や回復を行う |
救護 | 負傷兵を収容治療蘇生措置を行う。死者蘇生は行えない |
遊軍 | 配属された志願兵の役職。戦力はないので支援を行う |
運営
大がかりながら組織は細分化されておらず、昇級欲による亀裂を回避する措置が取られている。(名誉勲章のようなものは残っている)
大まかに団長、隊員、志願兵しか存在しない。
群を抜く団長の戦闘能力を基軸に、全部隊による総攻撃を想定して編成されている。これはGEARの戦闘が常に猪突猛進であることから決定されている。
本部はイギリスに存在する。これはアメリカ西海岸で発生したGEARの大群が1年でユーラシア圏のアジア(特にジャパン)を集中攻撃し、最も被害が少なかったヨーロッパの国を中心に聖騎士団が編成されたため。
保存されている神器
国連が聖戦中に発見された神器を所持しており、聖騎士団の管理下に置いている。
カイが与えられた封雷剣、ソルが持ち出した封炎剣、暗慈が持つ絶扇の他に、閃牙(せんが)、益篤(えきとく)、湖上白(こはぐじょう)が所持されている。
本来は8つが存在し、全てを統合すると神器アウトレイジとなる。
アウトレイジは槍状の武器で2073年にフレデリック(ソル)により開発されたが、強大な力に比例する制御の難しさから開発者の手により8つに分割され、その後散逸した。
神器と呼ばれるのは、突如現れた未知の武具として神聖化されたため。
外形よりも内部のコードが重要なためか、神器の形状はまちまち。アウトレイジそのものも神器を組み上げただけの「仮組物理形態」と槍状の「実用形態」に変形する。
法術に関して
5つの法力属性からなる術式。魔法科学論により生み出された無公害のエネルギー大系。
火、雷、水、風と、それらと構成方法論が全く異なる気からなる。
聖戦により多くの法術が失われたが、現存する666種のうち660種は聖天貸法として体系化されている。公式外とされる6種は呪法・禁呪とされる。
気は他属性に干渉、助長できるが、生来存在する属性のため習得がきわめて困難である。感情に呼応し強化される場合や、成長と共に失われる例もあり、全く別の方程式で発現する。
また、発祥の地であるアジア圏が聖戦初期に失われたため使い手自体が希少である。
禁呪は極めてローリスクハイリターンで運用できるが「未完成のため術者へのリスクが大きすぎる」と判断して封印された6種をさす。
正式名称は「卑・泥獄墜法(ひ・でいごくついほう)」。使用を禁じるために、本来のリスク(ウイルス性の被害や後遺症)以外に、起動パスコードとして大がかりな犠牲が設定された上で契約書が封印されている。
作品中では、ザトーが使う第5法蝕精影陣(しょくせいえいじん)とミリアが使う第6法アングラが登場する。(ザトーは起動パスコードとして「視界の遮断」を受けて失明し、さらに術のリスクによる影の侵食を受けた)
体系化されていない術式としては他に超高難易度術式の「物質転移」「空間歪曲」があるが、騎士団でも使用できるものはいない。