下村優子
しもむらゆうこ
小説「告白」の登場人物。
概要
演:木村佳乃
「慈愛者」の語り手で下村直樹、真理子、聖美の母親。上記の名前は映画化の際に付けられた。
表向きは単なる教育ママだが、その本質は救いようのないモンスターペアレントであり、主人公の森口を「教師のくせにシングルマザー」という理由で差別しており、何かあると学校に森口ヘのクレームを送りつけるという嫌がらせを行っている。家族の事は愛しているが、早くに亡くした両親を「完璧な親」と尊敬している為、自身もそんな家庭を築こうと子供(特に直樹)に自分の思想を押し付ける毒親でもある(聖美曰く「下村家は本当に冴えない。」)。
直樹が学校に行かなくなったのを森口のせいにしつつ、直樹が立ち直るようにあらゆる手を使うが、(寺田等の様々なものが原因で)日に日に優子本人も壊れていった。
終盤、直樹が森口の復讐及び逆襲によりエイズに感染したと思い込んだうえ、直樹が故意に森口の娘を殺害したのを知り、「直樹は心を失くした」と絶望する。
最後は直樹と共に無理心中を図ろうとするが、逆に自分だけが命を落とすという因果応報な終わりを迎えた(直樹に殺される直前には「直樹が人を殺したのは自分のせい。」という事実に気づいた。)。
彼女の死を知った森口からは「子供をそのように育てたのが悪い。」というコメントを言われている。