凪玲
なぎれお
「最後まで一緒にいてよ」
「こいつは俺の宝物だからな」
⚽️概要
凪玲(なぎれお)とは、ブルーロックの登場人物、凪誠士郎×御影玲王の非公式カップリングである。
2人は同じ高校(白宝高校)出身で、青い監獄に入る前からの友人であり相棒(相方)。両名ともサッカーを始めたのは高校からだが、非常に高い才能を持つ。
※以下、本編「ブルーロック」の単行本、公式スピンオフ作品「-EPISODE 凪-」、公式スピンオフ小説、キャラクターブック「EGOIST BIBLE」、アニメ(あでぃしょなるたいむ!)等のネタバレを含みます。
⚽️本編
出会い
2人の出会いは突然である。
御影コーポレーションの御曹司である玲王は経済的にも自分自身のスペックにも恵まれており、望んだもの全てを手に入れることができたため*「俺だけの唯一無二の宝物が欲しい」と願うようになる。そして見つけたのが「W杯優勝」という夢だった。
玲王に跡を継がせたい両親から反対される中でどう達成すべきか考えていた時、階段で座っていた凪とぶつかり、凪の持ってたスマホが空中に放り出されてしまう。しかし凪は咄嗟に飛び出し、見事にスマホを空中でトラップ。
サッカーに誘うが「サッカーなんてやんないし、スポーツもやったことない」「頑張んなきゃダメなんて、サッカーってめんどくさいね」と言い自身の才能に自覚の無い凪に、玲王は凪こそが選ばれた人間だと悟る。(コイツが欲しい…!!!)と強く感じた玲王は凪に、「面白い!お前はそのままでいい!サッカーやろうぜ」と改めて誘い、2人でサッカーを始めることになるのだった。
御影玲王の人生は 退屈に満ちていた サッカーと凪誠士郎に出逢うまでは。
ちなみに、公式スピンオフ小説内ではこの時の出会いの凪視点が書かれているが、以下の文章となっている。
凪誠士郎、将来の夢はダラダラ暮らす。「熱くなれる日」なんて絶対に来ない……はずだった。
御影玲王と出逢うまでは。
一次選考
チームVに配属された2人は同チームの剣城斬鉄と共に次々と勝利して行き、伍号棟内最強チームとして潔世一のいるチームZと対決することになる。
ちなみに凪・玲王が本編で初めて潔たちと会話をした状況だが、食堂で凪が玲王におんぶをしてもらっている際に後ろから潔に声をかけられ宣戦布告をされるというなかなかシュールな絵面である。
そして始まったチームZvsチームVとの試合、序盤は強さを見せつけていたチームVだが、蜂楽廻の活躍により息を吹き返したチームZ追い詰められ、今まで負け無しだった玲王の頭に初めて「敗北」という文字がよぎる。
初めて見る玲王の焦燥の表情を目の当たりにし、「玲王 俺やってみる」と今まで玲王のパスを待つことでゴールを決めていた凪が初めて自分で動きだす。めんどくさいと思っていた人間が想像を超えて進化していく様を見て「俺を試したい」と、好奇心という名の衝動が凪の中に生まれた瞬間であった。
「ねえ、玲王 サッカーって面白いんだね」
こうして凪の覚醒により1点取り返すも、その後の潔の覚醒によりチームVは惜しくも敗北する。
凪誠士郎の人生は退屈に満ちていた 衝動を手に入れる この瞬間までは
二次選考
3人組を作れという二次選考の2ndステージで、一次選考で一目置いていた潔を自分のチームに誘う凪。しかし潔側には既に蜂楽がいたため断られてしまう。すると凪は玲王を置いて「潔のいるチームに自分が入る」と言う。
玲王へ「俺とお前で世界一になる。それは絶対だ。初めて感じたこの悔しさってやつの正体を知るために、俺は潔とサッカーがしたい」と告げた凪はそのまま潔・蜂楽と共に部屋を後にしたのだった。「玲王なら上に上がって来れる」と信じて疑わないからこそ凪は強くなるために離れたのだが、玲王にとっては「自分を捨てた」という裏切り行為としか感じられず、ここから二人の関係に亀裂が生じてしまう。
置いてけぼりをくらった玲王は、同じく潔に置いていかれた國神錬介と千切豹馬とチームを組み、凪への復讐へ燃える。
「玲王が必要だと凪に言わせてやる」
その後3vs3で、潔・凪・馬狼照英のチームホワイトvs國神・千切・玲王のチームレッドでのマッチが実現。
序盤はチームレッドが2点を決め優位に立つが、凪の止まらない進化に玲王は動揺。引き続き、ゲームはチームレッドが主導権を握り進んでいくが、潔が馬狼を喰ったことで展開がひっくり返り、潔と玲王の勝負で潔を抜くスーパーパスを見せるもそれを読んでいた潔と凪のギャンブルパスカット、馬狼の覚醒によりまたも玲王は試合に敗北してしまう。
引き抜きで凪は玲王、馬狼は國神を希望したが、潔の提案で最終的にチームホワイトは千切を指名。玲王にとってはまた凪に選ばれないという結果となる。2vs2の際に同じように選ばれず脱落となった成早朝日に声をかけていた潔を見ていたからか、凪は珍しく自分から玲王に声をかけにいき「最後のプレイはお前だから仕掛けられたんだ、お前は凄いんだ」と賞賛するが、玲王は最初に凪が離れていった時から燻っていた感情が溢れ出す。
「だったら奪れよ」
「変わっちまったんだよお前は "2人で世界一になる"って俺との夢を忘れる人間にな 見捨てるならちゃんと見捨てろよ クソが…」
玲王に罵倒された凪は腹が立ち
「ここでお前を選べば満足なの…?」
「ワクワクもしないのに気持ちだけのチームになって…世界一ってそんな甘っちょろいことなの…?」
「俺らの約束忘れてんのはお前の方じゃん」
「面倒臭いよ玲王 もう知らない」
と玲王に背を向けた。
直後潔からも「”選ばれる方”じゃなくて”選ぶ方”になれよ なんのためにサッカーやってんだお前」「世界一のストライカーになる人間しか”青い監獄”じゃ生きらんねえぞ」と追い討ちをかけられ心が折れかけた玲王だったが、國神に「ここで眼を逸らしたら敗北者は終わりだ」と叱咤激励を受け持ち直し、その後士道龍聖・五十嵐栗夢、他2名の選手と共に三次選考進出となった。
適性試験
糸師凛と凪、どちらのチームに入るか悩んでいる潔に「俺も同じだわ」と声をかける玲王。潔からは「凪のチーム一択じゃないの?」と聞かれ、二次選考で凪が潔を選んでから絶対に見返してやろうと思って追い続けてきたが、青い監獄のTOP6まで登りつめた凪を見て、チームの選択を迷ってしまっていることを打ち明ける。
「凪がどんどん手の届かない存在になってる気がして、横に並んで戦える自信が無いんだ」
「ただこのタイミングを逃したらもう、次は無い様な気はしてる」
「でもダメな俺を見せたらまた、凪はもっと遠くへ行ってしまいそうな気がして」
どうしたらいいか分からなくなっていることを告白すると、潔は「ここで一緒に戦わなきゃ、もう二度と手の届かない存在になるかもしれない…その後悔だけはしたくないから」と、玲王の言葉に背中を押され凛のチームに入ることを決意。
「俺は俺が選んだ道を、間違いじゃないって証明してみせる!」という潔の言葉に触発され、玲王も凪のチームに入ることを決意。試合が始まると同時に凪へ「俺のことちゃんと見てろよ」と声をかけた。
試合開始後、雪宮剣優との化学反応によりスーパーゴールを決める生き生きした凪を見て「もう俺の宝物じゃないんだな」 と感じ、それと同時に「世界一のストライカー」しかいらない。昂れない人間たちを見てくだらないと思いつつも、心底眩しいと思う玲王。
そして自分も開き直ることで「カメレオン」という能力を開花させゴールを1点決めるも、まだ発展途上の能力はTOP6には及ばず、その試合は負けてしまう。その後、凪にナイスゴールと褒められるが玲王はこう答えた。
「でもまだ足りねぇんだろ…?お前の求めるサッカーには」
「うん」
「ハッ だったら構うな 見下して待ってろ」
「わかった」
凪が追い駆けたくなるくらいの人間になって 俺は必ず…欲しいモノを手に入れる
元通りとはいかないものの、二人の関係が大きく前進した試合であった。
U20日本代表戦
スタメンに選ばれた凪とベンチ入りを果たした玲王。玲王は前半戦で1点目を決めた凪にハーフタイムの際「ホラよ凪、ナイスゴール」「でもまだ奪れるだろ、お前なら」と声をかけ、凪も「うん、玲王 俺もっとイケる」と答えている。それを聞いた玲王も「あぁ、俺が1番知ってる…」と呟いた。
後半戦が始まってすぐ、足を負傷した二子一揮と交代した玲王。その時にも凪に「決めろよゴール お前はこんなもんじゃないだろ」と声をかけている。士道を止める役割としてDFをまかされた玲王だったが、DFとして終わらずストライカーとしてもう一度凪とサッカーを…と考えていた。
U20のマッチポイントで士道に決められそうになるも我牙丸吟が「鯱」により防ぎ、ボールはまだコート上にあった。玲王はここで最初に凪が点を決めた技を『模写』し、前線にロングパスを出す。
「どんだけ視てきたと思ってる 誰よりも俺が知ってる…凪誠士郎の『模写』だ!!」
そして玲王が放った超ロングパスが渡った相手は、DFが守りきると信じてゴール前にいた凪だった。
「ナイスカメレオン…熱っちぃのいただき」
ちなみにこの時の玲王のコピーは『完全模写』である。
新英雄大戦
凪と玲王はクリス・プリンス率いるイングランド(マンシャインC)を選択。そして潔のいるドイツと対戦することとなる。
- 186話「業」
試合中どんどん化け物じみた成長を遂げる潔に対し「潔は潔、俺は俺」と割り切って、マンシャインCの「凪にボールを集めてゲームメイクと発想を促す、その隙をつき機会があれば1人でゴールを奪いにいってもいい」というルールに沿ったプレーを心がける玲王。「俺はもう選ばれない人間にはならない」そう思うが、負けて強くなり凪がいなきゃサッカーできない俺じゃないと分かっていても、今でも凪に選ばれなかった二次選考のことを思い出してしまう。
つーかそもそもW杯優勝なんて…初めは俺1人で始めた夢だろ
それに凪を付き合わせて、勝手に理想を押しつけてた俺が悪いんだよ…
もう一度隣で熱く、生きていけるように───世界に証明するんだ 御影玲王は1人で戦えると!!!
凪は悪くない、変わらなきゃいけないのは俺の方だと、後半戦に向けて改めて気を引き締めた玲王。しかし、その時だった。
「ねぇ玲王、潔に勝ちたいんだけど」
凪は「潔はどんどん成長していく」「今の自分では勝てる気がしない」「今全然サッカーが面白くない」と言い出したのである。玲王は今の俺には関係ないと拒絶するが、凪は「うん…でも───玲王とやってる時の方が俺、サッカーが面白かった」と言い、挙句の果てには「頼む玲王、力を貸してくれ。潔に勝つために凪(俺)には玲王(お前)が必要なんだ」と、玲王が過去に求めてたまらなかった言葉を言い放った。
- 187話「crossroad」
自分が始めた夢に凪を付き合わせてきた、もう一度隣で熱く生きていけるように一人で戦えることを証明する。そう決意した所で自分を頼り始める凪に腹を立てる玲王は「お前のコロコロ変わる気持ちで俺の意思振り回すようなコト言うなよ!」と告げる。しかしこの玲王の言葉に対して、凪は「…別に言ってない」と答える。そしてこう続けた。
「玲王がサッカーに誘ってくれたあの日から俺はずっと一緒だ」
二次選考で潔を選んだことも、イングランドを選んだことも、全ては”2人でW杯優勝する”という約束のためで、自分はそのために一番良い選択をし続けてきただけだと言う凪。「這い上がってきた今の玲王と凪(俺)なら、あの時倒せなかった潔に勝てると思う」と協力を仰がれ、玲王は「めんどくせぇわ…お前がマジで一番めんどくせぇ」と言うが、凪は「めんどくさいのはそっちでしょ 同じコト考えてるクセに…」と話し始める。
「しないの?ワクワク」
「…それはお前のエゴか?」
「いや、夢」
この言葉に玲王は大きく動かされる。玲王が見つけて始まった夢が、今度は形を変えて凪の夢となったのだ。玲王は「めんどくせぇなぁ…」と言いながら笑う。
連れてってくれよ────今度は凪の夢に玲王を乗せて世界一まで
「サッカーやろうぜ」
その後、凪と玲王の連携によりマンシャインCが得点。
詳細は是非単行本22巻で直接ご確認頂きたい。
「いくぞ凪…」
「うん いこうレオ。」
凪×玲王(おれたち)の一番熱い場所へ
⚽️-EPISODE 凪-
公式”正史”シリーズのスピンオフ漫画として連載開始された、世界線は本編と全く同じの凪が主人公の物語。
単行本1巻にて原作者からは「『ブルーロック』の企画が始まる時に、いつか描きたいと思っていた裏ルートの『ブルーロック』の物語」、本編作画担当者からは「凪・玲王ルート」と語られている。そのため、基本的には主人公の凪目線でストーリーが進んでいくが、玲王目線になる事も多い。
特に本編では多く語られなかった凪の心情(モノローグ)が-EPISODE 凪-では多量に描かれており、本編で感じた凪への印象・凪&玲王の関係への印象が180度変わる人も多い。
本編では凪は玲王を「玲王(レオ)」と呼ぶが、-EPISODE 凪-では凪から玲王への呼び方が「レオ」とカタカナで統一されている。掲載紙である別冊少年マガジンやマガポケ(アプリ)の方で「玲王」と表記されていたものも単行本収録時には度々「レオ」と修正されるため、何らかの意図で統一されている可能性がある。
劇場版の制作が決定し、2024年春公開予定。
- 1話
凪と玲王が出会った後、2人がどのような学校生活を送っているのかが描かれている。
1話目では白宝高校サッカー部の初試合となる強豪・青森駄々田高校との試合シーンも描かれており、凪と玲王の圧倒的な実力とコンピブレーで何なく得点。
その姿が試合を視察に来ていた帝襟アンリの目に止まり、2人を青い監獄に招待することが決まる。
「お前はゴールの狙える所で俺のパスだけ待ってろ」
「へ…でもサッカーって11人でやるスポーツでしょ?いいのそんな自分勝手なコトして」
「いいんだよ関係ねぇ。俺はお前を世界一だと証明する」
「だから凪、お前は──────」
玲王(俺)だけを信じてサッカーをしろ!!!
「YES BOSS」
- 2話
凪と玲王2人のサッカー生活が本格的に始まった。白宝高校の女子生徒の「玲王くんずっとアイツ(凪)と一緒にいる」という話通り、玲王が凪に構う形で朝から夕までずっと2人で過ごしている。というかそもそも、この回に至っては本当に最初から最後まで凪と玲王が一緒に行動しており、1人で行動しているシーンが一切無い回である。
-EPISODE 凪-では初の玲王におんぶされているシーンもこの回であり、凪が玲王に「俺と一緒にいるのめんどくさがらないからレオって変だよね」と聞いた際、玲王は全然許容範囲だと笑い、「お前と一緒にいると楽しいからな」と答えている。
目を大きく開き凪は面をくらった顔をするが、おんぶしている玲王にはその顔は見えていない。
玲王に「お前は?」と聞かれると、凪は「…んー、サッカーは別にやりたくないけど…レオといるのはめんどくさくないから良い」と答えた。
そして、その後2人は青い監獄に招待される。
絵心甚八が話す「世界一のストライカーになれる」という青い監獄の概要や理念を聞き、潔をはじめとしたエゴを刺激された高校生たちは青い監獄の入口へ皆走りだし、絵心と凪と玲王、3人だけが会場に残った。
玲王は行くつもりでいたが、凪は絵心の話を聞いてもなお「行かないよ。めんどくさそうだし、きっと退屈ですぐ帰りたくなる」「W杯の決勝ゴールなんて、俺には簡単に思い描けたし」と言い、その言葉を聞いた絵心は「お前みたいな自称・天才くんは世界にいくらでもいる」と、帰るように促す。凪は帰ろうとしたが、玲王が大声で「凪はそこら辺にいる天才もどきじゃない…!!」と絵心に言い放った。
「2人なら…俺たちならできる!!」
「…2人?なんだそりゃ 世界一は2人も存在しないぞ?」
「じゃあ凪を世界一のストライカーにする!それが俺の”エゴ”だ!!」
玲王に胸ぐらを掴まれてそう宣言された凪は「…待ってレオ 俺やりたくないって…」と言うが、玲王は凪の顔を覗き込み「うるせぇ黙れ…信じろ凪…」「昼寝よりゲームより面白い人生に連れてってやる!!俺がお前を退屈にさせない!」と返した。それでもまだ若干渋っていた凪だったが……
「わかったよ…じゃあ信じるけど、1個だけ約束ね…」
「最後まで一緒にいてよ」
凪のこの約束に対し、玲王は笑いながら「なんだよそれお前のエゴ?」と尋ねるが、凪は「約束だよレオ」と言う。玲王は「あぁ凪。約束な」と返し、2人の間に約束が成立した。
本編では”2人でW杯優勝”という夢が約束を指しているのかと思われたが、「最後まで一緒にいて」という約束がここで交わされていたのである。
凪の「最後まで」というのが不明確なこともあり、後にこの約束が2人の展開に大きく関わってくるのであった。
- 3話・4話
青い監獄での最初のテストである「オニごっこ」が描かれている回。
斬鉄に顔面にボールを当てられオニになってしまう凪だったが、「俺が負けて帰る」と言いロッカー際に座り込んでしまう。その後凪を脱落させるわけには行かない玲王が代わりにオニになり斬鉄をオニにすることに成功するが、斬鉄の無差別シュートが玲王の顔面に当たりかける。しかし直前、「あー それダメ」と、さっきまでロッカー際で座っていたはずの凪が玲王の前に割って入りボールをトラップ。
「レオがいなくなるのは俺が困る」
「約束したっしょ?一緒にいるって」
そう言いながらボールを斬鉄に蹴り返し、避けた斬鉄の後ろにいた舐岡了に当たりオニごっこは終了。「帰る理由作ろうとしただけだろぉ!!」と玲王は凪に後ろから飛びかかって怒るが、「サンキュな凪!」と感謝の気持ちを伝えた。
- 6話
まだチームとして連携はできていないものの、凪・玲王・斬鉄の個々の圧倒的な実力でチームYとの試合も快勝したチームV(5話)。玲王が大食堂でチームVの面々とおかずトレードをし人心掌握帝王学を発揮している中、大浴場で居合せた凪と斬鉄は雑談を始め、なぜサッカーを始めたかという話に。
「世界一のストライカーになって、世界一尊敬されるバカになる。それが俺の夢だ」という斬鉄に対して、凪は自分がサッカーをはじめた理由について「…んーまぁレオのおかげ。ってかレオのせい」「俺は付いてきただけだから。アンタみたいに立派な夢とか無いよ」と語る。
未だ玲王と打ち解けていない斬鉄が凪へ「御影玲王のどこがいいんだ?」と尋ねると凪は以下のように答えている。
「んーなんだろ。初めてだからかもしれない」
「こんな面倒臭がり屋の俺に…興味を持ってくれた人間(ヤツ)」
- 8話・9話
7話目にて斬鉄との連携でチームWにも快勝したチームVと、馬狼率いるチームXとの試合が始まり、早速3点先取したチームV。
しかし馬狼の個人技術は非常に高く、玲王からのパスを奪われた凪は「指示待ち奴隷が」と煽られ、玲王も肩を掴み馬狼のシュートを阻止したが「これでも楽勝か?ヘタクソ共」とゴールを決められる。凪は体勢を崩し転倒しかける玲王を抱えながら、馬狼に先ほど言われた言葉に反論した。
「奴隷じゃないし」
「俺はレオの相方(パートナー)だし」
対して馬狼は「世界一は”孤りの王”って意味だ」「2人1組(ニコイチ)で仲良しごっこしてぇなら地元でやってろ奴隷コンビ」と、世界一は独りという主張をしたが、珍しく怒りを露わにした凪は反論を続ける。
「別に俺、アンタみたいにサッカーやりたいワケじゃないし」
「暴論ふりかざしてレオ フッとばした、アンタのその面倒臭い所がムカついただけ」
馬狼に「…お前もお揃い(ペアルック)でフッとばしてやろーか?」と煽られ、凪は「あ?」と馬狼に詰め寄ろうとするが、玲王が間に入り「はいはいストーップ凪くん」「勝ち負けはプレーで示しましょー」と仲裁し、事なきを得て後半開始。
(そう!お前は俺だけを視てればいいんだよ 凪…)
「あと3点取って高級安眠ベッド獲得だろ!?」
「うんわかってる」
「ちょっと余所見しただけ」
凪が得点を決め、勝利まであと1点となったチームV。しかし馬狼はまだ「そんなつまんねぇゴール決めて満足か?」「世界一になるストライカーってのはな…死ぬまで孤独なんだよ」と凪を煽り続け、もう1得点を決めた。
思う所がある様子の凪は「奴隷いきます」とわざと馬狼のいる所へ向かい、馬狼に魅せつけるように玲王からの高速グラウンダーパスをノールックで寸止め踵トラップ。
「これでもつまんない?」
馬狼に体を掴まれるが突き返し「あーあー奴隷にヤられるとかアンタ…王様失格」と馬狼を煽った凪がゴールを決め、チームVが勝利。
直後玲王は「おいおい凪ぃ!面倒臭がり屋にしては激しいゴールじゃんか!」「俺のため!?」と凪の頭を撫でながら尋ねるが、凪は「え…別に」と答えている。
試合後、馬狼は凪を「なにが面倒臭がり屋だ…とんだエゴイストじゃねぇか…」と評価しているが、その後凪自身は何故あんなに自分が頑張ったのか分からず「これがエゴってヤツ…?」と思いはするものの、思考放棄している。
凪の行動がエゴだった場合この試合で初めて露わになったということになり、孤独に拘っていた馬狼に「世界一は孤独」=(2人では世界一になれない)と言われたことが原因である可能性が高いが、真相や詳細はまだ不明。
- 10・11話
9話のラストからストーリーは凪と玲王の本編登場時点に追いつき、チームZとチームVの試合が描かれている。
チームXとの試合でなぜ自分があんなに頑張ってしまったのかが分からないという凪の自問のモノローグが続き、モヤモヤしたままチームZとの試合へ。
自問しながらも圧倒的な実力でチームZを追い込んでいくチームVだったが、蜂楽の活躍をきっかけに流れが変わり、追い込まれる。「凪・レオ・斬鉄(おれたち)、負けんのかな」と考えていた凪だったが
レオもあんな表情(カオ)するんだ…
このままでは負けるという感情が顔に出ていた玲王を見た瞬間、頭では答えが出ないまま凪の身体は動きだし、サッカーに熱さと面白さを覚えた。何故熱くなっているのか考えることは放棄しココロに委ねて圧倒的なプレーを続けるが、チームVは敗北。
最後、試合終了の決定打となったダイレクトシュートを決めた潔に凪は光(人間が生まれ変わる瞬間)を観た。
熱くなった”理由”も、”答え(ゴール)”も、”熱も”全て潔に奪われたと感じた凪は、初めて本気で戦って負けるという”悔しさ”を知る。
- 12話
チームZとの試合以降絵心曰くエゴに目覚めた凪は以前とはうって変わりストイックに練習をこなすようになり、一次選考終了後の二次選考1stステージも無事にクリア。
3人組を作れという二次選考の2ndステージにて潔と組みたいと思っていた凪は、玲王と2人で潔が来るのを待っていた。しばらくして潔と蜂楽がマッチングルームに入り、2人の仲が良い姿を見た凪は
蜂楽(アイツ)にとっての潔はきっと必要な存在なんだ
凪(おれ)とレオ みたいな関係(もん)かな
と感じる。潔を自分と玲王のチームに誘った凪だったが、蜂楽と組むつもりの潔から断られ…
ごめんレオ…ちょっとだけワガママ言わせて…
「じゃあ俺が潔のチームに入る」
凪は玲王と離れ、潔についていくことを選択した。本編では凪が何を考えているか分かりづらかったシーンだが、モノローグの中で凪は以下のように語っていた
そんな表情(カオ)しないでよ
俺レオといるのは好きだよ──────
めんどくさくないし 居心地良いし 楽しいし
でも レオが見せてくれた世界一の夢はきっと あの瞬間に一度終わったんだ
「そのままでいい」ってレオ(おまえ)は言ってくれたけど…
もう一度 レオ(おまえ)と世界一を夢見るために─────
変わりたい
いまの凪・レオ(おれたち)じゃ ダメなんだ
変わって 強くなって また巡り逢いたい
- 13話
糸師凛率いるTOP3と凪・潔・蜂楽チームの試合が始まった最中、本編では描かれていなかったマッチングルームにて1人取り残された玲王の様子が描かれている。
自分の才能に気付き、熱さを覚え、潔に負けて悔しさを手に入れた凪の姿が本当は嬉しかったのに、凪を変えたのが自分ではないことを認めてしまったら凪の隣にいられなくなる気がした玲王は、自分の感動に見て見ぬフリをして蓋をした。しかしそれでも凪は止まらない。
玲王は凪が潔を選んだ瞬間に自分が思っていた本心、言えなかった言葉を思い返して、涙を堪えていた。
いいよ凪 行ってこい
夢の先でまた逢おうぜ
言ってしまったらお前がもう二度と戻ってこないような気がして
2人のあの夢がもう 消えてしまいそうな気がして
怖くて 寂しくて 俺は弱くて──────
人間(ヒト)が変わっていくってコトが
こんなにも残酷だなんて
知りたくなかった…
その頃、凪はTOP3との試合に負け蜂楽を取られ、自分がどんどん変わっていくことを実感していた。
まだ帰りたくない もっとサッカーがしたい 勝ちたい 強くなりたい
こんな自分がいたなんて、”青い監獄”に来なきゃ知れなかった
レオ(おまえ)に出逢わなきゃ手に入んなかった
ねぇレオ、また逢ったらさ…話したいコトがいっぱいあるよ
変わってくってこんなにもワクワクするんだね
なお、キャラクターブック「EGOIST BIBLE」にて玲王は「最近泣いたこと」という項目で「言いたくねえ」と回答している。
- 14話
マッチングルームに来た國神・千切からチームに誘われた際「優秀・器用だから」と言われ、先ほどまでの感情を置いて凪へのイライラが勝った玲王。
千切に「俺らは潔を、お前は凪を潰すための『復讐(リベンジ)同盟』ってコトでどうよ?」と手を差し出され、新しい業務提携として前向きな気持ちで心機一転マッチングを成立させた。
しかしトレーニング後に仲が良さそうな國神・千切を見て白宝時代の凪と自分の姿を重ね、玲王はまた凪と離れたマッチングルームでのことを思い出し、凪や凪との関係に関してマイナス思考になっていた。
俺は…今の俺が嫌いだ…
浴場でまた涙を堪えながらそう考えていた際、偶然凪・潔・馬狼チームと遭遇。
感情がぐちゃぐちゃになっていた玲王は凪の姿を見て「俺モ変ワレ 凪倒ス」という思考に陥り、玲王との再開を喜びハイタッチをしようとした凪の手を叩き払い、「もう俺とお前は宿敵だろ凪…」「俺を選ばなかったお前を俺はここで叩き潰す」と宣戦布告する。
玲王はいろんな感情でいっぱいになっているが、手を跳ね除けられても凪の気持ちは全く変わらなかった。
ズレた歯車は 二度と元には戻らない
それでも凪誠士郎は────…
一途に 2人の夢の続きを信じていた
⚽️EGOIST BIBLE
原作者・本編作画担当者インタビューにて
- 「動かすのが楽しいキャラは誰か」という質問の延長で、原作者から語られた一言
玲王はどういじめるかって感じですね
例えるなら、モテる女の子(玲王)に、初めてなびかない男(凪)が現れて、人生がぐちゃぐちゃになっていくっていうイメージで描いています。(笑)
- 二次選考に関しての質問の延長で、原作者から語られた一言
僕、ここで玲王が凪に選ばれずにフラれた時の顔が、全編通して1番好きな顔かもしれないです。(笑)
凪の表情とのコントラストがめっちゃいいです。
- お友達になりたいキャラは誰?という質問に対する原作者の回答
玲王はいろんなところに連れていってくれそう。でも、そうなると凪がついてくるのか?
⚽️アニメ(あでぃしょなるたいむ!)
アニメのED後に描かれる、主要キャラクターの日常を中心に描かれるショートアニメ
- 「押しかけ女房玲王」/8話
まだブルーロックに行く前の凪&玲王の、お世話しお世話されな様子が描かれている。自転車に二人乗りしているところ等、一部-EPISODE 凪-2話目とリンクしている内容。
- 「恋する乙女?玲王」/15話
二次選考で凪に置いていかれた玲王が國神・千切とチームを組んだ後、歯ブラシをじっと見つめ「凪は戻ってくる…凪は戻って来ない…」「戻ってきても、凪に冷たくする…凪に冷たくしない…」と花占いならぬ歯ブラシ占いをしていた様子が描かれている。
- 「凪の学園生活」/20話
まだブルーロックに行く前の凪&玲王の白宝高校での授業風景の様子が描かれている。凪が授業中に居眠りしているのを横で玲王が見ている等、一部-EPISODE 凪-1話目とリンクしている内容。
2人は同じクラスではないため選択授業以外で同じ授業を受けることは無いはずなのだが、何故か1〜3限まで凪と玲王が同じ教室にいる。
⚽️その他
- エテルノレシコラボシルバーアクセサリー
エテルノレシとのコラボにて9キャラ分のデザインのキャラクターモチーフイヤーカフ・リングが発売されたが、各キャラ造形が異なる中で凪と玲王だけ全く同じデザインである。
凪と玲王のモチーフリングの販売ページのみサンプル画像に他のキャラのサンプル画像には無い2つのリングが重ねられた画像があり、商品の説明欄には「重ね付けできるデザインになっており、バディリングとしてオススメです」と記載がある。
- プリンセスカフェ ポップアップショップ
プリンセスカフェにて開催されたポップアップショップで販売されたグッズで花婿姿を思わせる白タキシード姿のSDイラストが8名分公開され、アクリルスタンド等のグッズが発売された。
各キャラそれぞれブーケを持つ・足元に置くなどしている中で、凪だけはジャケットの胸ポケットに一輪白い薔薇を刺しているだけでブーケはどこにも無く、代わりに玲王が凪の分のブーケも持っている。
- 標識風キーホルダー vol.2
道路標識風にデザインされたトレーディングキーホルダーにて、凪と玲王の自転車2人乗りのイラストを使用したデザインがあるが、名称が「押しかけ女房横断帯」である。(元標識名称は「自転車横断帯」)
- ブルーロック×CHARACHA FavoteriAコラボカフェ
クマ耳のフードを被った可愛らしい衣装の7名分のイラストが公開され、全キャラ周りにクマのぬいぐるみと色とりどりの花が添えられている。
1人1人花の種類や色が完全に異なるデザインとなっているが、玲王のクマ耳フードについている花冠の花が凪の周りにある花である。そして、凪は眠そうな顔で自分の周りの花を使って花冠を作っている。