概要
代表的なロシア民話の一つ。おじいさんの畑で育った大きなかぶを抜こうと、おばあさんや孫娘、果ては動物たちまでもが力を合わせ、とうとうかぶが抜けるというお話。
小学校の国語教科書にも載っており、ロシア語での題名は「Репка(レープカ)」でこれはただの「蕪」という意味である。
またアメリカでは、「The Enormous Turnip」・「The Great Big Turnip」などの題名で知れ渡っており、現地の教科書にも載っている。
更に、そのアメリカ版には、孫娘の代わりに「男の子」・「女の子」の2人が、登場する場合もある。
「うんとこしょ、どっこいしょ。それでもかぶはぬけません」というフレーズの繰り返しが印象的であるが、これは代表的な再話者であるアレクセイ・N.トルストイ(『戦争と平和』などで知られるレフ・トルストイとは別人物)の再話にある「тянут-потянут, вытянуть не могут」(直訳すると「引っ張ってまた引っ張って、それでも(彼らは蕪を)抜くことができない」)を、翻訳者である内田莉莎子氏が翻案したものである。
したがって、再話によってはこのフレーズがないものもある。アファナーシェフによる再話(日本でも翻訳がある)がその例。
外部リンク
日本でいちばんよく知られているバージョンの「おおきなかぶ」の原文(ロシア語)
関連イラスト
関連タグ
佐藤忠良:日本語版の挿絵を描いた彫刻家。
アニポケ:アニメ版ポケットモンスターの初代主人公とその仲間達が、時々劇中でこの童話のようにみんなで引っ張るシーンがある。