作詞:加賀大介
作曲:古関裕而
概要
夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)の大会歌として大会の開会式、閉会式で演奏され奉唱される。
白球を追う青春を高らかに歌い上げ、そこで築き上げた日々は必ず成果として報われる、と歌い上げる応援歌である。
大会期間中甲子園球場では伊藤久男とコロムビア男声合唱団の歌ったバージョンを収録したCDが販売されている。
余談
実は、冬の国立(全国高等学校サッカー選手権大会)の大会歌(イメージソング)である「ふり向くな君は美しい」(作詞:阿久悠/ 作曲:三木たかし)は、本歌に対するアンチテーゼを示すアンサーソング「敗者の讃歌」として作られている。
本歌がストレートに努力と成果によって得られる栄冠を素直に讃える歌(阿久は、これを「勝者が敗者を否定して嘲笑う傲慢な歌としての側面がある」と捉えた)として作られているのに対して「ふり向くな~」の方は「負けて地に伏せ、努力が無駄となり栄冠を得られないとしても、その挑戦は無駄ではない(栄冠を得ることは結果に過ぎず、何も意味は無い。挑戦を笑う者こそが愚かである)」と歌い上げている。
ちなみに阿久自身は新聞に連載を持つほどの、熱狂的な高校野球フリークとして有名な人。1988年に岩手県立高田高校(当時、初出場だったが天候と大会規定によって初戦を1ゲーム戦いきる事無く、一イニングを残してコールドによる強制敗退を言い渡された)に捧げた「コールドゲーム」(俗に「一イニングの詩」と言われるもの)は特に有名。「ふり向くな~」が「栄冠は~」のアンチテーゼになったのも、それ自体が甲子園に関わる全ての者たちに対する愛情ゆえの事でもある。(が、このように敗者に寄り添う姿勢を見せる事は当時の価値観としては「勝者を愚弄して悪者へと貶めるもの」「勝った子どもたちの努力を罵倒するもの」という印象を与える事にもなったため、阿久の真意にそんな意図は無いにも関わらず、すっげー誤解されやすい)