概要
『ブルーアーカイブ』原作ゲームにおけるプレイヤーの分身「先生」は、シナリオ内で明確な性別・年齢等の描写をあえて避けられている。
(エデン条約編において聖園ミカが「あんまり私たちと変わらない感じ」と述べるなど、間接的な言及に留まる)
公式のビジュアル設定は(デフォルメされたアロナの似顔絵、逆輸入としてのバレンタインチョコを除いて)存在せず、シナリオディレクターIsakusanによって「いかなる形であれ姿を描く予定は無い」と断言されてまでいる。
日本語版の一人称も中性的な「私」であり、諸々の選択肢における口調についても概ね女性と想定して違和感の無い内容となっている。
- Isakusanへの公式インタビュー動画(韓国語音声・英語字幕)や
インタビュー記事(韓国語)によると、原作ゲームにおける「先生」はプレイヤーの分身であるため、意図的に性別などを明確にしないよう描いているとのこと。
- 「本質的には、先生はゲームを遊ぶプレイヤーを象徴しています。だからこそ多くの詳細が不明なのです。年齢や性別も含めて。ですから、先生のことをプレイヤーである自分自身だと思ってください」
- 「もちろん先生が特定の性別に感じられたり、あるシナリオでは救いようのないオタクに見えたり、あるシナリオではまるで聖人のように見えたりすることもありますが……結局、先生はこのゲームを遊んでいるユーザーの皆さん自身と思われることを願って物語を構成していることをお伝えします」
日本語版における口調や一人称についても、女性プレイヤーでも感情移入に支障が出ないよう配慮したローカライズの結果であると考えられる。
Pixiv上ではタグ分けされているが、「先生」自体の総論・設定は女先生であっても男先生であっても百科事典「先生(ブルーアーカイブ)」記事で完全に共通しており、一方が公式/非公式というわけではない。
余談
ゲーム内では一部の生徒に関連して"先生"についての認識が言及されている。
- 豊見コトリ:説明や解説が趣味であり、絆ランクアップ時のボイスで「いつか先生になりたい」と発言している。
- 錠前サオリ:幼少期から周囲の仲間を指導してきた経験があり、シナリオ内で「先生」から「先生に向いている」と励まされている。
ただし、これら"先生"はどれも一般的な教育・指導を行う生業としての職業・教員職を指す文脈で用いられていると考えられる。
生徒がゲーム内用語としての(そしてプレイヤー自身の立場としての)「先生」になり得る存在なのかという点については、現時点で作中設定が十分に示されておらず不明である。
- ブルアカにおけるプレイヤーの立場「先生」は、ゲーム内用語として特別な意味を持つ旨がリリース当初からIsakusanによって明かされている。実際にゲーム内用語「先生」と現実で教員職一般に対して用いられる尊称"先生"の間には少なからず意味上の隔たりが見られる。
- 原作ゲームの舞台であるキヴォトスは強い自治権を持った数千もの学校からなる連邦制度を採用しており、選出される連邦生徒会役員のポストがより直接的に"議員"と呼ばれる場面なども登場している。同様に「先生」に用意された社会的身分=シャーレ顧問についても、現実の行政に照らせば大統領直属の補佐官に近い位置付けとなっている。
- 「先生」が問題解決の過程で一般的な教員職に近い役割(勉強の補佐や生活指導)を果たすケースは多々あれど、公的には中央行政府である連邦生徒会から要請に応じて特権的に各地の問題解決へと動く特殊な立場として描かれる。
- 一般に想像される教員職についても、少ない描写ながらロボット型の汎用NPC「トリニティの教員」が登場する、ゲーム内アイテムでもあるBDによる自習が示唆されるなど、一貫して「先生」と異なった職分として描かれる。
- 公称ジャンルが学園ものであり、キャラクターとプレイヤーの関係も「生徒」と「先生」であり、メインシナリオ中で生徒の補習を手伝い……と非常に紛らわしいが、実は作中社会制度上はあくまで「連邦捜査部シャーレ顧問」が「先生」の立場であり、登場キャラクターが「先生」の地位に言及する際も教員職と見なすシーンは無い。
なお、グローバル版(英語)のテキストでは上述のサオリに語りかけるシーンで(プレイヤーへの主要な二人称"Sensei"や三人称"the teacher"ではなく)一般名詞である"a fine teacher"表記が用いられている。
関連イラスト
関連タグ
他作品での類似タグ・キャラクター
- 女性提督/女性P/女審神者/女性指揮官(ドルフロ)/女性指揮官(アズレン)/女司書/女トレーナー
- アティ/ベレス:『サモンナイト3』『ファイアーエムブレム風花雪月』より。女性の先生(教師)であるRPGの主人公キャラクター。