へぇい
突然ですが皆さんはこちらのベイブレード、トライピオをご存知でしょうか。このトライピオ、歴代ベイブレード最大径となるプロペラ状のアタックリングが回転することにより、下方向に押しつける空力「ダウンフォース」を発生させ、弾かれにくくなるという効果が売り文句。しかし実際にはその大きすぎるアタックリングが仇となり、相手ベイに踏みつけられたり下に潜り込まれたりしてバランスを崩しスタジアムに擦りやすく、また3枚羽の空気抵抗により持久力にも乏しい、2001年の発売より今まで最弱のベイの名を欲しいがままにしている伝説のベイブレードです。
真面目な解説
『ベイブレードトライピオ』という名前で販売。
英語表記は『Trypio』(3枚羽なので勘違いしている人も少なくないがTriではない)。
2001年4月にタカラの『爆転シュートベイブレード』シリーズから発売され、3枚羽の大きなプロペラ形状が特徴となっている黄色いベイブレード。
漫画・アニメ共にアメリカチームのエディが使用し、聖獣はサソリ。
キャッチコピーは「飛べ!! ねらえ撃て!! 必殺スティングシュート!!」(「狙い撃て」ではなく「ねらえ撃て」が正しい)。
実機は大きなプロペラ形状のアタックリングにより、回転中にはダウンフォース(下向きの力)を発生させ、吹き飛ばされにくくなるという防御タイプのベイブレード。また、アタックリングだけをシューターにセットし、竹トンボのように飛ばす遊びも出来る。なお、これはパッケージにも書かれている正しい遊び方であり、アタックリングの名称は「フライングディフェンス」、シールにも「BEYBLADE FLYING」とあり、アイデンティティと言える部分でもある。
実際の所
実を言うと、このベイブレード、とてつもなく弱い。
すでに序文でお察し、もといお察死だろうが、その大きなアタックリングが傾いた際にスタジアムに接触してスタミナをロスしやすく、また相対的に相手に踏みつけられたり潜り込まれたりしやすくなってしまっている。
また、外側の3つの突起・通称「クソザコパンチ」は相手を弾く作用があるが、自分の方が軽いため逆にふっ飛ばされるなど負けやすさは随一。
当たらなければいいかと言えば、プロペラによる莫大な空気抵抗とダウンフォースによる軸先の摩擦でスタミナを欠き、最終的にはアタックリングを飛ばすため薄く軽量化されすぎたフォルムにより剛性がなく、貧弱で破損しやすいため、もはや伝説中の伝説のベイブレードである。
ただし、アメリカ版のトライピオは全く違う。ダウンフォースとクソザコパンチはオミットされ、外側も分厚く真円になり、最強ではないものの一定の強さを誇っている。
あれ、面白くなくない?(←ニコニコ動画のみんな)
もっとも日本版においても攻撃型に改造すればそれなりに戦えたようである。
最近では
登場して20年近くが経ったトライピオだが、伝説と呼ばれる程の弱さと絶大なインパクトにより、今でも某氏のチャンネルで取り上げられるなど、バラエティに富んだベイブレードである。
高くなったり、低くなったり、飛んだり、跳ねたり、デカくなったり、チタンになったり、その変容は様々で、パンジャンドラムになったりもする。
あれ、ベイブレードって何だっけ
黙ってようか。
そんな某氏の地道なトライアンドエラー(?)の結果なのか、歴代ベイブレードの最新作『BEYBLADE X』の機構でよみがえらせる“クロスオーバープロジェクト”の人気投票において、『爆転シュート ベイブレード』部門の栄えある第1位を獲得した(それらによる知名度以外にも、ほかのベイは復刻の可能性が元々高いことやあまりにも特徴的な機構がXでどう表現されるかへの純粋な興味等も投票結果に影響した様子)。
『ベイブレード』弱すぎて人気の名機・トライピオが復刻投票で第1位を獲得。『BEYBLADE X』の最新技術で現代に蘇るかも
この投票はあくまでも参考意見だが、実はBEYBLADE X開発チームでは投票前よりトライピオの復刻を検討していたことから、最新機構による復刻の可能性が大きくなっている。
関連タグ
同じく爆転シュートベイブレードを代表するネタベイ達、ただしどちらもアタックリングは強力である。
バースト世代のベイ。トライピオの対極となる『クソ強ドラゴン』。