トライグル
くそざこほっぴんぐ
突然ですが皆さんはこちらのベイブレード、トライグルをご存知でしょうか
このベイブレード、軸先に強力なバネが内蔵されており、相手のベイブレードとの接触をスイッチとしてバネが解放され強力なアッパー攻撃を仕掛けるというベイブレードです
2001年に登場したクソザコフリスビーと同時期に登場した爆転シュート時代のベイ。
軸に強力なバネが搭載されており、下部パーツ衝撃が加わるのをトリガーにバネが開放、トライグルが高く飛び上がるその勢いを利用し、相手のベイを持ち上げるようにアッパー攻撃を繰り出す
…はずだった。
この攻撃が発動した際には既に相手のベイブレードはトライグルの衝撃で弾かれているため、アッパーが当たらない。その上、一度この特性が発動すると、軸が飛び出たままとなり、返り討ちを受けたり、はたまた自らの手で飛び上がって、そのまま場外へ飛んでいってしまったりする。
誰が読んだか「クソザコホッピング」「クソザコジャンパー」「黄金の負けパターン」。
いわばトライピオと並んだ爆転シュート時代の「敗北者」なのである。
ついでに、ジャンプという特殊すぎる負荷のかかり方や、その後のバトルで通常と異なる部位にダメージを蓄積してしまう問題もあり、負荷にまけて軸が破損するというガチ自爆のリスクまで抱えている、他のベイブレードにはない致命的な欠点も抱えてしまっている。
後のベイブレードバースト以降において、相方のフリスビーは円形というアイデンティティにより、事実上の後継機と呼べるパーツがガチ化するという事態が生じている。
しかしこちらのギミックはジャンプしても相変わらず不毛な上に、パーツの重量化が進んだことで、後継機すら生まれないと思われたが……
ベノムディアボロスにて「バレットドライバー」としてまさかの一発屋ジャンプは復活を果たす。
しかも、ジャンプと同時にドライバーの下半分が分離することで本体と小型ベイに「分身」するという、一度きりのジャンプにさらにネタを追加したネタパーツである。
肝心の性能はと言えば、トライグル以上にジャンプが発動しづらく、相変わらずジャンプアタックは残念、高さがあるがスタミナロス、そして分身する小型ベイはクソザコと、下手すると本機を上回る繊細なザコパーツという現実であった。
あまりにネタパーツすぎる上、破損報告も多いためにろくに再録もされていない始末である。
ベイブレードバーストの第7世代のDBシリーズのセイバーヴァルキリーに搭載された「ショットドライバー」にて、純粋なジャンプ能力が搭載されることとなった。
ジャンプ後にベイの動きが高速化するギミックも搭載されている。
こちらは強力シュートをした際に時限でバネが開放されるタイプであり、トライグルのようにぶつかった衝撃で発動するわけではない。
こちらもジャンプベイの例外にもれず扱いは難しいものの、上手く使いこなすことで強力なアタックを仕掛け、ジャンプ後でも相手を弾き飛ばす事ができるため比較的扱いやすくなっている。
ちなみに、おそらくクソザコフリスビーが第2のモチーフであるウインドナイトのウインドブレードとショットドライバーは色がマッチしており、ベイブレードバーストのフォーマットでクソザコフリスビーとクソザコホッピングが一堂に会している。
(ショットドライバーには特別カラーの赤色バージョンが存在するが、ウインドブレードもランダムブースターで赤色のものが存在しているため、この組み合わせは狙っている可能性が高いと思われる。)
この様に散々な評価ではあるが、アタックリングは大型のスパイク形状の3枚刃で相手に強い攻撃を加えることが可能。
というか、ジャンプ機構を搭載したブレードベースのせいで背が高くなったためにアタックリングが相手に当たることができず、そこに存在したはずの強さが何ひとつ活かせていない状態なのである。
そのためブレードベースさえ別の物に交換すれば、なんならトライピオの特徴のないブレードベースにしても強い。
ただしアイデンティティは完全に失われる。