「花は、好き?」
概要
先代剣聖にあたる赤髪の女性。当代剣聖ラインハルト・ヴァン・アストレアの祖母であり、剣鬼ヴィルヘルム・ヴァン・アストレアの妻に当たる。故人。
誕生日は6月12日(恋人の日)。
剣聖の家系に生まれたものの、本人は至って穏やかで心優しく、花を愛でるような人柄の持ち主。
しかし、意思に反して、類稀なる剣才と「剣聖の加護」を受け継いでしまい、宿命的に剣聖としての道を歩むこととなる。それ故に、人を斬らねばならない自身の立場や周囲からの重すぎる期待の狭間で苦悩していた。
そんな折にヴィルヘルムと出会って一目惚れ。ヴィルヘルムが剣を握る理由に触れ、戦場で窮地に陥ったヴィルヘルムを救うために剣を握る覚悟を決める。
ところが、彼女の本質を見抜いたヴィルヘルムがテレシアが剣聖として活躍する間に修行を積み、決闘でテレシアに勝利したことにより、剣聖としての立場から下ろされる。以後、「ヴィルヘルムが剣を振るう理由」となり、最終的にヴィルヘルムと結ばれた。
十五年前の大征伐において、白鯨に敗れ死亡したとされているが、その背景には複雑な事情があり、その死が皮肉にもアストレア家が崩壊する切っ掛けとなってしまった。詳しくは、ラインハルトの項目を参照。
家系に受け継がれる「剣聖の加護」の他に「死神の加護」を生まれ持ち、彼女が意図的に与えた傷は一生癒えることなく血を流し続ける。この加護を使いこなせていなかったテレシアは、相手を傷つけてしまう可能性のある剣の稽古を躊躇していた。ヴィルヘルムとの結婚後に、その能力の制御が比較的容易いことだったことに気づく。