概要
CV:ウーピー・ゴールドバーグ
悪のハイエナたちのリーダーを務めている雌のハイエナ。名前はスワヒリ語で「獰猛」を意味する。普段はバンザイ、エドと共に3頭で行動している。
ムファサがプライドランドを統治していることを快く思っておらず、王位奪還を狙うスカーと手を組み暗躍する。
メスのハイエナらしく非常に気が強く、リーダーシップに優れている (ハイエナは女系社会であり、メスの方が身体も大きく力も性格も強い)。
象の墓場でシンバとナラを狙うシーンでは、ムファサに向かって果敢に立ち向かう姿が確認できる。また、国を統治したスカーに対して言及するシーンもあり、彼女の気の強さが窺える。
スカーとの関係
スカーとハイエナたちは昔から付き合いがあり、ミュージカル版でバンザイがそのことに関して少し触れている。番外編の絵本(未日本語化)でもかなり前からスカーと交流している描写がある。
ラフィキの話を引用すれば、スカーがムファサの失脚または殺害を目論んでライオンガードのメンバー達を殺害したことでロアーオブエルダーズの力とライオンガードの資格、プライドランドでの地位を失い、その際にシェンジたちと知り合った?と思わしい。
狭義の公式ではない世界線も含めれば、アハディが悪のハイエナたちを追放したのは「食べるためではなく楽しむために狩りを行ってきた」からだとされている。
しかし、シェンジ及びハイエナたちはヴィランズ側のサイドキックに多い「ボスに付き従うタイプ」ではなく、彼らなりのやり方や正義を掲げている。故にスカーとは基本的に別行動であり、
「手下」というより利害一致によって信頼が成り立つ「同盟関係」に近い。
そのため、終盤でシンバに追い詰められたスカーが自分たちに罪をなすりつけたことに怒り、シンバに敗れた彼を群れで食い殺し、その後はプライドランドから逃走した。
実写映画版
原作映画放映から25年後に放映された実写映画版では、原語版ではフローレンス・カサンバ、吹替えは沢城みゆきが担当した。
雄のアジジやカマリ(原作におけるバンザイとエド)に指示を出したりなど、原作よりも野生のハイエナらしい姉御肌なキャラクターで、スカーとの同盟関係も対等のイメージがより濃く描かれている。また本作ではナラのライバルとなっている。
余談
口車だが、ティモンに口説かれたことがある。
シェンジが多数の自然の掟に反すると断ったが、最初からティモン達を捕食する気でいたから相手にしなかったほか、もっともこれはティモンがハイエナを落とし穴に誘い込む作戦だったと見て取れるため、ティモンすらまんざら実際はその気がなかった可能性が高い。ちなみに、シェンジのフルネームらしき名前をここで言っているが、これが本名なのかという真相は不明。
また、ライオンガードで悪役となっているジャンジャの一族は、シェンジたちの子孫である。ジャンジャはカイオンの姉であるキアラよりも年上と考えられるそのことから、シェンジたちはすでに子供を作っていた可能性もある。
なお、実はシェンジたちのような悪のハイエナの方が少数派であり、殆どのハイエナ達は種族の評判を貶めた彼女たちを毛嫌いしているらしい。
- スカーの死後、コパの世界線ではアサンテと呼ばれる雌がプライドランドに戻っている。
- カイオンと親密であるジャスィリと彼女の一族はハイエナ・レジスタンスを結成し、ライオンガードと同盟を組んでスカーの軍団に立ち向かい、プライドランドとアウトランドを悪から守っている。
声優に関しては、当初ネイサン・レインとアーニー・サベラがオーディションを受けていたが、彼らのヌーの暴走シーン直前の
「さあ、選べ。今の一食か、将来の大宴会か」
「絶対今の一食!!絶対に!!」
という息ぴったりの掛け合いでティモンとプンバァの役に決定。配役を悩んでいたところウーピー・ゴールドバーグ自らこの役を志願してきたという。同じころ、お笑いコンビ「チーチ&チョン」を配役する意見も上がっていたが、このコンビはすでに解散していたため、チーチ・マリンをバンザイ役に起用し、現在の配役になったという。