概要
ガムは、キャンディーやチョコレートと並んで一般的な間食として好まれているほか、食後に口内をすっきりさせる手段としても用いられる。
味は、口内をすっきりさせる目的のため、ミント系が多いが、ほかにも間食の目的では様々なフルーツフレーバーを加えたものも増えている。
しかし、キャラメルと並んでチューインガムの市場は急激に縮小しており、ピークの2004年と比較して売上ベースで8割以上減少、仕事時での糖分補給もグミキャンデーや大粒ラムネなどで復権を果たしたラムネにとって変わられた。一方で、ドライバーの間でチューインガムは一定の需要を保っており、また咀嚼行為が唾液を分泌し健康や美容に好影響を与えることなどを喧伝し、巻き返しを図っている。
歴史
アジアやアフリカの原住民の間では、古くから木の葉や種子を噛む習性があったとされている。
西暦300年頃、メキシコ南部からグァテマラやホンジュラスなどの中央アメリカにはサポディラと呼ばれる巨木が生えていて、この木の樹液のかたまり(チクル)を噛む習慣から始まったといわれている。
この風習はインディアンやヨーロッパの開拓者たちに受け継がれていき、19世紀末にアメリカ人によってチクルに甘味や香料を加えて商品化したことで世界に広がっていった。
チクルには基本味が無い為、フレーバーが添加されている。
弊害
チューインガムをよく噛む全ての人間という訳ではないが、噛んで味の無くなったガムを地面に吐き捨てたり、面白半分に人の家の壁に張り付けるという迷惑行為を行うマナーの悪い者が少なからずいる。
特に地面に吐き捨てられたガムの場合は、何も知らずに踏んでしまった人間の靴の裏にへばり付いてしまうという二次的被害が後を絶たない状況にあり、こういったガムを除去するのは容易ではなく、清掃コストも非常に掛かる等、被害を受けた人間や捨てられたガムを除去しなければならない清掃業員にとっては堪ったものではない事になっている。
シンガポールでは、ガムの所持や持込自体が法律で禁止されており、旅行者もガムを持っていく事が許されない。ただし、キシリトールガムのみは薬局での販売が認められている。
その他
ちなみにチューインガムはチョコレートと一緒に噛んでいるとガム自体が溶けてしまう。これはチョコレートに含まれる油脂が作用するため(つまり油分ならガムは溶ける)。感覚としてはガムが口の中に消えるような感じである。