命あるかぎり、かならず。たとえこの身に、何があろうとも……。
それでは、これにて……。
概要
中世(A.D.600)の時代に存在した人物で、作中では既に故人。
カエルことグレンの幼い頃からの親友であり、聖剣グランドリオンに選ばれた勇者だった。過去の回想シーンから、年齢はグレンより上である模様。
幼い頃から、自分以上の素質を持ちながら優しすぎる性格故に才能を開花出来ずにいたグレンを常に気に掛けていた。
出番
生前
A.D.590頃、ガルディア王国の騎士団長を務めた後に、グレンと共に魔王討伐の旅に出るが、デナドロ山での魔王との闘いでグランドリオンを折られ、グレンを逃がすために魔王に捨て身で跳びかかり絶命する。その後、サイラスの遺体は魔物たちによって南東の大陸に位置する北の廃墟へと運び込まれ、彼を侮辱する文が書かれた墓に埋葬された。
死後
後に魔王に敗れた無念、それ以上に自分の死後のグレンの行末に対する不安と疑問が魂を現世に縛り付け亡霊と化し、現代(A.D.1000)までの約400年間を朽ちかけた大きな鎧に憑依した姿で彷徨い続ける事となった。
その変わり果てた姿はかつての勇者の面影は皆無であり、数百年も亡霊として彷徨った事で怨念に冒され理性も失っている。彼を縛り付ける親友グレンへの心残りも、死の直前に心が乱れた事に加え怨念の虜となった事で大きく歪んでしまい、何故そこまで執着するのかはおろか、それを認識する事すら適わなくなってしまった。
中世にて墓前に訪れたカエルの前に霊魂(亡霊化する前)となって現れ、彼の心の迷いを断ち切りグランドリオンの真の力を引き出させる。サイラスもまた、長い時間を掛けて本当の強さを得た親友の姿に満足し、長きに亘る呪縛から解放される事となった。
敵として現れた場合
「ヌグォアアアアアアアアッ!!」
前述通り、現代の北の廃墟にて亡霊化したサイラスと戦える。彼の墓がある地下フロアへ通じる階段前に立っており、触れる度にパーティーに唸り声と共に襲いかかってくる。
サイラスへはほとんどの攻撃が通用せず、一定ターン経過で戦闘が強制終了する。一部ダメージの通る攻撃もあるが、各種防御力が非常に高いために強制終了までに体力を削りきるのは実質的に不可能となっている。
なお、強制終了時に親友の名を呟き沈静するが、この時にパーティーにカエルが参加していた場合に限り特殊イベントが発生する。一瞬だけ理性が戻ったような様子を見せるものの、再び怨念に飲まれてしまう。
「う……グ……レ……ン……?」
「……ヌグォアアアアアアアアッ!!」
ちなみに少しコツがいるが、実は亡霊のサイラスの横を通過し地下フロアへ移動する事が可能で、中世で崩落した床を修復していれば現代で彼の墓を調べる事が出来る(この時にカエルや魔王がいると専用メッセージが表示される)。