概要
ガンダム試作1号機フルバーニアン(ガンダムしさく1ごうきフルバーニアン)は、地球連邦軍の試作型汎用MSガンダム試作1号機を宇宙戦仕様に換装・改装したものである。コードネームはガンダムフルバーニアンゼフィランサス (GUNDAM FULL-VERNIAN ZEPHYRANTHES) という。
本来ガンダム試作1号機はコア・ファイターの換装と脚部のオプションなどにより重力下仕様から宇宙戦仕様に変更することができるように設計されていた。
開発初期のトライアルプランでは胸部スラスターは片側4基の計8基を設置している。
実際に宇宙戦仕様の装備はガンダム試作1号機のロールアウト時には完成していた。
しかし本来予定されていたテストを行えないまま、ガンダム試作1号機はデラーズ紛争に投入されシーマ艦隊との戦闘で大破してしまった。
機体はアナハイムのフォン・ブラウン工場に搬入され、機体の補修を兼ねて大幅な設計変更を行うことで宇宙戦仕様に改修された。
結果、当初予定されていた「宇宙戦仕様」とは大幅に異なる機体となった。
デラーズ紛争後は記録が抹消された影響で、この機体の存在は闇に葬られたが、ガンダムTR-1[ヘイズル]のブースターユニットなどにこの機体の技術が流用されたと言われ、「フルバーニアン」の名を持つガンダムとして、パイロット達の間でその存在が囁かれることとなる。
コア・ファイターの換装により2基のブースター・ポッドはMS時には背部に位置する。
また、胸部のエアインテークも姿勢制御スラスターに変更されている。肩部アーマーは片側5基の姿勢制御スラスターが設置されたショルダー・バーニア・ポッドに換装されている。
また、関節部には耐弾性の向上のため可動アーマーが追加されている。
腰部のフロント、サイドアーマーは重力下仕様に比べ大型化されている。
脚部は機体の損傷が激しかったため、ほぼ全面的に改修が施されている。
パイロットはコウ・ウラキ。