概要
漫画版、およびアニメ版
CV:高島雅羅
ヘリック共和国の大統領を務める女性にして共和国軍大尉ロブ・ハーマンの母。
今は亡き夫から大統領の座を継いだとされている。
決して偉ぶらず、市民と同じ視点で物事を考えられる優秀な政治家。
優しさの中にも激しさを持ち合わせている。
バトルストーリー版
同じくヘリック共和国の大統領でロブ・ハーマンの母親として登場。
ただし、名前は「ルイーズ・エレナ・キャムフォード」であり、微妙にミドルネームが変わっているので混同しないよう注意。
実は旧ゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの娘、エレナ・ムーロアであり、ネオゼネバス帝国皇帝ギュンター・プロイツェン・ムーロアの異母姉という、とんでもない出自を持っている。
加えて隠し子であった弟ギュンターとは違い、ゼネバス帝国の正当な皇女であり、ゼネバス崩御の際には喪主も務めている。
尚、バトルストーリーは幾つかの媒体で微妙な差異があり、エレナの存在は宣伝冊子版でしか触れられていなかった。書籍版ではエレナの存在が全く語られない一方でゼネバスが「兄へリックには妻も子も出来たのに、私には何もない…」と長く続いた戦争の果てに迎えた帝国の衰退と自身の孤独を嘆く描写がある(ゼネバス帝国はこの描写からそう時間をおかずに滅び、軍はガイロス帝国に吸収された)。これを媒体によるパラレル展開とみる事もできるし、エレナの誕生と存在は帝国宮廷内の事情(何らかのお家騒動等)で父のゼネバスからも隠されており、この描写の直後に娘がいた事を知り、皇女として認知した等と解釈もできる。いずれにせよ、彼女の母(ゼネバスの妻?内妻?愛人?)の事は全く不明である。
旧ゼネバス軍をガイロス帝国に帰順させるための人質として父と共に捕らえられていたが、惑星Zi大異変による第一次大陸間戦争休戦とその直後の混乱期にあったゼネバスの崩御によって、休戦の証として共和国に引き渡されて中央大陸に帰還する。その中でガイロス帝国内の戦争続行派に命を狙われたりもした。
伯父でもある前大統領ヘリック・ムーロア二世の庇護の元、政治家として成長してからは旧ゼネバス帝国民とヘリック共和国民の融和に努め、出自を隠しながら大統領にまで上り詰めた。
血筋だけ見れば、かつて争ったゼネバスの後継者が中央大陸を制覇した国の元首の座に就いた形になってしまうため、共和国国民の感情を考慮して出自を隠していたとされる。
ロブ・ハーマンが息子であることはこちらでも変わらないが、彼が息子であることは伏せられている。これも出自を隠す事、息子にまで複雑かつ重過ぎる政治的な影響が及ぶことを避けるためであったことが窺える。息子がいる以上、恐らく帰還後に結婚した夫がいるはずで、ハーマンは夫の姓の可能性もあるが彼については全く触れられていない(アニメ・漫画同様に故人である可能性もある)。
(ゼネバス帝国滅亡時のエレナ姫)
後にギュンターによるネオゼネバス帝国建国宣言により、ギュンターが腹違いの実弟である事を知って(ここから父親から異母弟の存在はほとんどあるいは全く知らされていなかったことが解る)停戦を考えたものの「今回の戦争の元凶であるギュンターを討たずに停戦など国民が納得しない」として断念。しかしギュンターの死を賭した策略により、彼の息子で自分の甥である二代目皇帝ヴォルフ・ムーロア率いる部隊の中央大陸本土への上陸を許し、彼らによって共和国首都が陥落。
セイバリオンを使った首都からの脱出の際に行方不明となり、そのまま物語からフェードアウトした。そしてヘリック共和国は滅亡してしまったのである。
しかし、彼女の遺したデータによってゴジュラスギガが開発されるなど、共和国反撃のきっかけも作った。