謎の占星術師の少女。自分のことを「偉大なる占星術師モナ」と自称するが、その肩書に相応しい実力を持っている。博学で、高慢。
「『アストローギスト・モナ・メギストス』先生の文章は面白すぎる!よく分からないけど、すごく面白いの。」
───『蒸気鳥新聞』の熱心な読者「紫微」は敬意を込めながらそう話した。
概要
オープンワールドRPG『原神』の登場キャラクター。
名前 | アストローギスト・モナ・メギストス(英:Mona/中:莫娜) |
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レアリティ | ★5 |
国/所属 | モンド/モンド城 |
種族 | 人間 |
使用武器 | 法器 |
神の目(元素属性) | 水 |
誕生日 | 8月31日 |
命ノ星座 | 映天座 |
オリジナル料理 | 最高の知恵・生活(満足サラダ) |
CV | 小原好美 |
明論派学者の間では、アストローギスト・モナ・メギストスが『スチームバード新聞』に発表した占星術の文章がよく討論されているの。専門性の高い文章を、学外の人にも楽しんでもらえるように書くなんて、なかなか簡単にできることじゃない…
えっ?どうして名前を流暢に言えたかって?だって…すごい人だから…尊敬すべきでしょう。
──モナについて…レイラ
人物
謎の占星術師の少女。自らを「偉大なる占星術師・モナ」と名乗るなどやや高慢な面があるが、その自負に恥じない博学さを持ち合わせており、自惚れているわけではないことが窺える。
元々は一つどころに留まらず諸国を巡っており、旅人と出会った伝説任務でも長期滞在する予定ではなかったが、不可抗力のアクシデントで師匠の元へ帰るに帰れない事情ができてしまい、モンド城に定住し独力で研究生活を営む羽目になった。
普段は学術雑誌への寄稿などを行い日銭を稼ぐ貧乏生活を送っているが、本人は「質素倹約は世界の理を知る修行の一貫」として貧乏であることをなかなか認めない。
彼女の知識をもってすれば高度な占いによりお金を稼ぐことも可能であろうが、本人は占星術で稼ぐことを良しとせず占いでお金をもらったことはない。
好物はサラダと言っているが味ではなく安価であることに重きを置いており、質素倹約の観点から嫌いなモノに贅沢な食事を挙げているが、内心では美味しいものを食べたがっているようであり、伝説任務ではそんなモナを見かねて主人公が料理を振る舞う場面がある。
期間限定イベント「帰らぬ熄星」では、占星術の腕を買われて冒険者協会から派遣され、主人公やフィッシュル達を助ける。
これが縁となったのか、フィッシュルとは友人として交流しており、Ver2.8のイベント「サマータイムオデッセイ」で彼女達と共に金リンゴ群島に旅立っている。
また、Ver3.1のイベント「杯の中のバラッド」のブリーズブリュー祭にて旅人の経営するショップに様子を見に来てくれたり、イベント限定宝箱「豊穣の祝福の宝箱」にそれぞれメッセージを残している。
性能と戦略
リリース当初から実装済み。恒常祈願(ガチャ)「奔走世間」で、あるいはキャラクター限定祈願でピックアップキャラが来なかった場合(いわゆる「すり抜け」)に入手可能な★5キャラのうちのひとり。いつでも入手機会がある代わりに確実に狙うのは至難の業。
サポーター(水元素付与&デバッファー)兼サブアタッカーで、特に元素爆発がもたらすバフが強力。
天賦
- 通常攻撃「因果点破」
最大4段の水元素攻撃。3段目に比較的大きな前隙が発生する。
全てが小範囲攻撃となるため密集した敵を相手取るのに向く。
重撃は法器使いの中では標準的だが前隙が比較的大きい。キャンセルを食らわないように注意。
- 元素スキル「水中幻願」
「……運命の虚影」
水の虚影を作り出す。短押しで付近の敵の足元に設置し、長押しで自身の足元に設置しつつ後退する。
よく見ると虚影の中心ではモナがあっかんべーをしており、その見た目の通り敵を挑発するデコイの効果があるスキル。似た効果を持つアンバーのウサギ伯爵と異なり常に水を放出してダメージを与えてくれる他、効果終了時の爆発でも水範囲ダメージが入る。
敵を引き付けられるため法器タイプのモナと相性がよく、隙をついてキャラチェンジによる元素反応なども起こしやすい。戦闘が始まったらとりあえず出しておくといいだろう。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「おばば、私を捕まえられますか~」が解放されると、「虚実流動(ダッシュ)」を2秒間続けることで水の虚影を置き逃げできるようになる。ほぼノーコストで出せる代わりに2秒しか持続せず爆発ダメージも低い簡易型であるため過信は禁物。
余談だが、長押し時の後退には一瞬だが元素爆発の発動時と同じ完全無敵の効果があり、これを利用することで一部のボスエネミー達(リンク先ネタバレ注意)が繰り出してくる即死攻撃を回避することが可能。
ただしタイミングが非常にシビアかつ即死攻撃には正規の回避手段が用意されている=運営が想定していない挙動である可能性が大きいため、ネタの領域ではある。
- 元素爆発「星命定軌」
「運命よ、此処に出でよ!」
辺りに波を起こして周囲の敵に泡影状態を与える。
泡影状態は敵を泡で包む状態であり、泡より小さい敵はそのまま拘束される。
泡影状態は攻撃を受けると追加ダメージと共に解除されるがその際星座のような模様が付着する。
星座の模様が付いている敵は受けるダメージが増加するデバフ(星異状態)を受ける。
モナの火力サポートで一番重要なスキル。
デバフ付与によりメインアタッカーが大きなダメージを出せるようになる。
特に乗算のダメージボーナスが掛かる蒸発・溶解反応と組み合わせるのが良い。
星異状態かつ炎元素が付着した相手にモナの重撃を撃つと、星異やら炎元素付着→水元素攻撃による蒸発反応の2倍のダメージボーナスやらが合わさり、ただの重撃が頑張れば5桁ダメージを出すことも可能な必殺の一撃と化す。
サブアタッカーであるモナの重撃でさえこれなので、タルタリヤをはじめとした水元素メインアタッカーの元素スキルや元素爆発を叩き込んだ日には文字通り桁違いのダメージを叩き出す。
氷元素付着→炎元素攻撃の融解反応を使う場合は水×氷の凍結反応に注意。
また、水(炎)元素付着→炎(氷)元素攻撃という逆の順番だとダメージボーナスが1.5倍に落ちることと、星異の効果は4秒と短く(天賦レベル上昇で5秒になる)、1回の元素爆発につき1度しか星異は付与できない為、あまり悠長にはできないことにも注意。
香菱やガイアなどで反応元の元素を付与できる設置技を発動→モナの元素爆発→(キャラ変更)→泡を割って星異付与→蒸発・融解反応、という流れがスムーズだろうか。
- 天賦「虚実流動」
モナのダッシュは他キャラと異なり、水の中に潜って高速移動するという特徴的な仕様となっている。某イカみたいと言ってはいけない。
普通のキャラより遥かに高速で移動できるため探索にとても便利。また水上をそのまま走ることが可能なため、場合によっては一々氷の足場を作らなくてもいいこともある。ただし水上でスタミナが切れると問答無用で溺れるため注意。
デメリットとしては、ダッシュの解除硬直がやや長めなため他キャラでできるステップのような動きができない。開始直後の約0.5秒の無敵時間はあるが、攻撃に合わせて無敵時間で避けるというよりは、速度を活かして攻撃の範囲外に逃れるというスタイルの方が良いだろう。
また、ダッシュジャンプやダッシュ飛び降りなどの「地に足のつかない」ダッシュ動作ができないのも欠点。ただし下手に落ちたら困るような場所では逆に安全装置になることもある。
- 天賦「運命の流れに任せましょう!」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で習得できる。
元素チャージ効率のパラメータの20%分、水元素ダメージバフが上昇する。
元素ダメージバフの効果は乗算で計算されるため、数値以上の火力増加が見込める。
- 天賦「運行原理」
武器突破素材を合成する時に25%の確率で一部の素材が返還される非戦闘系天賦。特に★5武器の素材要求量は馬鹿にならないため、これを節約出来るのは非常にありがたい。
命ノ星座
第一重「沈没の預言」 | チーム内の自身のキャラの攻撃が星異状態の敵に命中してから8秒間、水元素が関連する元素反応の効果+15%。 |
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第二重「星月の連珠」 | 通常攻撃が命中した時、20%の確率で自動的に重撃を発動する(クールタイム5秒)。 |
第三重「果てしない天象」 | 元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「絶滅の預言」 | チーム内の自身のキャラが星異状態の敵を攻撃する時、会心率+15%。 |
第五重「運命の愚弄」 | 元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「災厄の修辞」 | 「虚実流動」で1秒移動するごとに次の重撃ダメージ+60%(最大3秒分・180%まで。持続時間8秒)。 |
主に自身の重撃強化と火力強化に寄与する。効果が「自身のキャラ」限定であるためマルチプレイでは能力を活かしきれないのが痛い所である。
装備について
元素爆発に必要なエネルギーは「60」と平均的だが、元素爆発がモナにとってのメインウェポンであるためチャージ効率は多めに盛りたい。最低でも150%、サポーター特化の運用なら200%は欲しいところ。
- 武器
おすすめ武器は★5は会心率と移動力が少し上がる「四風原典」、もしくは攻撃力と元素ダメージが上がる「天空の巻」。ただし「四風原典」は出ずっぱりの運用でないと真価を発揮できず、「天空の巻」は武器効果の自動攻撃が元素爆発の泡影状態を勝手に割ってしまうことがあるためどちらも一長一短。
★4は攻撃性能重視であれば会心ダメージとランダムで強力なバフを得られる「流浪楽章」、会心率と元素ダメージが上がる「匣中日月」のほか、期間限定ではあるが高めの基礎攻撃力とチャージ効率を持つ「ダークアレイの酒と詩」も候補に上がる。
サポート性能を重視するのであれば高いチャージ効率と会心攻撃時に粒子が生成される「西風秘典」が特におすすめ。また、モナ自身の火力は完全に捨て去ることになるが控えのキャラに対して屈指の攻撃力バフを付与できる★3武器の「竜殺しの英雄譚」も悪くない。
変わり種として元素爆発後に味方のHPを徐々に回復していく「金珀・試作」を持たせてサブヒーラーにするというものがあり、深境螺旋などでのパーティ編成に余裕が生まれる。
- 聖遺物
おすすめ聖遺物はチャージ効率+20%に加えチャージ効率によって元素爆発ダメージが上がる「絶縁の旗印」や元素爆発の強化及び発動後に自分含めた味方全員の攻撃力を上げる「旧貴族のしつけ」。
特に「絶縁」は4セット効果が元素爆発が主力である上に突破ボーナスがチャージ効率のモナにはとことん噛み合っている。
また、アタッカー運用なら元素熟知と弓・法器の重撃ダメージが上がる「大地を流浪する楽団」、水元素ダメージが上がる「沈淪の心」が候補となるほか、「沈淪の心」2セットと「旧貴族のしつけ」及び「剣闘士のフィナーレ」や「追憶のしめ縄」といった攻撃力+18%の2セット効果を持つ聖遺物の組み合わせも良い。
オプションは時計はチャージ効率か攻撃力%。このあたりは聖遺物のセット効果に左右されるためどちらが一概に良いとは言い切れない。また、メインアタッカー運用なら元素熟知も視野に入る。
杯は水ダメージアップ、冠は会心率か会心ダメージ、武器が「金珀・試作」のサブヒーラーなら治療効果アップが良い。
コスチューム
- オルタコスチューム「星と月の約束」
2022年1月27日に実装されたデフォルトのマイナーチェンジ版コスチューム。中国などの性的なコンテンツに対する規制の厳しい地域に対応するための追加(変更)とみられ、該当地域ではデフォルトと差し替えられ、その他の地域ではデフォルトと共存し、任意で切り替えができるようになっている。
なお、今後彼女が登場するイベントシーンではこの服がデフォルトになるとのこと。
占星術の道具を揃えたときについてきた3割引きクーポンで新調できた衣装という、ある意味彼女らしさあふれるエピソードが隠されている。
デフォルトと比較すると、胸元の露出が若干控えめになる他、服の内容がハイレグ+タイツからボディコン+サイハイソックスといった出で立ちに変わり、より正統派な魔女っ娘らしい装いになっている。
余談
- ハイレグにタイツというかなり刺激的な元々の服装は本人の趣味かと思いきや、使う布地を減らす事で服としてのコストパフォーマンスを最大まで高めた結果、という切実ながらもしょうもない貧乏事情があったりする。
- これら原神当初の女性タイツ率の高さは、中国国内での表現規制が厳しいためキャラの露出を抑える為という事情も関係している。
- 実は上記のライターの仕事で十分な収入は得ている。ではなぜそんなに金欠なのかというと、占星術の研究用の機材や資料が高価なものが多く、収入と支出が釣り合ってしまい最終的に彼女の手元にモラが残らないから。つまり、フリーの占星術師である以上、モナは金欠からは逃れられないということである。そのため、西風騎士団というスポンサーの元で錬金術に打ち込めるアルベドが羨ましい模様。
- 「サマータイムオデッセイ」では、彼女の邸宅を見ることができるのだが、見るからに高そうな本や資材が大量に室内にあった。本人曰く「時折現金が手元にないだけで、本当に貧乏というわけではありませんよ」とのことだが、時々フィッシュルにご飯をおごってもらったりしているらしいので、やっぱり生活は苦しいのだろう。
- Ver1.1で待機時モーションが追加された。渋い顔をして逆さにしたがま口を振る、普段の彼女の暮らしが垣間見えるものとなっている。
- 伝説任務での経緯から、長らく国外の出身かと思われていたが、実は元々モンドの生まれである事がフォンテーヌ編で明かされた。幼少期の頃おばばに弟子入りして諸国を巡るようになったらしく、両親は今も健在でドーンマンポートに住んでいるとの事。
- 神の目の形自体はモンドのものであるが、彼女のストーリーで明確に師匠から譲り受けたものと表記されている為、神の目の本体は自力で発現させ、モンド製の『ガワ』だけ譲り受けたという何ともややこしい経緯なことが推察される。
- 本人すら「長くて覚えにくい」と言っている現在のフルネームも、弟子入りの際改名させられたもので、厳密に彼女の名前を指すのはモナの部分のみ。
- アストローギスト(astrologist)が"占星術師"を指し、メギストス(Megistus)が最大、転じて"偉大"という意味を持つので、彼女の自己紹介は「偉大なる占星術師モナ」という自画自賛そのものと化している。
- 彼女の占いは盤に映った「偽の星空」を読み解くものだが、命ノ星座までもが浮かぶテイワットの星空は万物の運命図ともいえるものであり、彼女が読み解いた運命は基本的に覆せない、絶対の効力を持つ。にもかかわらず都合の悪い結果だけオカルト呼ばわりして目を背ける者が後をたたないのは頭痛の種であるようだ。
- 前述の通りモナはダッシュ時に水の中に潜るという特殊な挙動を取るが、第三者からの視認性が非常に悪くなることからプレイヤー同士でかくれんぼをするイベント「風の行方」で猛威を振るっていた(似たようなダッシュ天賦を持つ神里綾華も同様)。なお、流石に運営もPay to winになりかねない状況に対して思うところがあったらしく、3回目の開催となるVer.3.3ではイベント内でのモナと綾華のダッシュ天賦は使用不可(通常のダッシュに差し替え)となった。