概要
占星術を生業とする人の事。
日本では陰陽寮が管轄する天文道と、天台宗や真言宗が管轄する宿曜占星術を生業とする人が該当する。
宿曜占星術は空海によって密教の一部として持ち込まれたもので、それを使う人を宿曜師と呼称した。宿曜師はその経緯から僧侶であることが多かった。二十七宿に基づく占星術と星供養を行い陰陽師と対立したものの拠点であった北斗降臨院の火災で打撃を受けた。暦に残った二十七宿も後に二十八宿に取って代わられたが、現在でも冬至や節分などに行われる星供養として宿曜道は存続している。
天文道は陰陽寮で陰陽師により行われていた天文占で、そのトップである天文博士は安倍晴明の末裔である土御門家が独占していた。明治6年改暦と神宮暦専売制の施行とともに土御門家が陰陽寮の後身である星学局を解任された事で天文道はその役目を終え、近代天文学に取って代わられた。現在では星学局の後身たる国立天文台と気象庁が近代天文学により我々の生活を支えているのはご存知の通りである。
関連作品
ファンタジー調のゲームで役職として登場することもある。
- ファイナルファンタジー14→占星術師(FF14)
- マビノギ
- おひめさまナビゲーション・・・菜野花里という宿曜師のキャラが登場する。
関連タグ
外部リンク
陰陽道宗家天社土御門神道本庁天社宮 - かつての天文道の総本家。
榎本書店 - 現在、二十七宿を復刻し真言宗を中心とした寺院に卸している暦製造会社。