作品解説
『電撃G'sマガジン』2007年10月号から2011年5月号まで連載。略称は「ひめナビ」。
『G's』通巻200号記念企画の一つ(もう一つは『BabyPrincess』)。
イラストは『D.C.』シリーズなどで知られる七尾奈留、文はあかほりさとるや花田十輝を擁するSATZが担当した。
テーマ・コンセプトは「占い」。
登場するヒロインは一人前の占い師を目指す占い師見習いの学生という設定。
それぞれ得意とする占いが異なるが、実際に読者の運勢を示す際に使われるのは、作品オリジナルの占い「おとぎばなし占い」である。
劇中には、それまでの『G's』読者参加企画のような読者ポジションのキャラクターは登場せず、読者とヒロインの交流はあくまで、占われる側と占い師、という関係でしかない。
いわば、一般雑誌の占いコーナーが少し豪華になったようなものである。
そのため、読者参加企画としての要素は、毎号のメインイラストを決める人気投票や、読者投稿コーナーへの感想やイラストの投稿程度である。
メディア展開としては、後述の漫画の他、ゲーム『ティンクル☆くるせいだーすGoGo!』にメインヒロイン・クリスがゲスト出演したり、アニメ・ゲームのグッズストア「Gee!Store」の情報誌に出張掲載というものがあった。
おとぎばなし占い
本作の主要コーナーである占いコーナーで用いられる占い。
占う対象を星座と血液型の組み合わせにより、9つの「おひめさまタイプ」に分類し、運勢を占う。
例えば、おひつじ座のA型は「雪の女王」に当たる。
「おひめさまタイプ」は、既存のおとぎ話に登場する女性キャラクターがモチーフになっており、その名のとおりプリンセスもいれば、そうでないキャラクターもいる。
A型 | B型 | O型 | AB型 | |||
おひつじ座 | 3月21日 - 4月19日 | 雪の女王 | 赤ずきん | 人魚姫 | シンデレラ | |
おうし座 | 4月20日 - 5月20日 | 雪の女王 | ねむり姫 | 鶴の恩返し | かぐや姫 | |
ふたご座 | 5月21日 - 6月21日 | 雪の女王 | おやゆび姫 | ねむり姫 | かぐや姫 | |
かに座 | 6月22日 - 7月22日 | 白雪姫 | おやゆび姫 | かぐや姫 | かぐや姫 | |
しし座 | 7月23日 - 8月22日 | 白雪姫 | 人魚姫 | おやゆび姫 | シンデレラ | |
おとめ座 | 8月23日 - 9月22日 | 白雪姫 | 赤ずきん | かぐや姫 | ねむり姫 | |
てんびん座 | 9月23日 - 10月23日 | ねむり姫 | 鶴の恩返し | シンデレラ | 鶴の恩返し | |
さそり座 | 10月24日 - 11月21日 | 鶴の恩返し | 白雪姫 | シンデレラ | ねむり姫 | |
いて座 | 11月22日 - 12月21日 | 鶴の恩返し | 人魚姫 | 人魚姫 | 雪の女王 | |
やぎ座 | 12月22日 - 1月19日 | おやゆび姫 | 赤ずきん | シンデレラ | 雪の女王 | |
みずがめ座 | 1月20日 - 2月18日 | かぐや姫 | 赤ずきん | 赤ずきん | シンデレラ | |
うお座 | 2月19日 - 3月20日 | 白雪姫 | 人魚姫 | 人魚姫 | おやゆび姫 |
登場人物
登場人物は全員、占い科という専門学科がある学校「開占学園(かいせんがくえん)」の生徒または教師である。子子以外は年齢が設定されていないが、占い科は以下の9人しか在籍していないため、授業は年齢に関わらず9人全員で受けている。
生徒(占い師見習い)
教師
漫画
先述の登場人物たちをメインにしたものと、おとぎばなし占いでモチーフとなったおとぎ話のキャラクターが登場するものがある。
たかみ裕紀版
占い科の生徒たちを主役に据えた学園青春もので、『G's』2008年11月号から2010年6月号まで連載。
序盤は1話完結の短編だが、中盤から「おとぎなばし占い」の謎に迫るストーリーになっていく。
『BabyPrincess』の海晴が、テレビ番組のお天気お姉さんとして背景に登場している他、花里の妹が『シスター・プリンセス』に登場するキャラクターと同じ「花穂」という名前など、『G's』の他の読者参加企画の小ネタが登場する。
なお、たかみは後に『シスプリ』『べびプリ』の作者・公野櫻子が手掛ける『ラブライブ!』のコミカライズの一つを担当している。
らいな版
『ひめナビevolution』のタイトルで、『G's』2008年6月号から2009年9月号まで連載。
おひめさまタイプの元となった、おとぎ話のキャラクターたちが登場するギャグマンガ。
関連項目
うらら迷路帖 - 同じく占い師見習いの少女達を題材とした漫画