概要
木星の第4衛星であり、ガリレオ衛星の1つ。名前はギリシャ神話に登場するゼウスの愛人の1人であるカリストにちなむ。
ガリレオ衛星の中ではガニメデに次いで2番目に大きく、太陽系全体でもガニメデ、タイタンに次ぐ大きさである。また第1惑星の水星とほぼ同じ大きさであるが、密度はおよそ1.83g/cm3で質量は1/3程度に過ぎない。
カリストは地球の月と同じく公転と自転の周期が同期しており、木星に対して常に同じ面を向けている。そのため地表から見える木星は常に同じ場所に位置している。
ガリレオ衛星の中では最も遠い位置にあり、木星の強力な磁気圏(放射線帯)からは外れている。また表面には岩石に加えて水の氷が多く含まれている。そのため人類が将来的に木星系の有人探査を行う際には恒久的な基地を建設する場所として最適であるとされる。