概要
昭和2年(1927年)当時日本領の樺太で生まれる。
家は貧しくとも、愛する弟の留吉(とめきち)や優しい母とともに育つ。
優しく思いやりのある性格だが、醜い容姿故に高嶋津絢子を筆頭とする女子グループから暴力や凌辱、冤罪など悲惨ないじめに遭うようになる。
終戦後、樺太から北海道へ向かう船に乗り込んだ際に偶然同じ船に乗り合わせていた絢子に泥棒という冤罪をかけられ、船から追い出されてしまう。次の船に乗り込むがその船がソ連兵に沈められるいわゆる三船殉難事件に遭遇してしまい、母と弟を喪う。
家族を失った無念、虐げられ侮辱された憎しみを忘れられず、整形をして生まれ変わり絢子らへの復讐を決意する。
その後顔を隠して夜な夜な体を売り、整形のための資金を稼ぐ。ヤクザからの情報でどんな外科手術を受け持つと言う天才外科医・内田胤篤の噂を聞き、彼のもとへ向かう。
整形手術で美女に生まれ変わると、「小石川菜穂子(こいしかわ なおこ)」の偽名を名乗り、その美貌と生来の人柄の良さから綿貫晋平をはじめとする多くの男性を虜にするようになり、かつて自身をいじめた女子グループの元へ復讐に向かう。
また、整形手術後には整形前の素顔をモデルにした仮面を贈られており、ターゲットを追いつめた際はこの仮面を纏った姿で現れ、ターゲットを破滅に追い込む。しかし一方で元の優しい心根と善性のために、他者を不幸にすることに慣れていないハナは罪悪感を抱き、苦悩する事もあった。
内海敏恵や小倉百子、奥田スミ子に人生を破壊するほどの復讐を遂げる一方、瀬尾サチのことはある理由もあって見逃している。しかし、グループの首謀格である絢子だけは未だにトラウマらしく、彼女の冷たい瞳に恐怖を抱いている。
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市位ハナ・・・小説版『脳漿炸裂ガール』の主人公。名前がほぼ似ていることと、財閥の令嬢と特別な関係になると言う点も類似している。ただ愛憎面では対照的である