プロフィール
※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/Zero』に登場するキャラクター。
劇中ではランサーの回想シーンにおいてのみ登場する。
真名
コーマック・マック・アートの娘で、アイルランドの王女、『グラニア』。
ディルムッド・オディナの妻となる女性。フィオナ騎士団の長フィン・マックールと結婚させられるはずだったが、宴の夜にフィンの部下だったディルムッドと出会う。チャームによってディルムッドに恋焦がれ彼にゲッシュを課し、ディルムッドを背徳の騎士へと駆り立ててしまった。
いつしかディルムッドも、チャームによる呪いとはいえ、全てを捨ててでも自分と共にいようとする彼女を愛する様になっっていったという独白がある。
ちなみに原典のケルト神話ではディルムッドの恩人である巨人を殺させる原因を作るなど鬼畜エピソードも多く、要するにトラブルメーカー。最後はディルムッドが魔猪に轢き殺された悲しみが薄れた後にフィンと婚姻したが、最優の戦士であったディルムッドを失った騎士団からは不評を持って迎えられた(Fateではここら辺の心理描写は不明)。なおこの一件が尾を引き、フィオナ騎士団は崩壊への道に続く。いつの時代も女性問題は権力者の失脚理由の一つのようだ。
ちなみにこの「若者と若い女性と壮年以上の年配の権力者の間の三角関係」はケルト神話中でよく見られるものであり、ディルムッドとグラニア、フィン以外に有名なところではノイシュとディアドラ、コノール王の物語がある。これらの物語は「アーサー王とランスロットとグィネヴィア」や「トリスタンとイゾルデ」の物語の源流であるとみられている。
よく勘違いされるが、ディルムッドの黒子は女性の心を狂わせる程強力なものではない。そもそも逃避行を持ちかけた相手はフィンの息子アーシンとディルムッドの二択である。
初め、グラニアはアーシンに自分を連れて逃げるように頼むが「父の女を奪わない」というゲッシュがあると断られる。その後にディルムッドに同じことを懇願するが「騎士団長の女は奪えない」ディルムッドも拒む、苛立ったグラニアはディルムッドに「女性の頼みを断ってはならない」というゲッシュがあることを思いだしそれを利用し脅す。断れなくなったディルムッドはアーシンに同情されながらグラニアと逃避行することになる。言ってしまえば黒子の魅了(チャーム)はあくまでグラニアに目をつけられるきっかけであり、決定打はゲッシュの方である。
関連タグ
ギネヴィア:グラニアが原型ではないかという説がある。
氷室鐘:中の人が同じ。というか前世らしい。