概要
インドネシア・スラウェシ島の海(インド洋東端)に生息するシーラカンスの仲間。
「インドネシアシーラカンス」「ラティメリア・メナドエンシス」とも。
1997年、アメリカの魚類学者であるマークが新婚旅行中にシーラカンスに似た魚を見つけた。然し直後に消えてしまった。
マークは、地元の漁師から情報を集め、翌年'98年に標本を入手出来た。この標本を調べていくと、コモロ産のシーラカンスとは、別種に相当するほど遺伝子的に離れていることが分かり、'99年に「Latimeria menadoensis」という学名で新種記載された。
未だ、ほとんど調査がされておらず、インド洋西端のコモロ諸島付近に生息する代表的なシーラカンス(コモロシーラカンス)以上に謎が多い。
鱗の色が茶褐色という目立つ特徴がある。ちなみにコモロシーラカンスは濃紺色である。
現地の漁師の間ではラジャラウト=魚の王様と呼ばれ、ごく稀に獲れる珍しく特徴的な目立つ魚として昔から知られた存在だったらしい。