世紀末救世主伝説
せいきまつきゅうせいしゅでんせつ
概要
武論尊・原哲夫の漫画『北斗の拳』を原作とする派生作品における副題(原作漫画には記されていない)。特に、本作を題材としたテレビアニメ版(後述)を皮切りに、後続の作品群で頻繁に使用される傾向にある。本項ではその一例について記載する。
例
劇場版『世紀末救世主伝説 北斗の拳』
1986年に公開された劇場アニメ作品。制作はテレビアニメ版と同じく東映動画。
同じくサザンクロス編~ラオウ編までを題材としていることは共通だが、放映時間約110分に合わせ大幅にストーリーが改変されており、原作では見られなかった拳士同士の対戦を見所としている。
ギャグ的な描写が多少控えめにされ、肉体の崩壊する描写が生々しく表現されるなど、テレビアニメ版よりも比較的大人向けな作品といえる。因みに『世紀末救世主伝説』の副題はビデオ・DVD等で販売された際に追加されたもので、公開当時はただ『北斗の拳』のみであった。
ゲーム『北斗の拳 世紀末救世主伝説(PS)』
2000年にバンダイ(現バンダイナムコゲームス)より発売されたプレイステーション専用の3Dアクションゲーム。開発はFC時代から多くの受託開発実績でも評価の高いナツメ(現:ナツメアタリ)。
タイトル通り、前述のテレビアニメシリーズを強く意識した作品で、3Dポリゴンやアニメ版キャストによるフルボイスなど、当時のゲーム作品としては珍しいシステムが多数盛り込まれ、ストーリー展開も(容量の問題で多少の改変や省略はあれど)原作を忠実に再現していた。
一方で、「世紀末シアター」なるデモムービーの台詞改変モードや「秘孔&リアルタイムあべしシステム」なる敵キャラの断末魔(その数約200種以上と無駄に多い。但し、ゲーム本編中では聞けないものもある。)が秘孔を突いたタイミングで変化するシステム…などなど、数々のカオスな要素に対する謎の力の入れようが随所に見られ、ネットが普及した現在においても「バカゲー」としてファンの間でも語り草となっている。昨今では、前述のシアターモードでキャラ崩壊レベルの会話が展開される「真・世紀末死あたぁ伝説」や、チートバグによる更にカオスな世界観となった「北斗の険」といった腹筋崩壊MADが有名。