概要
免疫システムの異常によって体内の血小板を攻撃してしまうようになり、体内の血小板の個数が著しく減ってしまう病気。別名、免疫性血小板減少性紫斑病。
自己免疫疾患の一つで、厚生労働省から特定疾患(難病)に指定されている。
原因
麻疹、風疹、水痘などのウイルスや、ピロリ菌やマイコプラズマなどの細菌の感染によって免疫システムが異常になり、血小板に対する抗体ができることがきっかけで発症することが多い。
症状
血小板が少なくなるために全身から出血しやすくなったり、出血した際に止血しにくくなったりする。
軽い場合は鼻血や歯肉からの出血、痣程度だが、重くなると喀血(血痰)、吐血、血便(下血)、血尿などの重大な出血症状があらわれる。特に脳出血はこの病気の最も危険な合併症であり、死因となることも多い。