垂髪

すべらかし

垂髪(すべらかし、すべしがみ、すいほつ、すいはつ、たれがみ)とは、日本髪の一種。

概要

読み方によって多少意味合いが異なってくる。

"すべらかし"又は"すべしがみ"と読んだ場合、

女性の髪形の一種で、前髪を膨らませ、後頭部でそろえて束ね、

背中に長く垂らしたものや鬢(びん)を大きく張り，背の方へ長くさげたもの。

かもじを入れ，水引などを結ぶ。

平安時代中期から室町時代などで一般的であった髪型で江戸初期までは、

公家、武家などの成人の女子の髪形であった。

要するに平安時代に出てくる女性の髪型だと思えばイメージしやすいと思われる。

"すいはつ"又は"たれがみ"と読んだ場合は、

結いあげずに垂らしたままの髪のこと。意味合いとしてはすべらかしと読んだ場合と

ほぼ同義である。

ただ、転じて幼児、童子の髪型やそのものを指す場合にも用いられる。

"すいほつ"と読んだ場合は、

仏教用語で、仏像で、肩に垂れた髪。菩薩像などの髪。

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