スクスクジョイロ
すくすくじょいろ
「復元水でさ、大きくなぁれ~!」
デーボス軍の幹部の一人であるキャンデリラの直属の部下のラッキューロが所有する、ジャック・オ・ランタンの意匠を施した如雨露型のアイテム。
中には後述の『復元水』という水が入っており、この水を振りかける事でデーボス軍の者達を巨大化できる。この如雨露自体もデーボス細胞から作られた専用アイテムである。
ちなみに復元水自体はスクスクジョイロから無限に湧いてくる訳ではなく、氷結城=暗黒種デーボスの体内にある『復元水の泉』と呼ばれる場所から湧き出しており、そこから汲んで補充している。この泉はブレイブ39にて描写されている。
デーボスの体内で湧き出している黄金の水。
これをキョウリュウジャーに倒されたデーボモンスターを初めとしたデーボス軍の構成員に浴びせると、彼等の身体を構成するデーボス細胞が本来の状態に復元され、対象者を蘇生・巨大化させる事ができる。これは巨体のデーボスの細胞から生まれた彼等は、活動しやすいように等身大サイズに縮小されて生成されるだけで、巨大な姿こそ本来の姿だからである。
加えて、この際には傷付いた肉体も元通り復元されて再生するので、この作用を利用して復活後の獰猛の戦騎Dは、大地の闇で得た力で自壊しそうになる自身の身体を、定期的に少量の復元水を飲んで再生させる事で維持していた。
他にも、デーボス軍の武器やアイテムも全て同様にデーボス細胞から作られている事を利用し、刷毛を使って少量の水を塗り込む事で破損した武器を修復する、破損していない武器に塗り込む事で武器を強化するといった使い方もできる。ただし、粉砕された武器を修復する事は不可能。
巨大化は別に倒された者でなくとも、復元水を浴びればどんな状態でも巨大化でき、逆に倒されたデーボス軍の構成員が復元水を浴びなかった場合、そのまま細胞が溶けて消滅する。
また、巨大化させるにはとにかく復元水を浴びせる事ができればいいので、必ずしもスクスクジョイロを経由して浴びせなければならない訳ではない(つまりスクスクジョイロは、あくまで現場で復元水を持ち運ぶ為のただの如雨露である)。
ただし、復元水はあくまで身体を本来の状態に戻すだけなので、既に巨大化した相手に再び使う事はできない。その場合は、復元水を吸着できる特殊な粉で作られた「シュクシュクボール」という、中盤にラッキューロに与えられたアイテムをぶつけて、復元水を吸う事で相手を一度縮小させる必要がある。
加えて、復元水はデーボス細胞を復元するものなので、当然ながらデーボス細胞を持つデーボス軍の構成員や武器やアイテムにしか作用せず、地球上の動植物や無機物等のデーボス細胞を持たないものには効能も害も一切ない。しかし、これは言い換えれば善の心を持つ者であっても、デーボス細胞の持ち主であれば復元水の影響は必ず受けるという事でもある。
長らく本作の巨大化アイテムとして運用されていた復元水だったのだが、後に強化されたデーボスから『超増殖細胞』が発見され、この細胞を利用して自由に巨大化と縮小が行える技術が確率された事で、ラッキューロ共々復元水は完全に用済みとされてしまった。
ところが、この超増殖細胞はあくまで埋め込んだ本人の任意で発動しなければならないので、本人が完全に倒されてしまうと巨大化できないという重大な欠点が存在する。それに加え、巨大化要員だったラッキューロを切り捨てたせいで、最終的に超増殖細胞を取り込んだデーボスや幹部達は、誰一人巨大化によるリベンジ戦を行えないまま退場するという本末転倒な結末を辿る事となった。
ちなみに一応当初の正式名称は『デーボスの復活水』だったのだが、この名称が劇中で登場した事は一度もなく、後に公式でも復元水という名称しか使われなくなった。
ジャメーバ菌を含む雨:一つ前の恐竜スーパー戦隊に登場する怪人を巨大化させる手段。復元水とは『液体』及び『倒された怪人が浴びる事で復活・巨大化する』という共通点がある。